IR(株主・投資家情報)

CEOメッセージ

代表取締役社長 CEO
新浪 剛史

 本日、2011年2月期第2四半期決算を発表しました。主な連結業績数値は下記の通りです。

営業利益 301億円
(前期比100.0%*
経常利益 296億円
(前期比99.7%)
四半期純利益 122億円
(前期比77.4%)

*正確な数値は100.04%です。

 業績詳細についてはこちらをご覧下さい。

 第2四半期6ヶ月の既存店売上高は、景気や天候などの外部影響などを受け苦戦を強いられた第1四半期に対して、付加価値の高い商品の投入やデザート、パスタの好調、および7、8月の猛暑効果が奏効したため、第1四半期よりマイナス幅が縮小し、前年同期比97.6%となりました。当社が昨年より推進しております、原材料調達や物流などの構造改革の成果により、荒利益率は前年に比べて、0.6%ポイント向上しました。また、広告宣伝費の効率的使用などにより、販売管理費については計画より少なくなりました。期初では、前年に比べてIT経費がかさむとみて、減益を計画しておりましたが、結果として連結営業利益は計画を22億円上回り、301億円とわずかに前年を上回ることができました。

 なお、連結四半期純利益については大幅な減益となりました。理由としてはまず、昨年、子会社同士の合併に伴う効果を特別利益に計上したことの反動があります。第二には、第2四半期での予定外の特別損失の計上です。単体では、高いメンテナンスコストを払っていた研修施設の売却により特別損失を計上しましたが、新しい研修施設ではメンテナンスコストが軽減されますので、損失分については十分早期回収できます。連結では、九九プラスの旧システムの減損損失による特別損失を計上しましたが、これにより新ITシステム「PRiSM(プリズム)」の全面導入が図られ、機会ロス削減による九九プラスの売上向上が見込まれ、本件も早期回収が可能ですので意思決定しました。これら当初予定外の特別損失を計上し、投資家の皆さまには申し訳なく思っておりますが、キャッシュリターンが十分見込める事象ですので、前倒しで行いましたこと、ご理解いただきたくお願い申し上げます。

■2011年2月期第2四半期決算の主な取り組み事項は以下の通りです。

  • 昨年度に導入が完了した「PRiSM」の本格運用を開始し、機会ロス(お客さまの欲しい商品が欠品している状態)の可視化を実現し、機会ロスの極小化に向けて取り組みを推進しました。今後、「3つの徹底(※)」の更なる推進とともに、「PRiSM」の活用による、FC加盟店と本部社員の業務改革を徹底していくことで、売上と荒利高が増加し、FC加盟店の収益力が向上することを通じて本部収益の更なる拡大につながると確信しています。
  • 本年3月より参画した(株)ロイヤリティマーケティングが発行・運営・管理する共通ポイントプログラム「Ponta(ポンタ)」の発行枚数は2,500万枚を超えて好調に増加しており、当社の売上全体に占めるカード会員売上の比率は約28%となりました。
  • 将来の成長分野への投資として新たに店内調理システム「ローソン神戸ほっとデリ」の導入を開始し、8月までに20店での展開を行いました。
  • 7月1日に株式会社ローソンエンターメディアおよび株式会社九九プラスを完全子会社化しました。今後、グループシナジーを更に追求し、収益の向上や本体の店舗開発と一体となったローソンストア100の出店加速が可能となります。

 第3四半期以降も引き続き、上記の取り組み事項を推進するとともに、カウンター・ファストフードなどのオリジナル商品力の強化によって、マチ(地域)のお客さまに合った品揃えの実現を図り、FC加盟店の収益改善および通期利益計画の達成を目指します。

 株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2010年10月12日

代表取締役社長 CEO

新浪 剛史

※3つの徹底:FC加盟店オーナー、従業員、クルー(パート・アルバイト)がローソン店舗を運営する際にもっとも留意すべき項目である、(1)マチ(地域のこと。具体的には個々の店舗が持つ商圏)に合った品揃え、(2)心のこもった接客、(3)お店とマチをきれいにする、という3項目にて定義されます。

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