ローソンオーナーになったきっかけは?
以前から主人が独立願望を口にしており、知り合いの紹介があったことをきっかけに母とローソンでの独立の話を進めていました。私は市内の病院で介護福祉士として10年間勤務しており、仕事も好きだったので主人のことは応援しつつ自分は仕事を続けていくつもりでいました。
ところが、いよいよFC契約という段階で主人の社内事情が変わり、独立を取りやめることになってしまいました。
そんな状況で、どうするのが一番良いのかと相談する中で段々と私もローソンでの独立に魅力を感じるようになり、結果的に主人は会社員を継続、私が仕事を辞めて母と一緒に独立するという事になりました。

人財育成について気をつけていることは?
気をつけているのは「相談」という形での指導です。
上から目線や圧力をかけるような指導ではクルーさんも萎縮してしまうので、「自分はこうしたいと思っているけどどうしたらいいと思う?」と相談するようにして、クルーさん自身にも考えて行動してもらうようにしました。
自分が考えて提案した仕事であればやりがいも変わってきますし、ただやらせるという指導よりも積極的に動いてくれるようになったと感じています。
今は同様の方法を守りつつ、指導はリーダークルーにほとんど任せるようにしています。
そうすることでクルーさん同士が仲良くなって信頼関係が生まれる上に私の手からも離れて時間が作りやすくなるため、より良い効果が出ています。

店舗を経営する中で印象に残っているエピソードは?
7月の西日本豪雨災害で私のお店がある地域も大きな被害を受けました。
私のお店は周囲から少しだけ高台に位置していたこともあり、しばらくの間はお店を開けることが出来ていました。そのような状況ですから、多くのお客様にお越しいただき商品もあっという間に不足してしまいましたが、驚くべきことに豪雨の中で商品を積んだトラックがお店に到着し、新鮮な商品をお客様に提供することが出来ました。
その後、浸水が深刻になってきたため避難所に行くことになったのですが、避難所の皆さんも満足に食事が出来ていないだろうと思い、お店の商品を持てるだけ持って行きました。
私たちが予想した通り避難所には食品が不足していたため、多くの方に喜んでいただき、ローソンのオーナーとしてとても誇らしい気持ちになりました。
その後、しばらく休業することになりましたが、再度開店してから当時避難所で私達から食料を受け取った皆さんや避難所での話を聞いた復旧作業員の方も「あの時のお礼」と言ってわざわざご来店くださり、お得意様が増える結果になりました。

ローソンのオーナーを目指す方へのメッセージ
私は全くの未経験から独立をしましたが、経験が無くても全く問題はないと思います。
店舗運営は1つのやり方だけではなく、自分に合ったやり方が必ずあると思います。たとえば、私は「コンビニ=スピードが命」という考えで接客をするのではなく、1人1人と向き合う接客を心がけています。
本部も私のやり方を無理に変えさせるような指導はしませんし、かけがえのない支援をしてくれています。
災害があった時にも各地から助けに来てくれて、オーナーは決して1人ではないと心から思うことが出来ました。始めたばかりで分からないことばかりですが、こんな私でも出来ているのだから、皆さんに出来ないことは無いと思います。
皆さんも、「自分のやり方」でローソンのオーナーになってみませんか?
