IR(株主・投資家情報)

社長メッセージ

代表取締役 社長執行役員
新浪 剛史

 こんにちは、新浪です。

 本日、2005年2月期通期決算発表をいたしました。弊社を取り巻く経済環境ですが、個人消費の動向はまだまだ予断を許さぬ状況にあります。CVS業界も、年間を通して、客単価の前年割れが恒常的に続き、既存店売上高は前年比100%を割り込んで推移しております。このような中、弊社は、2002年よりスタートしましたローソンチャレンジ2004の総仕上げの年として、弁当の新ブランド「ごはん亭」の立ち上げなどの「商品力の強化」、ミステリーショッパー(店舗覆面調査)およびトレーニングセンターの導入などによる、店舗のCS(お客様満足度)向上施策「3つの徹底」、などの経営課題に取り組んでまいりました。それらの施策が奏効し、店舗数の増加や連結子会社の好調もあいまって、経常利益で423億円(前年比+15.8%)と、期初計画を達成するとともに、過去最高益を記録することができました。2005年2月期通期の業績について、詳しくはこちらをご覧下さい。社長就任以来3年が経ち、やっと自信を持ってローソンは、加盟店と本部が一枚岩となって、より一層お客様に愛される、「マチのほっとステーション」作りに邁進できる態勢が整いました。

 さて、今年2005年度から、弊社は新たな3年間の中期計画、「ローソンチャレンジ2007」をスタートさせます。ローソンチャレンジ2007のキーワードは、「ローソンが社会になくてはならない存在になる」こと。従来型の企業経営はどうしても利益の追求に集中していました。利益の追求は企業経営に携わるものとして当然の目標ですが、これからは「社会に認められる存在であること」が非常に重い意味を持ってまいります。弊社はお客様満足を追求しながら、従来型のCVSでは提供できないような新しい価値を、イノベーションにより創造していくことで、実現していきたいと考えています。

 弊社は過去3年間で不採算店の整理やベンダーの再編など、負の遺産の整理を推進いたしました。また、「個店主義」を推進するための支社制度や、ミステリーショッパー導入などの社内体制整備を断行し、効果が出てまいりました。2005年度からは、いよいよ攻めの経営に乗り出します。マチのお客様に合った品揃えを中心とした個店主義への更なる取り組みや、新フォーマットの開発、物流システムの整備、そして店舗支援のための営業経費、これら将来の成長の原資となるための投資を積極的に行います。ただ、2005年度につきましては、これらの先行的な経費が増大しますが、翌年度からきちんとこの投資により競争力を高め、収益リターンが出せると確信しております。弊社としては、株主の皆様の期待にたがわぬよう、資本効率の向上と、株主還元と成長原資のバランスを考慮した結果、今期は配当を年間70円から90円に引き上げたいと考えます。この結果、配当性向はこれまでの約36%から約43%になります。何卒、弊社の中期的成長戦略にご理解をいただき、安定的に弊社の株主として、成長を見守っていただきたいと願っております。

今年も「ローソン」にご期待いただきますよう、お願いいたします。

平成17年4月13日

代表取締役
社長執行役員

新浪 剛史

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