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CEOメッセージ

代表取締役社長 CEO
新浪 剛史

 本日、2009年2月期決算を発表いたしました。主な業績数値(連結)は下記の通りです。

営業利益 491億円
(前期比105.5%)
経常利益 487億円
(前期比105.5%)
当期純利益 253億円
(前期比114.4%)

 業績詳細についてはこちらをご覧下さい。

2009年2月期決算の主なトピックス

当期については、連結営業利益が過去最高益の491億円(前年比105.5%)となり、6年連続の増益を達成することができました。

(1) 既存店売上高前年比については、6.5%増と大変好調な結果となりました。これはタスポ(成人識別たばこ自動販売機対応の成人識別ICカード)導入の影響により客数が増加したことが大きな要因ですが、原油価格高騰などお客様の近隣商圏志向が好影響をもたらしたほか、店頭における品揃えの改善や販促活動が奏効し、たばこ以外の商品も堅調に推移しました。
なお、当社オリジナル・ポイントカードの累計会員数は約850万人となり、売上全体に占めるカード会員売上の比率は約14%となりました。
(2) 日本国内の新規出店数は、501店となりました。期初計画には未達でしたが、当社独自の出店投資基準を厳格に適用したことで、新店日販は50万5千円と前年同期に比べて6万9千円増となり、新店の収益状況は改善しました。なお、出店数のうち44店は2008年1月の業務提携に基づき新鮮組本部が運営していた店舗を、「ローソン」店舗へ看板替えしたものですが、看板換え後の収益も順調に推移しています。
(3)

下期に入り、景況感が悪化し、お客様の購買行動が大きく変化したことで、生活防衛型消費をベースとしたお客様のニーズにどう対応していくかが重要となっています。当社は2005年から生鮮CVS「ローソンストア100」の業態開発を始めたほか、株式会社九九プラスの子会社化に取り組むなど、いち早く生鮮CVS事業およびプライベートブランド(PB)「バリューライン」を導入してきました。このように着実に手を打つことで、厳しい環境下でもお客様のニーズに応えることができ、結果として「ローソンストア100」の既存店売上は大変好調に推移しています。

2010年2月期の取り組み

2008年度はタスポ効果もあり、好調な業績を収めることができました。しかし、2009年度はタスポ効果も一巡したことに加え、消費マインドの冷え込みが当社の売上にも少なからず影響を与える可能性があります。こうした環境下でも着実な収益を生み出すため、2009年度は主に次のことに取り組みます。

1. ポイントカードと次世代ITシステムを活用し、個々の店舗に来られるお客様のニーズを満たす商品の品揃えを実現します
2. 個店の立地に合わせて、生鮮食品導入や、オリジナル商品、PB商品開発の強化を行い、商品の買い合わせ増加を図ります
3. 流通段階の非効率是正や発注精度の向上により荒利益率の改善を目指します

今まで取り組んできたQSCレベルの改善活動をベースに、FC加盟店オーナーと本部が一体となって上記の施策の実現に向けて努力することで、厳しい経済環境においても連結営業利益ベースで約3%の増益を達成できると考えています。

なお、株主還元については2008年度に続き、2009年度も年間一株当たり配当160円を維持したいと考えています。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2009年4月13日

代表取締役社長 CEO

新浪 剛史

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