従業員との関わり

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教育制度

基本的な考え方 ― 社員のキャリア開発を支援

ローソンでは、グループ理念の実現に向け、企業戦略・事業戦略に基づき、職種・職位ごとに必要とされる知識・スキルを身につけられるような教育制度を運用しています。社員が自律的な成長を遂げ、「自ら考え、自ら行動する」ことができるようにするために、会社が主体的に提供する研修体系のみではなく、従業員個々人が主体的に学べる環境も構築しており、eラーニングシステムの増強、自己エントリー方式研修の定期的な開催、LOCP(自己啓発支援制度)の拡充など、リスキリングの観点も踏まえ、「学びたいときにいつでも学べる」継続的かつ体系的なサポートを、すべての人財に対して提供しています。

教育研修体系のねらい

入社後から管理職に至るまでの各役割に対して、必要とされる知識や職務要件を分類化して提供しています。一般職に必要な基礎知識及び職種別の専門知識、スキルなどのテクニカルスキル、管理職のマネジメントやリーダーシップの発揮に必要なヒューマンスキル、幹部候補者の経営視点を養うためのコンセプチュアルスキル、全社員に対して共通するコンプライアンスや人権、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)、労務管理、DX推進などの社員の意識を醸成する教育など、学習内容によって分類しています。また、研修方法も対面型研修、オンライン型研修、eラーニングなどから、その学習内容の主旨・目的を踏まえ、受講者にとって最適な手段を用いて提供しています。

入社(一般職)から上級管理職・役員に至るまでの教育研修体系の図です。スキルカテゴリーはテクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルに分類され、役職に応じて適切な研修が実施されます。一般職は、基礎知識として入社時研修・店舗員研修を受講し、次に専門知識として職種別研修(各ライン研修)を受講します。管理職に進むと、まず専門知識として階層別研修(対象・エントリー)を受講し、次に経営知識として選抜型研修を受講します。さらに上級管理職・役員に進むと、意識改革として選抜型研修を受講します。また全社共通で、コンプライアンス&リスク管理・人権・DE&I・ハラスメント・サステナビリティ・労務管理・キャリアデザイン・DX推進の各研修を受講します。

主な研修の内容

人権・DE&I研修

差別や偏見・ハラスメントについて正しく理解し、互いに思いやりのある行動ができるようになることを目的に、年1回、全社員を対象に「人権・DE&I研修」を実施しています。

サステナビリティ研修

未来に向けてサステナブル(持続可能)な社会を実現し、ステークホルダー(利害関係者)と共生していくための取り組みを理解して行動に結びつけることを目的に、年1回、全社員を対象に「サステナビリティ研修」を実施しています。

コンプライアンス&リスク管理研修

コンプライアンス及びリスク管理を日常業務の中で意識し、適切に行動できるようになることを目的に、年1回、全社員を対象に「コンプライアンス&リスク管理研修」を実施しています。また、管理職に向けては、管理職昇格時の新任研修において、それぞれの階層に合わせた「管理する側としての研修」を実施しています。

労務管理研修

正しい働き方・労務管理に関する基礎知識の習得を目的に、年1回、全社員を対象に「労務管理研修」を実施しています。また、これと併せ管理職については、部下の労務管理を適切に行うことを目的に「管理職向け労務管理研修」を年1回実施しています。さらに、管理職昇格時の新任研修において、それぞれの階層に合わせた「管理する側としての研修」を実施しています。

メンタルヘルス

コンプライアンス&リスク管理、及び労務管理に関連づけされる教育として、メンタルヘルスに対する理解と学びについては、管理職登用時の新任研修において、それぞれの階層に合わせた「管理する側としての研修」を実施しています。また、管理職登用時の対象者には必須学習項目としてeラーニングによる科目学習を義務づけています。

eラーニング

社員一人ひとりが主体性をもって自己啓発に取り組む風土をつくっていくために、キャリア形成のための「学び」を支援する仕組みとして「eラーニング」を運用しています。当社独自の職種別テクニカルスキルの習得、社会人として必要な汎用のビジネススキルの習得、コンプライアンスやハラスメント、メンタルヘルス、労務管理知識の習得など、「学びたいときにいつでも学べる仕組み」を提供しています。汎用コンテンツについては160科目以上を提供し、多様なニーズに対応しています。

LOCP(ローソンオープンチャレンジプログラム)

社員一人ひとりが、主体性をもって自ら手を挙げ、自己啓発に取り組む風土をつくっていくために、キャリア形成のための自己啓発を支援する制度を運用しています。通信講座・通学講座・外部セミナー・学習教材購入・雑誌購読など、自己学習に対する補助金制度や自己学習に役立つサービスの紹介を行っています。

主な研修内容一覧(2024年度実績)

