「安全・安心」への取り組み
「安全・安心」な食品を提供することと、そして「健康」に対するニーズに応えることは、ローソンの「3つの約束」に欠かせない課題であり、私たちが果たさなければいけない大切な責任のひとつです。「安全・安心・健康」、そして「おいしい」商品をお客さまにお届けするために、本部と店舗が一体となって取り組んでいます。
「安全・安心」の考え方
ローソンは、オリジナル商品※の開発から製造工程、販売までの過程において環境や安全の法令を順守し、品質管理を徹底しています。
「安全・安心」への取り組み
オリジナル商品の開発から、製造、お客さまに届くまでのすべての過程における品質を保つために、品質管理と商品開発の部門、お取引先さまが連携して、仕入時における原材料管理から製造時における生産管理、製造委託工場への指導、店舗における衛生管理まで、厳格な品質管理を行っています。例えば、米飯類やデザートなどのオリジナル商品を製造する工場では、食中毒や異物混入等の事故を未然に防ぐため、HACCPの考え方に基づく衛生管理を実践しています。調理時間とその品温管理等、生産工程の各重点管理項目はすべて記録を残し、万が一問題が発生した場合には直ちにその原因を究明し、対応できる体制を整えています。
オリジナル商品:ローソンオリジナル商品とは、価格表示シールにローソンマークがついている「弁当」「おにぎり」「寿司」「調理パン」「惣菜」「サラダ」「調理麺」「パスタ」「デザート」のこと
「安全・安心」な商品を提供するために
徹底した品質管理で「安全・安心」を実現します。
原材料の採用
ローソンのオリジナル商品は、原材料の厳選にはじまり、お客さまのお手元にお届けするまでに、厳格な安全・安心を保証するチェック体制を取っています。
原材料の採用に当たっては、原材料を厳選して採用するプロフェッショナルを配置し、安全・安心な商品を供給しています。また、ローソンの品質管理基準に基づく厳格な審査に合格したものを採用しています。
商品設計から商品化まで
オリジナル商品は、具材、完成品について、ローソン独自の検査を実施し、安全性が確保された商品しか発売できない仕組みになっています。商品の仕様が決定した段階で、書類審査を行うとともに実際の製造ラインで商品を試作し、安全性を確認しています。
商品の製造工程
米飯類やデザートなどのオリジナル商品を製造する工場では、食中毒や異物混入等の事故を未然に防ぐため、HACCPの考え方に基づく衛生管理を実践しています。調理時間とその品温等、生産工程の各重点管理項目はすべての記録を残し、万が一問題が発生した場合には、直ちにその原因を究明し、対応できる体制を整えています。新しい工場の稼働時や設備を新たに導入する際は、必要に応じて品質管理部門のスタッフが立ち合い、衛生管理に問題がないかをチェックしています。
また、日々の商品製造にあたっては、工場内を常に清潔に保ち、従業員は異物を持ち込まないようエアシャワーや手指の洗浄、消毒などを実施してから工場に入るようにしています。さらに商品本体も金属探知機などで異物混入の有無のチェック、規格どおりの盛り付けがされているかなど何段階にもわたって検査しています。
店舗での温度チェック
店舗においてもHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を実践しており、商品の鮮度と品質を保つため、1日4回、店舗のショーケースの温度チェックを行っています。さらに衛生管理を徹底するために、店舗の食品衛生責任者による自主点検と本部のSV(スーパーバイザー:店舗経営指導員)による衛生調査を毎月実施しています。また、外部機関による抜き打ち調査を全国の店舗で実施しています。
「入荷許容日」及び「販売許容日」の設定
お客さまに、より安全な商品を安心してお買い求めいただくために、「入荷許容日」及び「販売許容日」を設定し、期限を過ぎて販売している商品がないかどうか、店舗でチェックしています。
一方で、社会的に課題とされている食品ロスの削減を目指した取り組みの一環として、「入荷許容日」については、一部の加工食品の賞味期限(使用期限)の1/3を見直して、1/2と2/3に変更し、「販売許容日」については、設定日を後ろ倒しに設定し、賞味期限切れ商品の削減と廃棄削減につなげています。

