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CEOメッセージ

代表取締役社長 CEO
新浪 剛史

本日、2011年度第3四半期決算を発表いたしました。主な業績数値(連結/9ヶ月累計)は下記の通りです。

営業利益 497億円
(前期比108.4%)
経常利益 497億円
(前期比109.9%)
第3四半期純利益 206億円
(前期比99.2%)

業績詳細につきましてはこちらをご覧下さい。

連結営業利益・経常利益につきましては、計画を上回る増益となり、同営業利益、経常利益は過去最高を達成することができました。

■単体決算

当第3四半期末までの9ヵ月間につきましては、3月の東日本大震災を契機に、お客さまの近くにあっていつでも生活必需品が揃う「社会的インフラ」として、全国基盤のコンビニチェーンの価値が再評価されました。加えて、お客さまの購買データを活用した商品開発や生鮮食品の導入に努め、主婦層やシニア層をはじめとした客層の拡大に成功したことなどから、9ヶ月累計の既存店売上高前年同期比は105.9%となりました。また、9月から11月までの3ヶ月間は同104.8%となり、計画を上回りました。
9月から11月までの3ヶ月間の総荒利益率は、30.2%と前年同期より0.3%ポイント低下しました。2010年10月のたばこ増税に伴い、たばこの構成比が上昇したことによる影響で前年同期差0.9%ポイント低下しておりますが、たばこを除いた総荒利益率は、計画を上回り、前年同期差0.6%ポイント改善しております。これは、PontaカードとPRiSMの連動※1による計画発注の推進で取引条件が改善したことと、原材料調達における付加価値向上努力が引き続き奏効したことによるものです。

中長期施策の進捗状況は次の通りです。

  • 共通ポイントプログラムPontaカードの発行枚数は2011年11月末で約3,700万枚と引き続き増加しており、当社の売上全体に占めるカード会員による売上の比率は約38%となりました。
  • 生鮮食品や日配食品を導入・強化した生鮮強化型ローソン(ハイブリッド)の店舗数は11月末で3,441店となりました。
  • 惣菜、加工食品、日用品を中心としたプライベートブランド「ローソンセレクト」を10月にリニューアルし、商品アイテム数も拡大してブランドの認知度向上を図りました。

これらの結果、単体営業利益ベースでは見通しに対して5億円上回り、前年同期差38億円増益の453億円となりました。

■連結決算

子会社・関連会社につきましては、主に、株式会社ローソン・エイティエム・ネットワークスのATM設置台数と取扱件数の増加による順調な業績推移と、株式会社ローソンエンターメディアとHMVジャパン株式会社が合併して9月に誕生した株式会社ローソンHMVエンタテイメントの業績好調が収益に寄与しました。
以上の結果、連結営業利益は前年同期差38億円増益の497億円となり、見通しに対して3億円上回りました。

第4四半期につきましても、ローソングループ全体で「みんなと暮らすマチを幸せにします。」の実現を目指し、2011年度を通してすでに取り組んでいる経営施策を徹底します。Pontaカードを活用したCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)を機軸とし、「3つの徹底」※2の更なる推進、機会ロス※3の削減による発注精度の改善などの取組みを、今まで以上の執行度で進めていきます。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

  1. ※1. Pontaカードで得られた購買データ分析の結果を活用して、立地やお客さまの特性に合わせた個店ごとの品揃えを推進し、PRiSMを通じて商品の発注精度を向上させています。
  2. ※2. 「3つの徹底」とは、FC加盟店オーナー、従業員、クルー(パート・アルバイト)がローソン店舗を運営する際にもっとも留意すべき項目である、(1)マチ(地域のこと。具体的には個々の店舗が持つ商圏)のお客さまに合った品揃え、(2)心のこもった接客、(3)お店とマチをきれいにする、という3項目で定義されます。
  3. ※3. 機会ロスとは、お客さまが欲しい商品が売場で品切れしている状態を意味します。

2012年1月10日

代表取締役社長 CEO

新浪 剛史

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