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CEOメッセージ

代表取締役社長 CEO
新浪 剛史

 本日、2010年度第3四半期決算を発表いたしました。主な業績数値(連結/9ヶ月累計)は下記の通りです。

営業利益 459億円
(前期比104.4%)
経常利益 452億円
(前期比104.3%)
第3四半期純利益 207億円
(前期比105.0%)

 業績詳細につきましてはこちらをご覧下さい。

 連結営業利益・経常利益・第3四半期純利益いずれにおきましても、計画を大きく上回り増益となり、営業利益は過去最高を達成することができました。


■単体決算

 当第3四半期末までの9ヵ月間につきましては、史上稀に見る猛暑や、10月1日のたばこ増税に伴う駆け込み需要が業績に好影響をもたらしました。国内消費は本格回復に至っておりませんが、ローソンとしては、原材料調達からこだわったデザートやパスタなどの商品力強化の成功、収益性の高い中食の好調などが貢献し、既存店売上高前年同期比は99.4%となりました。特に、9月から11月までの3ヶ月間は同103.2%となり、計画を大きく上回りました。

 荒利益率は30.7%と前年同期差0.3%ポイント向上しました。これは、原材料調達などにおける構造改革や基幹ITシステム「PRiSM」の活用による計画発注の推進の効果によるものです。

 これらの結果、単体営業利益ベースでは見通しに対して21億円上回り、前年同期差19億円の増益となりました。

■連結決算

 子会社・関連会社につきましては、主に、株式会社ローソン・エイティエム・ネットワークスの好調が収益に寄与しました。

 以上の結果、連結営業利益は前年同期差19億円の増益となり、見通しに対して21億円上回りました。

 第4四半期につきましては、消費者センチメントの動向はまだ予断を許しませんが、これまで見られていた極端な価格競争は一巡していること、ローソンが注力している、おにぎり、カウンターFF、デザート、パスタなどの商品力強化に手ごたえを感じられること、シニア層への客層拡大が着実に進んでいること、「PRiSM」の更なる活用による機会ロスの徹底的な削減が期待されることを勘案し、2010年度2月期通期の利益計画につきましては、連結営業利益を505億円から530億円に、同経常利益につきましては、491億円から516億円に、また同当期純利益につきましては、220億円から232億円へと、それぞれ上方修正いたしました。

 なお、決算と同時に、「グループ制」「支店制」を二本の柱とした大規模な組織改変を発表いたしました。意思決定を迅速にして、執行力を強化することが狙いです。これにより、私自身の時間をより戦略的に重要な事象に振り向けていける体制としました。

 グループ制におきましては、①国内CVS事業を担う「CVSグループ」、②エンタテイメント・eコマース事業を推進する「エンタテイメント・ECグループ」、③「海外事業グループ」の3つのグループを設置し、グループCEOを中心とした意思決定の迅速化を図ります。また、グループ経営の基盤となるコーポレート機能を本社に集約し、グループ一体で戦略策定を推進してまいります。グループ制の導入により、小商圏でのマルチフォーマットの強みを活かせる既存CVS事業、生鮮CVS、フードビジネスの運営を一体化させると共に、エンタメ事業やネットビジネス、海外事業といった成長分野を推進し、ローソングループ全体として更なる客層拡大を図っていきます。

 支店制の導入につきましては、階層の数を減らし、権限委譲を進めます。昨年実施した開発・運営とが合体した営業部制により、新店日販や収益が著しく向上しました。その実績を鑑み、数年にわたる人財育成プログラムを修了した管理職75名を支店長として7支社に配置し、メッシュを細かくした運営・開発一体となったより地域密着型の店舗開発をスピーディーに行っていきます。支店制の下、今後は地域のお客さまのニーズによりマッチした品揃えとサービスをご提供していきます。

 株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2011年1月11日

代表取締役社長 CEO

新浪 剛史

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