労働基準、労働環境等の整備
活躍の土台となる労働環境の整備に関する基本的な考え方
ローソンでは、行動指針である「ローソンWAY」を制定し、グループ理念の実現に向け、それぞれの社員が明確な役割と強い使命感・責任感をもちながら、同じ目標に進んでいけるようにしています。基本となる5項目に加え、SV(スーパーバイザー:店舗経営相談員)、MD(マーチャンダイザー:商品開発担当者)、RFC(リクルート フィールドカウンセラー:店舗開発担当者)など、各役職別のWAYも設定し、それぞれの社員が主体性をもって具体的な行動を取れるようにしています。
同時に、社員が元気にイキイキと働きがいをもって働けるよう、労働環境の整備を進めています。社員が安心してすべての仲間たちと共感し、アイデアを声に出し、どんな小さなチャレンジも楽しめるようにするためには、健全な労使関係、そして安全な労働環境が不可欠です。これらを通じてグループ理念を実現し、多くのマチをより幸せにしていきたいと考えています。
労働環境整備への取り組み
健全な労使関係の構築
労働者を保護するために、自由な意思に基づく結社の自由と団体交渉権を尊重しており、「ローソングループ人権方針」に定めています。労働組合の創立当初から健全な労使関係を構築しております。2023年度も一時解雇にあたる実績は発生していません。
結社の自由・団体交渉権の尊重
1990年に結成された労働組合「ローソンユニオン」では、「私たちは組合員の『生活の安心と明るい未来』を実現します。」を理念に、組合員を対象にしたさまざまな活動に取り組んでいます。労使間では、徹底的な話し合いを重視した労使協議の場を設け、働きやすい職場づくりを目指した努力を続けており、労働条件や職場環境の改善、組織風土改革や制度活用など、環境整備について労使一体となった取り組みを行っています。組織改編や人事関連諸制度改定などの従業員の処遇に大きく影響する事項については、労働組合と事前に協議し、合意を得た上で実施しています。
労働安全衛生
労働法令を遵守の上、労務管理を行っています。具体的には、勤怠システムによる職場と人事部門の労務管理を徹底し、残業時間や休日・休暇の取得状況などの確認を随時実施しています。その中で特に長時間勤務となりうる社員に対しては、個別の状況確認と対応を検討し、労働時間の適正化に取り組むとともに、必要に応じ産業医面談を実施しています。また、全員が休暇取得計画を期首に立て、部署内で共有しています。事前に業務配分の見直しを進め、計画どおり取得ができているか毎月の進捗確認を行い、働きやすい職場づくりをしています。
賃金に関しては、すべての従業員に対し、地域ごとの最低賃金を遵守するだけではなく、それを上回る賃金を支払うことを基本方針としています。
安全で働きやすい職場環境づくり
社員の就業環境の改善について、毎月労使協議の場を設け、組織風土改革や制度活用などの環境整備を社員参加で行っています。
また、安全で働きやすい職場づくりを推進するため「安全衛生方針」を定めています。毎月各地で開催する衛生委員会で、全国の労働災害発生状況と原因の共有、安全な職場環境をテーマとした話し合いを行い、その内容を従業員へ周知することで再発防止に努めています。
労働災害の状況と再発防止に向けた取り組み
労働災害が起こった場合には、労働災害の原因の分析を行い、労働組合とともに再発防止に向けた協議、啓発活動を実施しています。また、産業医による職場巡視を行い、再発防止に向けた対応を実施しています。
労働災害の状況
項目 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
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労働災害件数 *通勤災害除く(件) | 48 | 42 | 26 | 40 |
労働災害死亡件数(件)※1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
休業災害件数(件)※2 | 11 | 10 | 4 | 9 |
休業災害度数率(%)※3 | 0.83 | 0.79 | 0.32 | 0.75 |
- 労働災害(通勤災害は除く)のうち、死亡を伴う労働災害件数
- 労働災害(通勤災害は除く)のうち、負傷または疾病の療養のために出勤できなくなった労働災害件数
- (休業災害数+死亡災害数)/延べ総実年間労働時間×100万時間