「健康」への取り組み
基本的な考え方
ローソンは、お客さまの身近なコンビニエンスストアだからこそできる、健康で長寿な暮らしをサポートすることにより、“近くにいつものローソンがあるから安心”と言っていただけるような存在でありたいと考えています。
そこで、毎日の食を通して健康な身体をつくる「ミールソリューション」と、万が一お客さまが健康に不安を感じられたときに相談に乗り、健康維持のお手伝いをする「セルフメディケーションサポート」の二本柱で、マチの健康で長寿な暮らしをサポートします。
おいしい健康
ミールソリューション ― 食べて健康づくり ―
商品の開発・販売にあたり、たんぱく質や食物繊維などの栄養成分を摂取できる商品や、糖質や塩分のコントロールにつながる商品など、自社独自の基準として10のテーマに基づき、お客さまの健康意識に配慮しながら、「よりおいしいもの」を目指し、商品の開発に取り組んでいます。
ローソンは、これらの取り組みを通じて健康関連の商品の売上を2025年に5,000億円とすることを目標としています。
健康に配慮した商品の開発における10のテーマ
- 1野菜や果物を摂りたい
- 2たんぱく質を摂りたい
- 3食物繊維を摂りたい
- 4保健機能食品等を摂りたい
- 5糖質コントロール
- 6塩分コントロール
- 7カロリーコントロール
- 8脂質を上手に摂りたい
- 9善玉菌を摂りたい
- 10質の高い睡眠をとろう
健康に配慮した商品の例
糖質・カロリーを抑えた「ブランパン」
「ブランパン」は「身近で購入でき、しかもおいしい、糖質・カロリーを抑えた主食」という新たな価値を提供しています。穀物の外皮を使って糖質を抑えたパンを作る技術で日米欧の特許をもつ鳥越製粉株式会社と共同で開発した商品です。
よりおいしく召し上がっていただけるよう、ブランの配合や製造工程を見直して改良を重ねてきました。2016年に乳酸菌を配合し、2018年には、はちみつの配合を増やしてより自然で食べやすいパンに仕上げました。
「ブラン」とは?
ブランとは、小麦粉と比べて糖質が少なく食物繊維を多く含む、穀物の外皮のこと。
生鮮食品への取り組み
土壌のミネラルバランスを整えて栽培された健康な野菜を使用したカット野菜などの生鮮食品が好評です。現在、ミネラルバランスにこだわった土で栽培された野菜の取り扱いを継続しています。また、地域の有力農家と共同出資する「ローソンファーム(農場)」も全国に展開中。全国のローソンファーム(農場)の産地リレーで新鮮な野菜を周年調達できる体制を目指しています。
土壌のミネラルバランスを整える「中嶋農法」
土壌診断に基づく健全な土づくりの技術と作物の健全な生育を維持するための生育コントロール技術を組み合わせ、土壌の栄養バランス(ミネラルバランス)や作物の生育状態に対して適切な栄養を供給する「中嶋農法」に取り組み、安全・安心で高品質な野菜や果物の生産を目指しています。
“健康に配慮した商品”の開発
毎日食べたいサラダや野菜、メーカーと共同開発した糖質をコントロールできるパン各種、ナチュラルローソンブランドのチルド飲料や菓子など、独自の商品開発を進めています。
たっぷり食物繊維が摂れる
枝豆と塩昆布おにぎり(国産もち麦入り)
不足しがちな食物繊維をおいしく摂れる!枝豆の食感・昆布のうまみが楽しめます。
もちもちとしたパン
チーズクリーム&ダブルベリー 2個入
ベリーの酸味がアクセント!もちもち食感の生地がおいしい!「もちもちとしたパン チーズクリーム&ダブルベリー 2個入」です。
アーモンドチョコレート
(イヌリン使用)40g
糖質を気にする方にもうれしい、アーモンドチョコレートです。1袋食べても気になる糖質は5.3g、不足しがちな食物繊維9.5gを1袋で摂ることができます。
グリーンスムージー
200g
ケールや長命草をはじめ12種の野菜118g分(1食分)を使用※し、りんごとレモンで飲みやすく仕上げています。
