IR(株主・投資家情報)

社長メッセージ

代表取締役 社長兼CEO
新浪 剛史

 こんにちは、新浪です。

 本日、2006年2月期第3四半期決算を発表しました。この第3四半期の経済動向は、個人消費や住宅投資の牽引により景気回復期待が高まったものの、GDPデフレーターは依然マイナス、また、関東や中部の景気回復傾向に比して、その他の地方経済は厳しい状態が続くなど、景況感も全国一律の物差しでは計れない状況となっております。当社の状況につきましては、平年に比べ9、10月の高気温と、11月の寒気など、平年と異なる天候の変動があったこと、そして9月のハイウエイカード販売中止の影響などで、第3四半期の既存店売上高は、前年同期比100%を割り込む厳しい結果となりました。しかし、収益重視の営業体質への改革が奏効し、当社が重視しております既存店値入高前年比につきましては、売上高の前年同期比より高い水準で推移いたしました。2006年2月期第3四半期の実績について詳しくはこちらをご覧下さい。

 昨年は、当社にとって30周年という記念すべき年でした。これを機に、「会社の存在理由」であり、また、すべての活動の根幹となる企業理念を見直しました。企業理念とは「思い」です。それを新しく制定したということは、私たちローソンにとってまさに「第二の創業」と言える非常に大きなできごとだと考えています。今まで常に申し上げてきたとおり、私たちが目指すのは、全国47都道府県の津々浦々にあるローソンが、それぞれの地域(マチ)で「なくてはならない」存在になることです。それには、CS(お客様満足)の文化の軸を強固にし、私たちローソンファミリー(オーナー、クルー、社員)一人ひとりがCSマインドをしっかりと持つことにより、ローソンブランドを高めることが、必要不可欠です。
 当社店舗を巡回・訪問するため、地方都市を訪ねますと、思った以上に高齢化が進んでいるのを感じます。今まで私たちコンビニ業界は、女性や高齢者のニーズに合ったお店を作ることができませんでした。今後より一層、女性のお客様、そして高齢のお客様に合った、商品開発、品揃え、売場作り、ひいては「お店作り」そのものを変えていかねばなりません。
 流通業界は、再編の動きが活発です。各社、生き残りにかけて総力をあげ進んでいます。その中で私たちローソンは、従来のコンビニの成功体験に依拠することなく、新しい発想でお店作りを変えていく、すなわちイノベーション(変革)を大胆に仕事に取り入れていくことが、お客様の支持を得られる最大のポイントであると考えております。 

今年も「ローソン」にご期待いただきますようお願い致します。

平成18年1月6日

代表取締役
社長執行役員

新浪 剛史

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