研修名 対象者 開催頻度 研修のねらい 主な学習項目 年間人数
入社時研修
定期社員入社時研修 定期入社者 年1回 ローソンの基本的な制度や仕組みを理解するとともに、
「学生から社会人(ローソン社員)へ」、「社会人・商売人へ」と意識を変革する。
  • グループ理念・ローソンWAY・ビジネスマナー・人事、労務制度・コンプライアンス&リスク管理・
    商売・小売業・フランチャイズビジネス・3つの徹底・店舗の仕組み・チームビルディング
107名
通年社員入社時研修 通年入社者 年9回 ローソンの基本的な制度や仕組みを理解するとともに、グループ理念・ローソンWAYの理解、
ビジネスモデル、店舗運営の基本的な考え方を理解する。
  • グループ理念・ローソンの歴史・ビジネスモデル・人事制度・
    コンプライアンス&リスク管理・3つの徹底
150名
店社員研修
定期社員研修(大卒) 定期入社者(大卒) 年4回 社会人・ローソン社員としての基礎を理解するとともに、
店長になるために必要な基礎的な知識・スキルを習得する。
  • 売場づくり・予算管理・仕事の進め方・精算書構造理解・後方管理(衛生・労務・金銭・防災・防犯)・
    理念(5宣言)・クルー育成・コミュニケーション・論理思考・一般教養(税と社会保障・資産形成・DE&I)・役員講話
107名
定期社員研修(高卒) 定期入社者(高卒) 年3回 社会人・ローソン社員としての基礎を理解するとともに、
店長になるために必要な基礎的な知識・スキルを習得する。
  • 売場づくり・予算管理・契約書・精算書構造理解・後方管理(衛生・労務・金銭・防災・防犯)・仕事の進め方・
    理念(5宣言)・フランチャイズビジネス・クルー育成・コミュニケーション・論理思考
7名
店長登用前研修 店社員 年2回 直営店店⻑としての基礎知識(店長の役割、「5宣言」の考え⽅)を習得する。
  • 店長の役割・「5宣言」を作成する・「5宣言」を伝える・「5宣言」を実現する
80名
通年社員研修 通年入社者 年3回 店舗運営に必要な基礎的な知識・スキルを習得する。
  • 売場づくり・予算管理・精算書構造理解・後方管理(衛生・労務・金銭・防災・防犯)・
    クルー育成・コミュニケーション
5名
職種別研修
店長研修 店長 年4回 店長として必要な店舗運営の基礎知識を習得する。
  • 売場づくり・月次経営計画・店舗行為計画・問題解決・マネジメント・
    労務管理・金銭管理・SV業務・FC契約書
86名
店長フォローアップ研修 店長 年2回 お客さまに喜んでいただける店舗実現に向け、さらなるスキルアップ・知識を習得する。
  • 店長業務振り返り・問題解決
25名
ASV登用時研修 アシスタントスーパーバイザー 年2回 SV登用に必要な知識・スキルを理解し、FC加盟店とともに
お客さまに支持されるお店づくりを実現できるようになる。
  • FCビジネス・SV業務・経営支援の流れ・実践
66名
SV登用前研修 アシスタントスーパーバイザー 年7回 SVの使命を理解し、自身の姿勢・行動を考え、SVとして経営支援に
必要な最低限の知識・スキルを身につける。
  • SV-WAY・本部とFC加盟店の役割・経営支援の流れ・実践・課題共有
127名
SV研修 スーパーバイザー 年9回 経年別に個店分析力を養成し、
対策を組立て行動につなげるスキルを身につける。
  • 個店の問題解決・地域に根差した経営指導・人財育成の理解
242名
MC登用時研修 マネジメントコンサルタント 年2回 マネジメントコンサルタントの役割を理解し、必要な知識・スキルを習得する。
  • 使命、行動指針、役割の理解・組織運営に必要な要件の課題整理、
    理解・財務、労務の基礎知識の習得、実践
20名
AMD研修 アシスタントマーチャンダイザー 年2回 商品部業務に関連するサプライチェーンの知識及び主要業務を把握し、
AMDとして最低限の知識を習得する。
  • 本部の役割・取り組み事項・本部内各部の業務内容・業務に関連する法務等の
    関連部署専門知識・VDR、配送センターの工程確認・MD業務
76名
ARFC研修 アシスタントリクルートフィールドカウンセラー 年7回 RFCに必要な知識・スキルを習得する。
  • 開発業務(物件開発・FC開発)フローと業務知識、コンプライアンス。
    その習得状況の確認と振り返り
86名
階層別研修
新任初級管理職研修 アシスタントマネジャー職 年2回
  • 初級管理職として労務管理に必要な知識を業務に活かすポイントの理解。
  • 内部統制システムの一環として
    コンプライアンス・リスク管理体制のさらなる強化を図る。
  • マネジメント力の強化及び事業推進役としての
    リーダーシップの強化を図る。
  • 初級管理職に求めるもの・管理職としての心構え・DX・コンプライアンス&リスク管理・
    労務管理・社員の健康・グループ理念・振り返り・5W1H思考・
    シングルタスク・戦略思考・組織マネジメント・アカウンティング
96名
新任管理職研修 マネジャー職 年2回
  • 部下を通じて目標を達成するために必要な「役割」「知識」「スキル」の習得。
  • 内部統制システムの一環としてコンプライアンス・リスク管理体制のさらなる強化を図る。