1日当たりの摂取量の目標350g以上(厚生労働省「健康日本21」より)
マチを元気に
セルフメディケーションサポート
― 自分で健康管理ができる環境づくり ―
ローソンが考える「セルフメディケーションサポート(=健康管理、疾病予防・治療支援)」には、医薬品の取り扱い、自治体との連携による出前健康診断などがあります。
医薬品の取り扱い
ローソンは高齢化社会に対応するお客さまの利便性と国民医療費の抑制に貢献すべく、医薬品の販売に注力しています。保険調剤においてはかかりつけ薬局の実現を目指し、2003年から調剤薬局併設型店舗の開発に取り組んでいます。また、セルフメディケーション推進の観点から全国各地の調剤薬局・ドラッグストアチェーンとの提携を進め、OTC医薬品(市販薬)を取り扱っています。
また、OTC医薬品の取り扱いを日本の「Uber Eats」で初めて開始。風邪薬や目薬、胃腸薬などの第2類医薬品と第3類医薬品を約60種類取り扱っています。
自治体と協働した出前健診
「マチ」を起点に考える、ローソンならではの取り組みに「出前健診」や「まちかど健康相談」があります。地方自治体と協定を結び、従来は役所や公民館などで実施していた住民向けの健康診断や健康相談を、より身近なコンビニエンスストアでも受診できるようにしたものです。
社員の健康への取り組み
ローソンでは、お客さまの健康的な生活を支援する企業として、まずは社内から進めていくことが重要と考え、社員の健康増進に取り組んでいます。
その一環として、2012年10月から社員健康推進施策を強化し、指導基準(受診勧奨領域)に該当した社員には病院での診察を徹底するよう指導しています。
社員が元気に働けるように、健康に対する意識を高め、健康づくりの動機づけを進めるために、会社・労働組合・健康保険組合の3者が協力して展開します。
さらにFC加盟店同士の相互扶助の精神で運営されている「ローソンオーナー福祉会」を通じ、FC加盟店オーナーを対象とした健康診断の受診補助制度や健康サポートメニューを提供しています。
ローソンはみんなと暮らすマチの健康を支え続けます。
ローソンは、マチのみんなの最大の関心事である「健康」を基軸にしたイノベーションを20年以上にわたり続けています。
2001年7月 | 「ナチュラルローソン」1号店オープン |
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2003年12月 | 調剤薬局併設型店舗第1号店開店 |
2005年5月 | 「ローソンストア100」で野菜の取り扱いを開始 |
2010年6月 | 「ローソンファーム千葉」設立 |
2010年8月 | ローソンとクオール株式会社による調剤薬局併設型店舗オープン |
2012年6月 | ブランを使ったパン発売 |
2013年3月 | 大地を守る会と業務提携 |
2013年3月 | 店内調理に使用しているフライオイルをヘルシーオイルに切り替え |
2013年8月 | エーザイ生科研株式会社の株式を取得 |
2013年9月 | 医薬品・日用品強化型CVS(ヘルスケアローソン)1号店オープン |
2013年10月 | 「マチの健康ステーション」宣言 |
2013年10月 | 兵庫県尼崎市と「健康づくり協定」を締結、出前健診を実施 |
2013年11月 | 「ミネラル栽培友の会」認定カット野菜の販売開始 |
2014年3月 | 長野県松本市との「健康づくり協定」による“まちかど健康相談”を実施 |
2014年5月 | 従来の「ブランパン」の生地に米ブラン(米のふすま)を配合した新しい「ブランパン」を発売 |
2014年7月 | 佐賀県佐賀市と「健康づくり協定」を締結、8月に特定健診を実施 |
2015年3月 | 福岡県久留米市と「健康づくり協定」を締結。市内3店舗で特定健診の受診予約を受付 |
2015年4月 | 介護相談窓口を備えたケア拠点併設型店舗1号店開店 |
