代表取締役社長 CEO
新浪 剛史
本日、2010年2月期第1四半期決算を発表いたしました。主な業績数値(連結)は下記の通りです。
◆ | 営業利益 | 121億円 (前期比101.5%) |
◆ | 経常利益 | 120億円 (前期比102.5%) |
◆ | 当期純利益 | 61億円 (前期比94.1%) |
業績詳細についてはこちらをご覧下さい。
2010年2月期第1四半期決算の主なトピックス
当第1四半期は、昨年度末から続いている景気低迷、消費者センチメント悪化という厳しい環境の中で、連結営業利益は121億円となり、前年同期比1.5%の増益を達成することができました。タスポ(成人識別たばこ自動販売機対応の成人識別ICカード)効果が引き続き貢献したほか、生鮮コンビニエンス事業が高齢者のニーズだけでなく消費者の行動変化に適合し、当社の連結営業利益に貢献しました。具体的には、次の通りです。
(1) | 既存店売上高前年比は、タスポ導入の影響になどより2.7%増と引き続き前年を上回りました。また、当社オリジナル・ポイントカードの累計会員数は約930万人(前年同期差約240万人増)と好調に増加しており、売上全体に占めるカード会員売上の比率は17%に達しました。 |
(2) | ローソン単体での日本国内における出店数は、97店となりました。引き続き、当社独自の出店投資基準を厳格に適用し、新店日販は51万3千円とほぼ前年同期並みを維持しています。 |
(3) | 今期に入り、景況感が一段と悪化し、お客様の購買行動が売上にも影響を与えています。当社では、お客様の生活防衛型ニーズに対応するために、「適量・小分け」を特徴とする生鮮食品やプライベートブランド「バリューライン」の品揃えを強化したほか、105円(税込)の惣菜の導入を開始しました。 |
(4) | 販売管理費は、次世代ITシステムの投資が本格化している一方で、前年度投入した原材料価格高騰への対応経費が、当期は原材料市況の落ち着きにより減少したことなどにより、若干の増加にとどまりました。 |
(5) | 子会社については、生鮮コンビニエンスが好調の(株)九九プラス、ATM設置台数および取り扱い件数が増加した(株)ローソン・エイティエム・ネットワークス、チケット販売が好調だった(株)ローソンチケットが業績に貢献しました。 |
第2四半期以降は、タスポ導入一巡に加え、消費マインド低迷の影響を受けて、当社を取り巻く環境は厳しい状況が続く可能性があると考えています。こうした環境下において、引き続き店舗運営における基本(QSC)の徹底および、カードデータを活用してお客さまのニーズにあった商品を品揃えすることにより、既存店荒利益高の向上を目指します。さらに、流通段階の非効率是正などによる構造改革や不要不急のコスト削減も行うことで、通期利益計画の達成を目指すとともに、中期的に持続可能な成長を実現するために、生鮮コンビニエンス事業のような、客層拡大を可能にする成長原資への投資も引き続き行ってまいります。
株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2009年7月2日
代表取締役社長 CEO
新浪 剛史