マチの安全・安心と健康支援
全国47都道府県に広がる店舗網を活かし、皆さまの日常生活に不可欠なサービスを提供するとともに、さまざまなお客さまに安心してご利用いただけるような店舗づくりを進めています。また、自治体と連携し、ローソンならではのマチの健康支援を実施しています。
「セーフティステーション」活動への参加
防犯・防災対策、安全対策、青少年の健全育成など、近年、コンビニエンスストアに対し、さまざまな社会的要請が寄せられています。
これらの要請に応えるため、ローソングループは一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の「セーフティステーション」活動(SS活動)に積極的に参加し、安全・安心なまちづくりへの協力や青少年環境の健全化への取り組み等を推進しています。また、強盗や特殊詐欺防止の対策や、女性・子どもの駆け込み、高齢者の保護などへの対応も行っています。ローソンではこの活動を継続していることにより、2020年度の店舗内における警察の特殊詐欺未然防止認知件数は733件にのぼりました。
●2020年の対応状況
女性の駆け込み | 1,353店 | 1,999回以上 |
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子どもの駆け込み | 707店 | 1,013回以上 |
高齢者保護 | 2,615店 | 4,768回以上 |
特殊詐欺(振り込め詐欺等)の抑止 | 2,319店 | |
深夜時間の青少年帰宅促し | 7,837店 |

店頭ポスター
SS活動の事例
特殊詐欺を防止する
ギフトカード38,000円分を購入希望の、70代男性のお客さまが来店されました。その際、ギフトカードの購入に不慣れだったため購入目的をたずねると「電話で第三者から購入を促された」とのことでした。店員は詐欺の可能性を疑い、110番に通報しました。警察官が来店し、男性に詳細を確認したところ、ギフトカードの番号搾取詐欺と判明しました。
迷子を保護する
小学生未満のお子さんから、「おうちがわからなくなってしまった」との申し出があったため、店舗で保護しました。店内・駐車場で保護者の方を探しましたが見当たらず、110番に通報しました。警察官がお子さんと一緒に近隣を捜索し、無事にご自宅へ送り届けることができました。
つきまといから女性を守る
見知らぬ男につけまわされたという女性の方が駆け込んできました。店舗ではその女性をバックルームに一時保護し、店舗からの帰り道も危険があると考え、店員が付き添ってご自宅まで送り届けました。
高齢者保護
行方不明になっていた認知症のお客さまを保護。常連のお客さまでご自宅もわかっていたことから、店員が付き添って、ご自宅へ送り届けました。
火災からマチを守る
平日の夕方、女性の方があわただしく店舗に駆け込み、「隣の家から煙が出ている」とおっしゃったため、女性と一緒に煙が出ている家を確認し、混乱している女性を落ち着かせ、119番に通報しました。ほどなくして消防車が到着し、消火活動を行い、火災はボヤで食い止めることができました。通勤通学の時間帯でしたが、近隣住民の方々に大きな影響が出ることはありませんでした。
店頭・店内における防犯の取り組み
店頭に防犯に関するステッカーを掲出したり、店内アナウンスで青少年育成条例に基づいた深夜外出自粛のお願いや飲酒運転禁止の呼びかけなどを行ったりしています。
また、全店に防犯カメラを設置することで犯罪発生の抑止効果を高め、万一の事件発生時には、犯人検挙などの捜査に協力しています。店内でもカウンター付近を中心にさまざまな防犯設備を設置し、お客さまや従業員の身の安全を守る体制を整えています。
レジ画面やLoppi画面での告知
お客さまの目に触れる機会の多いPOSレジのお客さま用画面やLoppi画面で、振り込め詐欺に関する注意喚起や未成年者への酒類・たばこ販売禁止の告知、万引き抑止の呼びかけなどを行っています。


店舗のバリアフリー化
高齢の方や妊娠している方、障がいのある方などにも快適で使いやすい店舗を目指し、バリアフリー化を進めています。新規オープン店舗では入り口の段差をなくすほか、一部の店舗では自動ドアを採用。トイレには洋便器を採用し、手すりを設置するとともに、トイレの入り口の段差をなくしています。また、駐車場のある新規オープン店舗に車椅子使用者用駐車場(1台分)の設置も行っています。

扉の大型化などを実施
ワーキングドッグ(補助犬)受け入れ
どなたにも安心してご利用いただけるよう、全店舗でワーキングドッグ(補助犬)である盲導犬、介助犬、聴導犬の受け入れを行っています。

