IR(株主・投資家情報)

社長メッセージ

 こんにちは、新浪です。

 本日、2004年2月期決算発表をしました。当期は、繁忙期である夏季においての記録的な冷夏や高額ハイウェイカードの販売中止により、チェーン売上高は前年対比減少しましたが、前期に断行しました構造改革・リストラの効果により大幅増益を達成する事が出来ました。
 2004年2月期実績、2005年2月期通期見通しについて詳しくはこちらをご覧下さい。

さて当期は、大幅増益を達成することが出来ましたが、大変厳しい決算となりました。当期において最大の経営判断であったのが、米価格高騰への対応でした。大変悩んだ結果、私はこれを基本的に本部で負担することとしました。加盟店にご負担いただく、販売価格に転嫁する、商品の品質を下げるなどの選択肢もあったわけですが、一時的な米価高騰で加盟店やお客様との信頼関係を損なわないことを優先させていただきました。加盟店の収益、お客様との信頼関係を重視することが「ローソンブランド」を高め、それが将来必ず数字となって現れると信じています。

 私が社長に就任し、まもなく3年目に入ろうとしております。この2年間の軌跡を振り返り、私が取り組んできた「顧客重視」「現場志向」への改革の方向性は間違っていないと確信しております。しかしながら、改革はまだ道半ばです。市場変化のスピードは思った以上に早く、また当社が「顧客変化即応企業」になる為の体質改善にはまだ時間が必要であると感じております。引き続き私は、この改革を成し遂げるべく「見えざる資産」である「顧客資産」「人的資産」「組織資産」に重点をおき、様々な施策を押し進めて参ります。安定的成長の基盤を作ることが、真の企業価値創造になると強く信じているからです。また急成長ではなく安定成長で株主の皆さんの期待に応えたいという思いから、今期は配当を年間41円から70円に引き上げます。この結果、配当性向はこれまでの基本方針である25%から36%になります。将来への投資、ROEの向上を意識した自社株取得と合わせて、皆さんからお預かりした大切な資本を価値創造に繋げて参ります。

 私たちローソンは、地域に密着したお客様から愛される「マチのほっとステーション」実現を目指すと共に、大きく変わっていく市場ニーズにも対応していくべく、マチに合わせたローソン型CVSモデルを展開し、更に多くのお客様に喜んで頂けるよう、全社・加盟店一丸となって取り組んで参ります。そして加盟店の収益向上、経営計画の達成を目指して参ります。

 今後とも私たちローソンに是非、ご期待下さい。

平成16年4月15日

代表取締役
社長執行役員

新浪 剛史

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