IR(株主・投資家情報)

社長メッセージ

 既に新聞等で報道されております通り、平成14年5月31日に宮城・山形地区及び福島の一部のローソンで販売しておりました「直巻きおにぎり石焼風ビビンバ」の中に、異物が混入する事故が発生いたしました。

 この事故により、株主、投資家の皆様に多大なご心配をおかけ致しましたことを、心よりお詫び申し上げます。

 事故を起こした日本フレッシュデリカ(株)の製造商品はローソン店頭より全て回収し、以降の商品につきましては他の取引先より納品しております。

 弊社といたしましては、今回の事態を厳粛に受けとめ、二度とこのようなことがないよう品質管理をより一層強化し、再発防止に万全を期して参ります。

 事故の経緯、原因、今後の対応策、及び業績への影響に関し、現段階にて弊社が把握しております内容につき、以下、株主、投資家の皆様にご報告申し上げます。 新たなる情報や進捗及び対応がございましたら、追って、早急にご報告申しあげる所存です。

1. 事故の経緯
 
1) 事故商品 「直巻きおにぎり石焼風ビビンバ」
品質保持期限 6月1日 AM 2:00
2) 製造業者
日本フレッシュデリカ株式会社(仙台工場)
  本社住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5
  資本金:1600万円
  設立年月:1991年3月
  同社仙台工場のローソン店舗対象エリア:5月31日現在 225店舗 (仙台:166店舗、山形:56店舗、福島:3店舗)
  弊社との取引高(平成13年度):27億8千800万円(全米飯ベンダーとの総取引高の約2.3%)
2) 事故の経緯
以下、現在までに弊社が確認できている事故の経緯につきご報告申し上げます。
  5月31日(金) 午前2時頃
  おにぎり成形機に、パート女性が右手人指し指を挟み負傷、おにぎりの1個に混入
  パート女性は、出血がひどく、救急病院を手配の上、自らタクシーで向かう
  日本フレッシュデリカ(株)仙台工場長が、現場責任者に、事故発生時の在庫処分、機械洗浄、消毒を指示。その上で、同工場長は病院に向かう
  現場責任者は、ライン上にあったおにぎり12個を廃棄、機械部品を消毒後、運転を再開
  5月31日(金)22:00
  ローソン仙台五輪2丁目店で該当商品を購入されたお客様1名が、同店に事情ご確認の為来店される
  店長が応対中、お客様が気分を悪くされる。店長同行の上、病院へ向かう
  5月31日(金)22:30頃
  同店長より、お客様の状況につき弊社地区事務所担当者に連絡あり
  5月31日(金)23:00頃
  日本フレッシュデリカ(株)より上記地区事務所担当者が、製造時に事故があったことを報告受ける
  6月1日(土)未明
  弊社及び日本フレッシュデリカ(株)にて今後の対応につき協議の上、下記決定
-両社にて被害を受けられたお客様に対し誠心誠意対応させて頂くこと
-日本フレッシュデリカ(株)の製造商品の他業者・工場への移管
  6月1日(土)午後
  弊社及び日本フレッシュデリカ(株)にてお客様を訪問し、お詫び申し上げる
  日本フレッシュデリカ(株)に対し仙台市生活衛生課から行政命令
(おにぎり製造自粛、事故後製造商品自主回収、マスコミへの発表)
  弊社FCオーナーの皆さん、社員に対し状況説明の為、メール配信
  報道各社向けに弊社コメント配信
2. 弊社の考える事故の原因
  今回の様な事故があった場合には、直ちに弊社に対し、日本フレッシュデリカ(株)側が報告の上、協議して判断をすることが必要でありましたが、それが守られませんでした。上記1-3)事故の経緯にあります通り、工場にて事故が起きたことを弊社が把握したのは、事故が起きてからほぼ1日近くたってからであり、しかもお客様が被害をお受けになった後でした。工場側が事の重要性を十分に認識し、必要な対処を実施しなかったことが、今回の事故の大きな原因であったと考えております。
3. 被害を受けられたお客様の状況
  被害を受けられたお客様の状況については、プライバシーの問題でもあり、詳細については、言及を控えさせて頂きたいと存じます。但し、弊社及び日本フレッシュデリカ(株)の両社にて、誠心誠意の対応をさせて頂きたいと存じます。
4. 今後の対処策
  弊社としては、販売者としての責任を重く捉え、今回の事態を厳粛に受けとめ、早急に全国の弁当、おにぎり、調理麺、調理パンや惣菜等の製造工場における品質・製造工程管理の体制強化を徹底し、再発の防止を図ります。
5. 業績への影響
  6月2日(日)18:00現在で、全国各地域における運営部長に対して行ったヒアリングによると、6月2日(日)における売上状況は、事故が発生致しました仙台を中心とする東北地方においては、米飯商品が充分に納入できていないことも要因となり、売上に少なからず影響が出ていると思われます。また、その他の地域においては、今のところ特に(事故の)影響は出ていないと考えております。中期的な影響については、今後の動向を充分に見極めた上で、更に詳細なる状況・データにつきご報告申し上げたいと考えています。
  (ご参考)平成13年度におけるおにぎりの売上高
全国47都道府県:約600億円(平成13年度チェーン全店売上高の約4.7%) 東北地方(青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島総計627店舗-5月31日現在):約44億円

 繰り返しになりますが、今回の事故により、株主様、投資家様に多大なご心配をおかけ致しましたことを、心よりお詫び申し上げます。今回の事態を厳粛に受けとめ、品質管理を一層強化し、再発防止に万全を期して参りますので、今後とも、皆様におかれましては、ご指導、ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。

平成14年6月2日

代表取締役
社長執行役員

新浪 剛史

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