ドッグの受け入れを告知
喫煙マナー向上への取り組み
ローソンでは、店頭灰皿の設置基準を定めています。路上喫煙禁止条例で定められた地域では灰皿を撤去し、それ以外の地域では入り口より離れた場所へ設置しています。
灰皿には、日本たばこ産業株式会社と協力してマナーステッカーを貼付し、喫煙される方にマナーの大切さをアピールしています。

貼付した灰皿
マチの健康支援
ローソンは、毎日の食を通して健康な身体をつくる「ミールソリューション」と、万が一お客さまが健康に不安を感じられた時に相談に乗ったり、健康維持を手伝う「セルフメディケーションサポート」を通じて、マチの健康で長寿な暮らしをサポートしていきたいと考えています。こうした「マチ」を起点に考える、ローソンならではの取り組みに「出前健診」や「まちかど健康相談」があります。「出前健診」は、役所や公民館などで実施していた住民向けの健康診断を、より身近なコンビニエンスストアでも受診できるようにしたものです。
ローソンは今後も、地方自治体とも連携しながら、各地域での健康施策を推進していきます。
実施事例(一部抜粋)

兵庫県尼崎市
2013 年10月8日に兵庫県尼崎市と「尼崎市民の健康づくりに関する協定」を締結し、尼崎市内の店舗において出前健診を行いました。尼崎市との連携はローソンが自治体と取り組んだ1例目でもあります。

長野県松本市
2013年11月18日に長野県松本市と「松本市民の健康づくりに関する協定」を締結し、店舗の駐車場を活用して、市の保健師によるお客さま及び近隣住民の方に向けた健康相談会「まちかど健康相談」を開催しました。「まちかど健康相談」では、保健師による健康相談や血圧測定、体組成検査等を実施しました。

佐賀県佐賀市
2014年8月31日に九州初となる「コンビニ健診」を佐賀県佐賀市の店舗で実施しました。これは、ローソンと薬局チェーンを展開する株式会社ミズが2014年7月16日に佐賀県佐賀市と締結した「健康づくり推進に向けた事業連携に関する協定」に基づき、三者が相互に連携して実施したものです。

石川県野々市市
2014年11月8日に北陸地方で初めてとなる「コンビニ健診」を石川県野々市市の店舗で実施しました。
これは、石川県健康福祉部からの協力要請があり、ローソンとして趣旨に賛同し、健診に協力したものです。

福岡県久留米市
2015年3月10日に福岡県久留米市と「健康づくり推進に向けた事業連携に関する協定」を締結しました。
久留米市関連施設における特定健診の実施にあたり、施設近隣のローソン店舗で告知及び受診申込書の設置を行い、特定健診の受診促進を図りました。

鳥取県鳥取市
2016年9月28日、鳥取市福祉保健部保険年金課(健診推進室)と協力して鳥取市内の店舗駐車場において、中四国地方で初めてとなる「コンビニ検診」を実施しました。内容は、肺がん及び大腸がんの検診と血糖値測定会です。

滋賀県守山市
2017年10月7日及び11月18日に守山市内の店舗で、「コンビニde健診」を実施しました。当日は、店舗の駐車場に検診車を停め、事前に予約された方が、医師の診察や身体測定、血液検査などの特定健診を受けました。

京都府京田辺市
京都府と協力し、2018年1月19日、京田辺市内にある店舗の駐車場で、肺がん検診を実施しました。京都府は京都府がん対策推進計画に基づき、がんの予防・早期発見に取り組んでおり、市民の皆さんにとって受診しやすい環境を提供するため、店舗の駐車場を使って肺がん検診を実施しました。

京都府福知山市
京都府と協力し、2018年10月3日、福知山市内にある店舗の駐車場で巡回健診を実施しました。40歳以上の福知山市民の方19人に、肺がん・結核検診を受けていただきました。

京都府長岡京市
京都府と協力し、2018年10月22日、長岡京市内にある店舗の駐車場でコンビニ検診を実施しました。40歳以上の長岡京市民の方231人に、肺がん・結核検診を受けていただきました。

北海道旭川市
北海道旭川市と協働し、2019年8月・9月に旭川市内のローソン2店舗の駐車場を活用して“まちかど健康相談”を開催しました。お客さまや近隣の住民の方々など延べ353人の方が参加され、保健師の皆さんへの健康相談のほか、体組成の測定や血管年齢の測定などの健康チェックが行われました。