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CEOメッセージ

代表取締役社長 CEO
新浪 剛史

本日、2012年2月期第2四半期決算を発表しました。主な連結業績数値は下記の通りです。

営業利益 325億円
(前年同期比:+8.0%)
経常利益 326億円
(前年同期比:+9.8%)
四半期純利益 89億円
(前年同期比::-27.1%)

業績詳細につきましてはこちらをご覧下さい。

第2四半期6ヵ月累計の既存店売上高(単体)は前年同期比+6.4%と計画を約3%上回りました。震災影響が響いた第1四半期に対して、デザートやチルド弁当など付加価値の高い商品の好調や生鮮食品の導入により、女性やシニアなど客層拡大に成功したこと、および7、8月の猛暑効果が奏効したことによるものです。 当社が昨年より推進しております、原材料調達の優位性による付加価値向上や基幹ITシステムPRiSM(プリズム)による機会ロス削減の成果により、たばこを除いた総荒利益率は前年に比べて、0.5%ポイント向上しました。結果として連結営業利益は計画を40億円上回り、325億円と前年同期比+8.0%の増益を達成することができました。
なお、連結四半期純利益については、特別損失として資産除去債務を約83億円計上したほか、震災影響により約34億円を計上したことが影響し、減益となりましたが、期初計画に対しては36億円上回りました。

2012年2月期第2四半期決算の主な取り組み事項は以下の通りです。

  • 女性やシニアへの客層拡大を図り、原材料調達での当社の優位性を活かしたチルド弁当、オリジナルデザート、ショートパスタなどのオリジナル商品を開発し、売上が好調に推移しました。
  • 客層拡大の打ち手である生鮮強化型ローソン(ハイブリッド)につきましては、立地にあわせて生鮮食品導入を加速した結果、ハイブリッドの店舗数は約3,100店となりました。
  • 「PRiSM」運用の徹底により、機会ロス(お客さまの欲しい商品が欠品している状態)の可視化を実現し、機会ロスの極小化に向けて取り組みを推進しました。
  • 共通ポイントプログラム「Ponta(ポンタ)」カードの発行枚数は約3,500万枚と好調に増加しており、当社の売上全体に占めるカード会員による売上の比率は約36%となりました。

中長期施策の進捗状況は次の通りです。

【客層拡大】
ローソンは、引き続き「Ponta」カード会員のデータを活用して地域(マチ)のお客さまのニーズに合った売場づくりを行い、女性やシニアのお客さまをはじめとする客層拡大を推進していきます。他社に先駆けて強化してきた生鮮食品の取扱いに関しましては、ハイブリッドとローソンストア100の合計店舗数が2012年2月末で5,000店近くに増加する見込みであり、下期以降もローソンストア100と合わせて生鮮コンビニ化を加速させていきます。また、ネットを活用することでカード会員へ提供する品揃えを大幅に増やし、CRM*に基づいて「欲しいモノが、欲しい時に、欲しいところにあるローソン」を目指します。
*CRM=カスタマー・リレーションシップ・マネジメント

【エンタテイメント・eコマース】
エンタテイメント・EC事業につきましては、イベント自粛の早期解消と消費者マインドの改善も手伝い、ローソンエンターメディアおよびHMVは計画を上回って業績が改善し、両社合わせて前年同期比増益を達成しました。9月にはローソンネットショッピング「ロッピー」が誕生し、Pontaカード会員向けに幅広い商品を提供することが可能になりました。今後も、ネットとリアルの店舗を活用したサービス強化を進めていきます。

【海外展開】
上海子会社については、現地パートナーから株式を取得し当社の出資比は85%となりました。日本型コンビニエンスストアの強みを発揮するべく、今後、迅速に運営や商品の改善とリストラクチャリングを行っていきます。また、経済成長が目覚しいインドネシアにおきましては、インドネシア有数の小売グループであるアルファ・グループとの提携により、ローソンブランドの店舗を拡大していきます。なお、上半期に設置したシンガポール統括会社では、今後中国以外のアジアにおける海外事業を統括していきます。上海や重慶だけにとどまらず、中国の他の大都市やインドなどについても、ROIに基づいた資本規律を考慮しつつ、進出を推進してまいります。

2011年度利益計画および増配について

2011年度の利益計画につきましては、9月29日に上方修正を発表させていただいた通り、連結営業利益で615億円(前期比+10.7%)と9年連続の営業利益増益を見込んでおります。女性やシニアのお客さまを増やす客層拡大の取り込みを更に徹底し、オリジナル商品力の強化によって、マチ(地域)のお客さまに合った品揃えとFC加盟店の収益改善および通期利益計画の達成を目指します。 配当金につきましては、上期の業績好調を株主の皆さまにも還元するため、2012年2月期の年間配当金は期初発表しました1株につき175円(前期比+5円)から更に5円増配し、1株につき180円(前期比+10円)を予定しています。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2011年10月13日

代表取締役社長 CEO

新浪 剛史

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