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代表取締役 社長 兼 CSO 竹増 貞信

代表取締役 社長 兼 CSO※1 竹増 貞信

私は、ローソンのグループ理念「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」を実現することこそ、SDGsへの貢献につながると考えています。そのために、事業方針である「3つの約束:圧倒的な美味しさ、人への優しさ、地球(マチ)への優しさ」をもとに6つの重点課題※2を定めて、さまざまな取り組みを進めています。

例えば、お客さまに「圧倒的な美味しさ」をお届けするため、エリアカンパニー制を全国に拡大し、地域に密着したお店づくりや地産地消などの取り組みをさらに進められるようにしました。「人への優しさ」では、お客さまにとっては利用しやすい、クルーの皆さんにとっては働きやすい店舗環境の整備に取り組んでいます。また、「地球(マチ)への優しさ」を実現する一環として、販売許容時間※3が迫る商品の値引き販売やAI技術を活用した商品発注の適正化など、さまざまな方法を通して食品ロスの削減にチャレンジしています。さらに、店舗の電気使用量を削減するための「省エネ10か条」※4があります。気候変動への対応ならびに節電が呼びかけられる昨今、店舗への電気使用量の削減につながる設備の導入はもちろん、エアコンのフィルター清掃や季節に合わせた適切な温度設定などに積極的に取り組んでいます。

特に店舗で取り組んでいるSDGsへの取り組みの一例として、トイレの開放が挙げられます。ローソンは、いつでも気軽にトイレを利用したいというお客さまの声を受け、1997年にコンビニエンスストアチェーンで初めてトイレを開放しました。現在は全国の店舗で1日に約100万人の方にトイレをご利用いただいています。

トイレをきれいに維持することはまさに「人への優しさ」の表われです。特に高齢者や障がいのある方からは外出時のトイレに不安を抱えているという声が聞かれます。いつでも安心して利用できるトイレはお客さまの満足度向上に結びつきます。私も2019年から全国の店舗を回り、トイレ掃除をする活動を続けていますが、トイレがきれいなお店は店内のほかの部分の掃除も行き届いていますし、品揃えもよくできています。日頃からトイレをきれいにし続けることの重要性を実感しています。

新型コロナウイルス感染症による行動制限からアフターコロナになり、マチに人が戻ってきました。度重なる行動制限を経たからこそ、人と人とのつながりの大切さを多くの方がいっそう感じているのではないでしょうか。ローソンは「変化対応業」として、デジタル技術を活用しながら新たな接客と多様な働き方の創出による“温かい未来”の実現を目指しています。2022年11月にオープンした「グリーンローソン」※5では、アバターを導入することでリモートによる接客が可能となり、シニアの方や子育て中の方、障がいのある方でも制約なくいきいきと働けるようになります。

ローソンは2025年に創業50周年を迎えます。今後も私たちは人と人とのつながりを大切に、それぞれのマチに合わせて進化した「新・マチのほっとステーション」を目指してまいります。