IR(株主・投資家情報)

CEOメッセージ

代表取締役社長 CEO
新浪 剛史

本日、2013年2月期第3四半期決算を発表しました。主な連結業績数値は下記の通りです。

営業利益 534億円
(前期比107.5%)
経常利益 531億円
(前期比106.8%)
四半期純利益 285億円
(前期比 138.5%)

業績詳細につきましてはこちらをご覧下さい。

第3四半期3ヵ月については、グローバル景気の後退に起因する消費者センチメントの低下や想定を上回るたばこの売上低下はありましたが、第3四半期9ヵ月累計の既存店売上高(単体)は、前年同期比+0.1%で推移しました。近くにあっていつでも生活必需品が品揃う「社会的インフラ」としてのコンビニエンスストアの価値は、引き続き高い評価をいただいております。加えて、他社にはない当社の強みである、生鮮食品の積極的導入や、カードデータを活かした深い顧客洞察によるCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)と高質な原材料調達まで遡ったSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)を活用した商品開発により、お客さまのニーズに合った品揃えを目指したことで、客層の拡大とロイヤルカスタマーは順調に増加しています。また、バリューチェーン活用した高付加価値商品の開発や、業務改革PRiSM(プリズム)を通じた発注精度の向上により、たばこを除いた総荒利益率は前年同期に比べて、0.6%ポイントと大きく向上しました。

結果として、第3四半期9ヵ月累計の連結営業利益は534億円と前年を37億円上回り、7.5%の増益となりました。また、第3四半期9ヵ月累計の連結四半期純利益につきましても、前年を79億円上回る285億円となりました。

2013年2月期第3四半期の主な取り組み事項は以下の通りです。

  • 当社が参画している共通ポイントプログラムPonta(ポンタ)で得られたお客さまの購買データを活用し、お客さまのニーズに合った商品を開発いたしました。一例としましては、オリジナルパスタブランド「パスタ屋」の「焼パスタ ラザーニャ ボロネーゼ」が通常のパスタメニューと比べて20~30代のお客様により多く支持され、大ヒットとなりました。また、良質な食材の一括仕入など、原材料調達プロセスにおける付加価値向上に努めた結果、価格に比して魅力の高い商品を開発することができ、総荒利益率の向上につながりました。
  • お客様の新たなニーズへの対応及び店舗収益力向上のため、淹れたてコーヒー「MACHI cafe」の取り扱いを2,253店まで拡大しました。セルフ販売ではなく、お客さまとの対面販売にすることにより、より温かいサービスを提供することができ、デザートとの買い合わせも増加しました。
  • 女性・シニアといった新たなお客さまへの客層拡大を促進すべく、「ローソン」に生鮮食品や日配食品を導入した「生鮮強化型ローソン」の改装・出店を積極的に進め、10月30日には全店「生鮮コンビニ宣言」を打ち出し、カット野菜を中心とした生鮮食品の品揃えを強化しました。「生鮮強化型ローソン」の店舗は11月末で5,027店となりました。合わせて、お客様の惣菜ニーズにも対応すべく、引き続き「鶏から」を中心とした惣菜ファストフードを強化し、また買い合せ促進のために、調理補助食品などの加工食品の品揃えも強化しました。

第4四半期につきましても、ローソングループ全体で「私たちは"みんなと暮らすマチ"を幸せにします。」の具現化を目指し、2012年度を通して取組んでいる経営施策を徹底します。特に、生鮮食品や惣菜ファストフードの商品力強化を中心とした客層拡大の取組みを、今まで以上に進めていきます。これらにより、厳しい外部環境下ではありますが、2012年度の利益計画は達成可能と考えております。さらに、ROI基準の厳守を前提としながら海外事業やエンタテイメント・EC事業の推進を図り、中長期的に持続可能な成長の礎を築いてまいります。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2013年1月9日

代表取締役社長 CEO

新浪 剛史

バックナンバー