  • マネジメント力の強化及び事業推進役としてのリーダーシップの強化を図る。
  • 部下をもつ管理職に求められるもの・マネジメント・コンプライアンス&リスク管理・労務管理・
    社員の健康・評価制度・リモートマネジメント・アンガーマネジメント・経営戦略・評価者研修・コーチング
77名
新任上級管理職研修 部長職 年2回 内部統制システムの一環としてコンプライアンス・
リスク管理体制のさらなる強化を図る。
  • 上級管理職に求められるもの・コンプライアンス&リスク管理
39名
M1スキルアップ研修 アシスタントマネジャー職 年2回 M1職の経年経過による知識とスキルのブラッシュアップ。
及び現況下で必要なマネジメントスキルを習得する。
  • 5W1H思考・アカウンティング・戦略思考・シングルタスク・組織マネジメント
79名
M2スキルアップ研修 マネジャー職 年2回 M2職の経年経過による知識とスキルのブラッシュアップ。
及び現況下での部下育成に必要なマネジメントスキルを習得する。
  • 戦略思考・活気ある職場づくり・アカウンティング・経営戦略
78名
選抜型研修
L経営塾 支店長、商品本部マネジャー、カンパニー商品部、マーケティング戦略本部マネジャー、開発本部マネジャー、エリアマネジャー 年1回 ローソングループがさらに成長するために、
一人ひとりが経営者であることの自覚とリーダーシップの発揮を図る。
  • 経営者とは・儲ける力・チームをつくる力・理想を追求する力
239名
ローソンマネジメントコース 部長職、マネジャー職 年1回 経営者として必要なスキル、知識、視点を学び、現場で活用することで、
その実践能力向上と次世代の経営者候補として視野&視座を高める。
  • 競争戦略・財務会計・企業分析・デザインシンキング・ブランディング・イノベーション・CSV経営・
    企業再生・DX・リーダーシップ・リレーションシップマーケティング・サービスマネジメント・パーパス経営・経営課題
28名
エグゼクティブマネジメントコース 部長職 年1回 経営層としての意識変革を図る。
  • リーダーシップ・経験の共有・経営者講話・異業種交流・経営課題
11名
変革型リーダー養成プログラム 部長職 年1回 世界に誇りうる新しい日本の経営リーダーを輩出する。
  • リベラルアーツ・経営・リーダーシップ・経営課題
1名
全社員共通
人権・DE&I研修 全社員 年1回 差別や偏見、ハラスメントについて正しく理解し、
お互いに思いやりのある行動ができるようになること。
  • 人権、ダイバーシティの基礎知識・多様な人々への理解・ハラスメント・アンコンシャスバイアス
    ・人権尊重とダイバーシティが進んだ世界・LGBTQ+について(LGBTQ+とは・社会的背景・会社の取り組み
    ・カミングアウトとアウティング・アウティングとハラスメント)
全社員
サステナビリティ研修 全社員 年1回 未来に向けてサステナブル(持続可能)な社会を実現し、
ステークホルダー(利害関係者)と共生していくための取り組みを理解し、行動に結びつけること。
  • サステナビリティの背景、概要・当社における取り組み
    ・サステナビリティと業務の関わり
全社員
コンプライアンス&リスク管理研修 全社員 年1回 職位に応じて必要となるコンプライアンス・リスクに関するルールを理解し、
適切に行動できるようになること。
  • ローソン倫理綱領・リスクマネジメント・インシデント管理
全社員
労務管理研修 全社員 年1回 正しい働き方・労務管理に関する基礎知識を習得する。
  • 一日の働き方、勤務時間に関する基礎知識・勤務計画・勤務報告
全社員
管理職向け労務管理研修 管理職 年1回 部下の労務管理における心構えと基礎知識の習得、
適切な労務管理を実現する。
  • 労務管理の基礎知識・労働時間の把握・時間外労働の考え方・勤務計画
全管理職
キャリアデザイン研修 53歳に達する社員 年5回 今後起こり得るキャリア上の転機を見据え、仕事・健康・余暇・マネーなど、
さまざまな視点で自身のキャリアを捉えなおし、今後のキャリアを自律的に考える機会とする。
  • 55歳以降の人事制度・ライフプラン・マネープラン・健康、余暇・
    キャリア自律とは・キャリアプラン
175名
女性社員キャリアデザイン研修 20代後半から30代前半かつ営業系職種である女性 年1回 長期的なキャリアビジョンを描き、ライフイベントとの両立を意識した働き方を考える。
  • 当社のDE&I推進取り組みと女性活躍状況・両立支援制度・キャリアの考え方
    ・先輩女性社員による講話&座談会
45名
育児休職社員研修 育児休職者 年1回 復職にあたり会社の状況をキャッチアップし、育児と両立する上で自身に合った働き方を考え、不安・疑問点を払拭する。
  • 次年度事業方針・復職後の働き方について(キャリアの考え方)
    ・人事制度&福利厚生・育児両立社員による講話&座談会
39名

FC加盟店向け研修(BMC研修)

経営をスタートするFC加盟店を対象に、スムーズな店舗経営・営業のスタートに向けた理念・考え方・オペレーションの学びを提供するBMC研修を実施しています。年間290名(2024年度)が受講しています。