2016年1月 | 京都府、京都府市長会、京都府町村会と「健康づくり協定」を締結 |
2017年1月 | 株式会社ミズと連携し、佐賀県みやき町と「町民の健康増進に向けた連携協定」を締結 |
2017年7月 | 弘前大学が中心機関となり青森県や弘前市、民間企業が参画する弘前大学COI※に参画。減塩をテーマとした取り組みを実施 |
2017年11月 | 従来の「ブランパン」の生地にたんぱく質を配合するなど、原材料と製法を工夫し、さらにしっとり・ふんわりとした食感を実現した「ブランパン」を発売 |
2019年8月 | 北海道でまちかど健康相談を開催 |
2019年10月 | “食物繊維”を手軽に楽しめる、糖質を抑えた“雑穀”メニューとして「大麦パンシリーズ」を発売 |
2020年11月 | 大麦パンを改良し、もち麦ぱんシリーズとしてリニューアル |
2021年6月 | 「好きなものを食べながら、健康でいよう」キャンペーン実施 |
2022年5月 | 商品開発10テーマの紹介&「あつまれ!美味しいたんぱく質」キャンペーン実施 |
2022年7月 | 「あつまれ!美味しい食物繊維」キャンペーン実施 |
2022年8月 | 「あつまれ!美味しい糖質コントロール」キャンペーン実施 |
2022年11月 | 未来に向けて「グリーンローソン」 都内にオープン |
2023年5月 | アマニ油を取り入れたサラダの展開 |
2024年5月 | IBD 患者さんのための「簡単・時短コンビニアレンジレシピ」を募集 |
弘前大学COI(Center of Innovation):COIとは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主管する、10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発を支援するプログラム。弘前大学COIは弘前大学医学部が中心機関となり、「健康寿命の延伸」をテーマに、青森県や弘前市、民間企業が参画
マチの健康支援
万が一お客さまが健康に不安を感じられたときに相談に乗ったり、健康維持を手伝う「セルフメディケーションサポート」の一環として、地方自治体等と協力して「出前健診」や「まちかど健康相談」を実施しています。「出前健診」は、役所や公民館などで実施していた住民向けの健康診断を、より身近なコンビニエンスストアでも受診できるようにしたものです。 ローソンは今後も、地方自治体等と連携しながら、各地域での健康施策を推進していきます。
実施事例(一部抜粋)
兵庫県尼崎市
2013 年10月8日に兵庫県尼崎市と「尼崎市民の健康づくりに関する協定」を締結し、尼崎市内の店舗において出前健診を行いました。尼崎市との連携はローソンが自治体と取り組んだ1例目でもあります。
長野県松本市
2013年11月18日に長野県松本市と「松本市民の健康づくりに関する協定」を締結し、店舗の駐車場を活用して、市の保健師によるお客さま及び近隣住民の方に向けた健康相談会「まちかど健康相談」を開催しました。「まちかど健康相談」では、保健師による健康相談や血圧測定、体組成検査等を実施しました。
佐賀県佐賀市
2014年8月31日に九州初となる「コンビニ健診」を佐賀県佐賀市の店舗で実施しました。これは、ローソンと薬局チェーンを展開する株式会社ミズが2014年7月16日に佐賀県佐賀市と締結した「健康づくり推進に向けた事業連携に関する協定」に基づき、三者が相互に連携して実施したものです。
石川県野々市市
2014年11月8日に北陸地方で初めてとなる「コンビニ健診」を石川県野々市市の店舗で実施しました。
これは、石川県健康福祉部からの協力要請があり、ローソンとして趣旨に賛同し、健診に協力したものです。
福岡県久留米市
2015年3月10日に福岡県久留米市と「健康づくり推進に向けた事業連携に関する協定」を締結しました。