安全・安心を守るための研修の実施
ローソンでは商品の安全・安心を守るため、品質管理・衛生管理に関する教育を商品に関わるMD(マーチャンダイザー)やSV(スーパーバイザー:店舗経営指導員)などの本部従業員に対して実施しています。併せて、店舗については注意喚起のポスターの配布や動画の配信を行っています。
また、米飯類やデザートなどのオリジナル商品の製造工場の従業員に対しても研修を行い、品質管理・衛生管理に対する意識の向上を図っています。
●2022年度 研修実績
研修名称 | 対象者 | 頻度 | 回数/年 | |
---|---|---|---|---|
本部従業員 | MD・AMD研修 | エリア商品部MD・AMD | 11回/半期 | 23回 |
新任MD研修 | 新任MD | 1回/半期 | 2回 | |
新任AMD研修 | 新任AMD | 1回/半期 | 2回 | |
トレーナー研修 | 厨房トレーナー | 1回/年/人 | 19回 | |
SV研修 | SV | 1回/年/人 | 11回 | |
店舗衛生調査報告会 | 支店管理職・SV | 随時 | 10回 | |
eラーニング | 全営業部担当、エリア商品部担当 | 2回/年 | 2回 | |
FC加盟店 | 店舗向けポスター配布 | 全加盟店 | 1回/年 | 2回 |
動画ツール配信 | 全加盟店 | - | 3本 | |
お取引先さま | 中食製造工場研修 | 63工場 | 10回/年 ・エリア |
72回 |
デザート製造工場研修 | 13工場 | 1回/月 | 12回 | |
新規サプライヤー審査 | 新規サプライヤー(指定原料、PB商品) | - | 132件 |
商品の製造工程における品質管理
「プレミアムロールケーキ」ができるまで
ローソンは2009年9月に、「プレミアムロールケーキ」を発売しました。本格的なスイーツを気軽に楽しめることから、女性のお客さまを中心に好評いただき、“コンビニスイーツ”ブームのきっかけとなった人気商品です。
プレミアムロールケーキをはじめとした商品を安心しておいしく召し上がっていただくために、製造工場ではさまざまな安全衛生管理、品質管理を行っています。

「プレミアムロールケーキ」ができるまで※
※ある工場の例
卵や砂糖などの原料を正確に量り、混ぜ合わせます。


機械で攪拌し、原材料を泡立てていきます。
生地をふんわり仕上げるため、2本の撹拌羽根でていねいに混ぜ合わせます。

できあがった生地は焼成する機械にゆっくり投入されます。


季節によって設定温度を調節して焼き上げます。


焼きあがったスポンジの色ムラや厚みなどをチェックします

ロールケーキのサイズにあわせて機械で均一にカットします。

クリームやグラニュー糖などを混ぜます。


クリームを攪拌し、泡立てていきます。
原材料の投入時だけでなく、各工程でできあがったものを再度計量し、規定どおりになっているかをチェックします。

クリームのできあがりをチェック。できあがったクリームはすばやく盛り付けする工程へ運ばれます。



カットしたスポンジを手作業で容器に詰めていきます。
スポンジがやわらかくしっとりしているため、切れないように慎重に入れていきます。


クリームを機械で充填します。


クリームを入れたケーキの上にフィルムをかぶせます。


機械でラッピングします。


金属探知機で金属が紛れ込んでいないかどうかをチェックします


完成品。配送センターに送られ、店舗に配送されます。
品名や消費期限などに間違いがないかどうか、出荷の前に最終チェックを行います。

デザートの製造工程は熱を加える工程が少ないため、菌を増殖させないようにすることが重要です。原材料の荷受けをする際は原材料の外装からエアシャワーをかけてほこりを落とし、さらにすべての原材料を一つひとつチェックしています。
商品を製造する従業員も、工場に入るときにはエアシャワーを浴びたあと、ほこりを取るローラーをかけ、手指をしっかり洗ってアルコールを噴霧しないと中に入れない仕組みになっています。さらに商品を製造している間も、1時間に1回手袋を交換するほか、ほこりを取るローラーをかける専門の従業員がいて常にローラーがけを行い、異物が混入しないようにしています。
工場に入る前にエアシャワーを浴びます。
眉毛を吸い取る機械で眉毛が商品に紛れ込まないようにします(一部工場に限られます)。
ローラーがけがきちんとできているかチェックする従業員が常駐しています。
爪の間まで洗える器具も設置してしっかり手指を洗います。
工場に入ったあともローラーがけをする従業員が定期的に回ってきます。
使用した器具はすべて洗浄し消毒。
器具を殺菌する乾熱殺菌方式も導入しています。
取材協力:コスモフーズ株式会社 川島工場・入間工場