脱炭素への取り組み

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効率的な物流システムの構築

ローソンでは脱炭素社会の実現のため、全国に張り巡らせた物流網の効率化を図るとともに、環境対応車などの導入により環境負荷の低減を目指しています。

1店舗当たりの配送車両によるCO2排出量を2013年対比で2030年に50%削減することを目指し、さまざまな取り組みを進めていきます。

  • 1店舗当たりの配送車両のCO2削減率

    1店舗当たりの配送車両のCO2削減率のグラフです。2013年度(基準年)を100%とした場合、2023年度は13.8%削減されて86.2%となりました。

共同配送や配送頻度の適正化

定温商品とチルド商品など異なる温度帯で管理する商品を間仕切りによって1台の配送車で運ぶことのできる「二室式二温度管理車両」を使用し、店舗に到着する配送車両を削減しています。さらに2023年12月から順次、2024年4月施行の働き方改革関連法への対応やCO2排出量の削減につなげるため、弁当・惣菜・デザートなどのチルド・定温商品の配送回数を1日3回から2回に切り替えを進めました。また、常温・冷凍商品の配送については曜日ごとに最適なダイヤを設定して配送することにより、走行距離の削減を図っております。これら取り組みにより1店舗1日当たりに到着する納品車両の平均台数を1989年度の16台から5.0台(新聞・本・雑誌・たばこを除く)にまで減らしています。

チルド商品:米飯や乳製品・デザートなど温度管理が必要な商品

トラックの1店舗1日当たり平均台数

AIによる店舗配送ダイヤグラムの最適化を推進

ローソンは、AIによる店舗配送ダイヤグラム最適化によるCO2排出量削減の取り組みを進めています。多方面の店舗の組み合わせから、CO2排出量と配送コストが最小となるルートをAIが解析し、そのルートに基づいて配送を行えるよう、運行管理システムとのデータ連携も含めた店舗配送の仕組みを構築中です。

エコドライブの推進

アイドリングストップの徹底や騒音の防止など、ドライバーに対する教育・研修を実施。エコドライブを推進されている委託先企業に対する表彰なども行い、ドライバーの意識向上を図っています。

ドライバーに対する表彰式の様子

店舗から排出された廃油で製造したバイオディーゼル燃料を配送車で活用

2023年11月から、熊本県内のローソン店舗で「からあげクン」などの揚げ物の調理に使用した食用油(廃油)を回収・精製し、バイオ燃料の混合比5%のバイオディーゼル燃料を製造する実証実験を開始しました。製造されたバイオディーゼル燃料は、ローソン店舗へチルド商品を配送するトラックの燃料として活用されています。トラック1台での使用からスタートし、2025年4月末時点において、熊本県で2台使用されています。2025年1月に滋賀県に1台導入され、合計3台を導入しています。
この取り組みにより配送トラック1台当たりのCO2排出量は年間約1.66トンの削減が見込めます。

水素を燃料とした燃料電池小型トラック(FC小型トラック)の導入

2021年7月に、地球温暖化の抑制やエネルギーの多様化などに対応した持続可能な社会の実現に向け、水素を燃料とした燃料電池小型トラックを東京都大田区の配送センターに導入しました。このトラックは、東京都内のローソン約20店舗への弁当やおにぎりの配送に使用し、走行実証実験を行いました。

さらに、地球温暖化の抑制やエネルギー多様化などに対応した持続可能な社会の実現に向け、トヨタ自動車株式会社といすゞ自動車株式会社が共同開発した、水素を燃料とした燃料電池小型トラックの導入を2023年5月から開始し、これまでに福島県本宮市の配送センターに2台、東京都大田区の配送センターに2台、東京都八王子市の配送センターに2台、福岡県福岡市の配送センターに1台、合計7台を導入しています。今後、燃料電池小型トラックによる店舗への商品配送エリアを順次拡大することで、配送時のCO2排出量の削減に取り組んでいきます。