久留米市関連施設における特定健診の実施にあたり、施設近隣のローソン店舗で告知及び受診申込書の設置を行い、特定健診の受診促進を図りました。
鳥取県鳥取市
2016年9月28日、鳥取市福祉保健部保険年金課(健診推進室)と協力して鳥取市内の店舗駐車場において、中四国地方で初めてとなる「コンビニ検診」を実施しました。内容は、肺がん及び大腸がんの検診と血糖値測定会です。
滋賀県守山市
2017年10月7日及び11月18日に守山市内の店舗で、「コンビニde健診」を実施しました。当日は、店舗の駐車場に検診車を停め、事前に予約された方が、医師の診察や身体測定、血液検査などの特定健診を受けました。
京都府京田辺市
京都府と協力し、2018年1月19日、京田辺市内にある店舗の駐車場で、肺がん検診を実施しました。京都府は京都府がん対策推進計画に基づき、がんの予防・早期発見に取り組んでおり、市民の皆さんにとって受診しやすい環境を提供するため、店舗の駐車場を使って肺がん検診を実施しました。
京都府福知山市
京都府と協力し、2018年10月3日、福知山市内にある店舗の駐車場で巡回健診を実施しました。40歳以上の福知山市民の方19人に、肺がん・結核検診を受けていただきました。
京都府長岡京市
京都府と協力し、2018年10月22日、長岡京市内にある店舗の駐車場でコンビニ検診を実施しました。40歳以上の長岡京市民の方231人に、肺がん・結核検診を受けていただきました。
北海道旭川市
北海道旭川市と協働し、2019年8月・9月に旭川市内のローソン2店舗の駐車場を活用して“まちかど健康相談”を開催しました。お客さまや近隣の住民の方々など延べ353人の方が参加され、保健師の皆さんへの健康相談のほか、体組成の測定や血管年齢の測定などの健康チェックが行われました。
介護拠点併設型店舗「ケアローソン」での健康イベントが評価され、表彰されました
介護拠点併設型店舗「ケアローソン」において開催した健康関連のイベントが評価され、厚生労働省及び秋田市から表彰されました。
ケアローソンでは、店内にケアマネジャーなどの相談員が駐在する介護相談窓口や、多くの世代が交流できるコミュニティサロンを併設し、サロンで健康測定会や認知症サポート養成講座などのイベントを開催しています。それらの日々の活動が高く評価され、表彰されたものです。
【受賞概要】
厚生労働省「第10回健康寿命をのばそう!アワード」
- 受賞日時:2021年11月26日
- 受賞内容:
厚生労働省「第10回健康寿命をのばそう!アワード(介護予防・高齢者生活支援分野)」
「厚生労働省老健局長優良賞 企業部門」 - 受賞者:
ツクイ・ケアコミュニティさいたま三橋
(株式会社ツクイがローソンさいたまシティハイツ三橋店内で運営する介護相談窓口) - ◆取り組み内容:
- さいたま市との連携による、体組成計を使用した測定会の定期的な開催
測定の結果から栄養面、身体面、運動面などさまざまな分野の相談を受け、その人の状態に合わせてアドバイスを実施 - 独自の「百歳体操」の実施
- さいたま市との連携による、体組成計を使用した測定会の定期的な開催
秋田市「エイジフレンドリーパートナー表彰」
- 受賞日時:2022年1月27日
- 受賞内容:
秋田市「エイジフレンドリーパートナー表彰」最優秀賞 - 受賞者:
ローソン秋田駅西店MO
株式会社K&Kメルシ代表取締役 湊 一利さん
取り組み内容:
- 介護相談窓口運営事業社(社会福祉法人 成光会)と連携し、介護や健康に関するイベントの実施
- 店内での声かけなど高齢者に配慮した対応の実践
- コミュニティカフェスペースの設置による高齢の方への休憩所の提供
ローソンは今後も自治体等と連携しながら、ケアローソンがマチ(地域)の高齢の方々のフレイル対策及びコミュニティ形成の中心となる“通いの場”として機能を果たせるように健康関連のイベントの開催などのサポートに努めていきます。