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CEOメッセージ

代表取締役 CEO
新浪 剛史

本日、2014年2月期第2四半期決算を発表しました。主な連結業績数値は下記の通りです。

営業利益 356億円
(前期比103.1%)
経常利益 355億円
(前期比103.7%)
四半期純利益 190億円
(前期比106.6%)

業績詳細につきましてはこちらをご覧下さい。

第2四半期6ヵ月累計の既存店売上高(単体)は、前年同期比0.5%のマイナスとなりました。第1四半期より続いている喫煙者の減少によるたばこの売上低迷が響きましたが、淹れたてコーヒーMACHI café の導入や内食(お客さまが家で調理をするために必要な食材)関連商品の充実を通じて、客層拡大を推進しマチ(地域)のお客さまのニーズに合った品揃えに努めました。淹れたてコーヒーに加えて、客層拡大に向けて強化を図っているファストフード惣菜など、付加価値の高い商品を開発・拡販したことにより、総荒利益率は前年同期に比べて0.5%ポイント増と、引き続き大きく向上しました。

結果として、第2四半期6ヵ月累計の連結営業利益は356億円と前年同期を約11億円上回り、3.1%の増益となりました。 また、第2四半期6ヵ月累計の連結四半期純利益につきましては、投資効率を重視した出店の成果により、減損損失をはじめとする特別損失が前年同期より減少したことから、190億円と前年同期を約12億円上回り、6.6%の増益となりました。

■2014年2月期第2四半期の主な取り組み事項は以下の通りです。

  • 当社が参画している共通ポイントプログラムPontaカードの発行枚数は5,700万枚(2013年8月末時点)を超えて好調に推移しており、当社の売上全体に占めるカード会員売上の比率は約47%となりました。Pontaカードを通じて蓄積されたお客さまの属性情報は、1万店を超えるお店に紐付いた豊富な購買データと組み合わせて分析することによって、より詳細なお客さまのニーズの把握に役立っています。今年度より、購買データ分析の結果を個店ごとに提供出来るようになったため、お客さまのニーズに合った品揃えやエリア戦略の精度をこれまで以上に高めていくことが可能になりました。
  • 淹れたてコーヒーMACHI caféの取り扱いは4,294店(2013年8月末時点)まで増加しました。セルフ販売ではなく、お客さまとの対面販売にすることでより温かいサービスを提供することができ、ラテメニューの充実なども手伝って、女性をはじめとする幅広いお客さまを惹き付ける当社の差別化ツールとして店舗の競争力向上に貢献しています。
  • 通常のローソンに生鮮食品や日配食品を導入した生鮮強化型ローソンは、引き続き改装・出店を進めた結果、5,985店(2013年8月末時点)まで拡大しました。生鮮との買い合わせが多い調味料や冷凍食品など内食関連商品の売上増加につながっており、上期のヒット商品「ゲンコツメンチ」や「フローズンスイーツ」などに代表されるカウンターファストフード商品とともに総荒利益高の増加に寄与しました。

下半期につきましては、コンビニエンスストア業界内での出店競争が続くなか、私たちローソンは、上半期と同様に既存店強化に軸足を置き、FC加盟店オーナーと本部双方の収益向上に注力していきます。MACHI caféなどカウンターファストフードや、生鮮食品、日配食品などお客さまの生活に密着した商品の提供を柱とした上半期の取り組みを加速する生活習慣病の予防や健康を意識した商品の開発(ミールソリューション)や、健康診断および健康管理サービス(セルフメディケーション)を進化させ、「医食同源」のコンセプトの下で他社に先駆けて取り組んできたヘルスケア関連事業を更に推進してまいります。さらに、ROI基準に則り海外事業やエンタテイメント・ホームコンビニエンス事業の推進を図り、中長期的に持続可能な成長実現の礎を築いてまいります。

以上のとおり、中長期的に持続可能な成長に向けた将来への投資を行ってもなお、商品力の強化や既存店強化の取り組みを実施することで、2013年度の利益計画は十分達成可能と考えております。また、ROEにつきましては15%を上回って向上しており、中期経営目標であるROE20%に向けた資本効率の向上の達成を引き続き目指してまいります。また、EPS(1株あたり当期純利益)成長率は中期的に6-7%を上回る水準で推移しており、株主の皆さまに対する継続的な増配も引き続き重視しております。

配当金につきましては、上期の業績好調を株主の皆さまにも還元するため、2014年2月期の年間配当金は期初発表しました1株につき210円(前期差+10円)から更に10円増配し、1株につき220円(前期差+20円)を予定しています。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2013年10月8日

代表取締役 CEO

新浪 剛史

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