IR(株主・投資家情報)

社長メッセージ

代表取締役社長CEO
新浪 剛史

 こんにちは、新浪です。

 本日、2007年2月期第1四半期決算を発表いたしました。当四半期におきましては、従来型コンビニエンスストア(CVS)の競合激化に加え、昨年9月からのハイウエイカードの販売停止と、4、5月の天候不順が影響して、既存店売上高は前年同期比95.6%と厳しい結果に終わりました。当社が重視する指標であります、既存店値入高の前年同期比につきましては、好調なカウンター商材など注力商品の牽引により、前年同期比97.1%と引き続き既存店売上高のマイナス幅よりは小さなマイナスで推移したものの、決して満足できる結果ではありませんでした。一方、FC加盟店オーナーのモチベーションを高めるため、客数増加を目指し積極的に広告宣伝や販売促進施策を実施したほか、中長期成長の要であるナチュラルローソンやローソンストア100など戦略フォーマットへの先行投資を行いました。その結果、当四半期の連結経常利益は109億円と前年比12.9%の減益になりました。当第1四半期は、昨年第1四半期の利益が一時的な要因で膨らんでいた反動があったため、先に述べました広告宣伝費、販売促進費並びに先行投資もあいまって、減益幅が一時的に数%拡大したものです。
 2007年2月期第1四半期の業績について、詳しくはこちらをご覧下さい。

 昨年秋からのCVS業界各社の業績伸張の鈍化をみても、客層拡大による新たなマーケットの創出の必要性はますます高まっています。2001年に、他社に先行して健康志向、女性志向コンビニとしてスタートさせた「ナチュラルローソン」は、さまざまなイノベーション(革新)進化を重ね、ナチュラルローソン・オリジナルブランドの商品をレギュラー「ローソン」に導入するまでになりました。昨年立ち上げた、主婦・シニアターゲットの生鮮コンビニ「ローソンストア100」は、ようやくお客さまの支持を得られるようになり、日販もレギュラー「ローソン」にひけを取らない水準にまで上がってきました。そして今後は、この2つの戦略フォーマットの商品とノウハウを、8,300店舗を超えるレギュラー「ローソン」に導入し、客層拡大による既存のフォーマットの強化を図る、いわゆる「ハイブリッド(融合)型ローソン」への進化を積極的に推進してまいります。すでに大都市圏では、レギュラー「ローソン」に、「ローソンストア100」でノウハウを蓄積した生鮮食品や日配食品、お値打ち価格のPB「バリューライン」の品揃えを導入した店舗の実験をはじめており、女性のお客さまの増加による客数および日販改善がみられております。また、高齢化が進む地域においては、商品や店舗レイアウトに関して高齢者の視点に立ち工夫を凝らした「シニアにやさしいローソン」の実験を開始いたしました。これらお客さまのニーズに合った「イノベーション(革新)」を推進することで、マチ(地域)のお客さまにとって近場で便利なコンビニエンスストアへと更なる進化を遂げることができると確信しております。

 2006年度上半期につきましては、FC加盟店オーナーを元気付け、客数増加によるオーナー収益改善を図るため、引き続き販売促進費の投入や、ニューフォーマット実験への先行投資を積極的に行う予定にしております。それに伴い、期初にお知らせした通り、経常利益で減益となる計画となっております。しかし、競合他社に先行した客層拡大施策が、今年下半期から来年以降に向けて、必ずや収益拡大となって実を結ぶと信じております。株主のみなさまにはその点ご理解いただき、私たちローソンの中長期成長性にご期待いただきますよう、お願いいたします。

平成18年7月4日

代表取締役
社長執行役員

新浪 剛史

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