ローソンオーナーになったきっかけは?

前職は大手鉄道会社で駅員・車掌を経て教育担当として勤務していました。妻の父がローソンを経営しているオーナーで、後継者が見つからず悩んでいた事から、お世話になっている義父の力になりたいという思いで独立を志すようになりました。
オーナーの娘として大変な時期も見てきた妻からは、大手企業勤めの地位を蹴ってまで義理立てをする必要は無いと止められたのですが、私自身、定年までサラリーマンを続ける人生に魅力を感じておらず、どのような業種であってもいつかは独立したいと考えていたので、それが義父の助けになるなら迷いはありませんでした。もちろん、家族がある身で収入基盤をリセットするのは簡単な事では無いのですが、目先の収入よりも将来の希望と考えていた私にとっては義父の跡を継ぎ、オーナーになる道の方が遥かに魅力的に感じました。
もちろんいきなりオーナーになろうというわけではなく、未経験のクルーという立場でお店に入らせていただき、約8年間、オーナーである義父の下で働かせていただいた後に事業承継を行いました。義父は病気を患い、今はもう他界してしまっているのですが、私がオーナーになった事で義父の願いを叶える大きな親孝行が出来たと感じており、今も当時の決断を誇りに思っています。

オーナーとしてのやりがいは?

商売ですので、売上が向上したり、同エリアのランキングで上位に入ったりした時には自分たちの努力が認められてお客様に選ばれた証として素直に嬉しい気持ちになります。
また、お客様から感謝の言葉をいただけた時の喜びも格別です。会社員時代にもお客様と直接接して感謝いただける機会はあったのですが、あくまで大企業を構成する歯車の1つとして動いた結果としての感謝であり、自分に対して感謝していただいているという認識は薄く、有難いお言葉をいただけてもどこか他人事のような面がありました。
自分がオーナーになってからは、私が主体になって組織を運営している為、お店全体に対しての感謝も自分の事のように喜べるようになりました。これは本当に大きな変化で、大企業勤めの立場を無くしてでも得る価値のあるものだと思っています。
クルーさんに対しても同様で、自分が採用して見守ってきて、家族のように大切に思っているクルーさんへの感謝の言葉は決して他人事には思えず、オーナーとしての強いやりがいに繋がっています。

企業理念について教えてください

私たちは千年先も恒に”幸せ”を追求します。という企業理念の下、店舗運営・人財育成を行っています。千年先も続く企業にしたいという前提で、お客様と従業員が双方幸せを実感出来るような環境を保ちたいという気持ちから先代である義父と共に作った理念です。
千年先も「恒に」の漢字と「千」の漢字も、義父と義母の名前からそれぞれいただいた物で、私にとってはこれ以上ない程思い入れの詰まった理念になっています。この理念に恥じないよう、恒にお客様が買い物をしやすい品揃えと清掃を保ち、恒に従業員が目的意識を持ってやりがいを感じながら楽しく働ける環境を追求していきたいと思います。

ローソンのオーナーを目指す方へのメッセージ

FCオーナーとしての独立なので、本部からの指示通りにやらなければいけないと考える方もいらっしゃるかと思いますが、私が知る限りローソンはとても自由度が高いチェーンです。各種マニュアルはありますが、基本的には店舗の状況やオーナーの考えに合わせて経営が出来る体制になっていますし、何かを強制される事はありません。
新しい事を始める時には不安は付き物だと思いますが、親身になってくれるSVさんや各種サポートも充実していますので、甘えられるところはしっかり甘えても良いと思います。ただ、FCとはいえ独立するからには経営者であり事業主なので、その場のノリだけで出来るようなものではなく、しっかりとした覚悟が必要です。
自分が中心になって経営をしていけば時に辛いと感じる事や辞めたいと思う事もあるかと思います。そんな時に支えになるのが曲げられない信念・理念・夢です。私は元々勤めていた企業が大きく、収入もそれなりにあった為、お金の為だけに始めていたとしたら続けていけなかったと思います。私の場合は義父や義母と重ねてきた思い出や一緒に作った夢、妻との絆があったので壁を乗り越える事が出来ました。
これから始められる皆さんも、自分の中で曲げられない柱を持った上で、しっかりと計画を立ててチャレンジしてください。壁を乗り越えた先には会社員では経験出来ないやりがい、喜びが待っています。一緒に頑張りましょう!

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