ニュースリリース

宇宙へ 南極へからあげクン“Pre(プレ)宇宙日本食認証”を受け宇宙への第一歩

2019年10月29日

株式会社ローソン(本社:東京都品川区、以下「ローソン」)は、2017年2月より、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)様、製造メーカー様をはじめ多くの方々のご協力のもと、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士に提供する宇宙日本食(※1)として、宇宙仕様のためにフリーズドライ化した「スペースからあげクン」の開発に取り組んでまいりました。この取り組みは、宇宙飛行士の皆様からの“宇宙でもお肉が食べたい”という声から始まりました。

数十回の試作を経て、このたび10月25日(金)に、「スペースからあげクン」は11ヵ月の保存性試験に合格し、JAXAが宇宙日本食認証基準の特例に定める「Preプレ宇宙日本食」としての認証を受けました。
また、ローソンは、9月27日(金)、国立極地研究所において、南極昭和基地へ向かう第 61 次南極地域観測隊に、「からあげクン」を寄贈致しました。この取り組みには、「悪魔のおにぎり」の商品開発のきっかけとなった、南極観測隊の皆様に、南極でもからあげクンを楽しんでいただこうという想いが込められています。からあげクンレギュラー・レッド・北海道チーズに加え「超からあげクン 悪魔のおにぎり味」の合計4種類約860食分が11月中旬に南極観測船「しらせ」に積み込まれ日本を出発し、南極昭和基地に向かう予定です。
※1:「宇宙日本食」は、食品メーカーが提案した食品をJAXAが評価し、宇宙食としての基準を満たしている場合に与えられる認証で、コンビニエンスストアのオリジナル商品が「Preプレ宇宙日本食認証」を受けるのは、今回が初めてです。この後、搭載する宇宙食として選定されれば、晴れて宇宙へ飛び立つことになります。ローソンは今後も、宇宙日本食に要求される1.5年までの保存性試験を継続し、その後保存性や衛生性等様々な審査を経て、2020年に「宇宙日本食認証」を受けるための準備を進めてまいります。

Preプレ宇宙日本食認証を受けた
「スペースからあげクン」本体(左)とパッケージイメージ(右)

南極に向かう
「超からあげクン 悪魔のおにぎり味」


【国立極地研究所とは】

1973年9月に設立された、南極・北極に関する科学を総合的に研究する日本で唯一の機関。南極と北極圏にある観測基地を基盤とした総合研究と、全国の研究者に南極・北極における観測の基盤を提供しています。特に、近年の地球温暖化に代表される地球規模の環境変動の研究は、人類社会に大きな影響を与える将来の予測にとって非常に重要とされています。

<からあげクン寄贈式の様子>


今後もローソンは、皆様に愛される商品の開発をおこなってまいります。


【からあげクンとは】

「からあげクン」は1986年4月に“指でつまんで歩きながら食べられる”ホットスナックとして誕生しました。レギュラー、レッド、北海道チーズの定番商品に加え、ご当地食材を使用した地域限定の味や専門店に監修いただいた商品など、これまでに合計265種類を発売、シリーズ累計32億食以上(いずれも2019 年9月末時点)を販売しています。


【地球帰還までもう少し】

これまでに販売した「からあげクン」を並べると、約64万kmとなり、直線距離では月に到達して折り返し、地球帰還まで残り3分の1の地点に到達する計算となります。これまでの販売ペースをもとに地球帰還の時期を計算した所、2022年10月頃になる予定です。


【さらなる安心・安全を目指して】

からあげクンは、2014年以降国産若鶏のむね肉100%使用に変更しています。さらに2018年からは、からあげクンに使用しているからあげ粉を、国産小麦粉100%(※2)使用としています。また、国内の工場で徹底した品質管理のもと製造するなど、食の「安心・安全」に向けた取り組みを強化しています。


【「スペースからあげクン」への歩み】

2017年2月   :ローソン社内に宇宙プロジェクト発足
2017年3月   :初めて筑波宇宙センターを訪問。宇宙日本食担当の方から説明を受ける
2017年4~8月:フリーズドライ品の商品設計検討を開始。包材の選定や、保存試験設備を導入
2017年9月 :開発商品についてJAXAとの意見交換実施
フリーズドライからあげクンにすることが決定
2018年12月8月(赤字部分を2019年10月29日に訂正いたしました) :一次審査実施、「スペースからあげクン」が無事審査を通過
2019年10月 :「Preプレ宇宙日本食認証」をうける


【からあげクンの歩み】

1986年4月 :レギュラー発売
1988年12月 :レッド発売
1994年12月 :チーズ発売
2003年4月 :チーズ  定番化
2004年7月 :第4フレーバーが登場 (「からあげクン ガーリックペッパー味」発売)
2004年2月 :からあげクン累計販売数10億個突破
2005年4月 :初めての地域限定商品を、中部地区で発売
名古屋の定番メニュー“手羽先”を再現した「スパイシー味」
2013年2月 :からあげクン累計販売数20億個突破
2014年   :原料に使用する鶏むね肉を、“国産若鶏むね肉100%使用”に変更
2015年6月 :ローソン創業40周年記念商品として 「でからあげクン」 発売
※通常のからあげクンと比べて、サイズを約1.4倍にした商品を発売
2017年4月 :からあげクンパッケージに、糖質量を表記
2018年2月 :唐揚げ粉に使用している小麦粉、100%国産小麦粉(※2)に変更
2018年7月 :からあげクン累計販売数30億個突破
2019年5月 :新技術で具材が入れられるようになった「超(スーパー)からあげクン」登場
※2:小麦粉製造時に同一ラインで外国産小麦を使用しています。