ローソンオーナーになったきっかけは?

元々自分で何か新しい商売を始めたいという気持ちがあり、語学のスキルを活かして20歳ぐらいの頃に中国と日本を繋ぐビジネスの立ち上げを検討していたのですが、SARSの流行がきっかけで断念せざるを得なくなりしばらく目標を見失っていた時期がありました。丁度その頃に、父親の知人であったローソンのMO(マネジメントオーナー)と出会い、組織運営をしている方の下で商売の勉強をしたいという思いから入社させていただく運びとなりました。当時は自分がローソンのオーナーになるとは全く想像していなかったのですが、クルー・店長・SC(ストアコンサルタント)とステップアップしていく中でローソンの仕事の楽しさに触れ、小さかった組織が30数店舗の大規模組織に成長していく過程に立ち会えた事で徐々に想いが強くなっていきました。お世話になった会社にこれからも貢献していきたいという気持ちもあったのですが、元々持っていた独立へのチャレンジ精神が忘れられず、自分の中でラインを引いていた35歳という年齢に差し掛かったところで思い切って覚悟を決める事にしました。クルー・店長・私のようにSCなど、従業員として現場での経験を積んでからオーナーとして独立出来るのローソンファミリー独立支援制度の活用が出来たのも大きな後押しになりました。

人財採用・育成について気をつけていることはありますか?

まず採用面ですが、今お店で働いてくれている従業員を大切にする事で人財に困らない店舗が実現すると感じています。今私たちのお店には2組の親子が働いてくれているのですが、それぞれお母さんが娘さんを、息子さんがお母さんを紹介してくれました。働きづらい職場に家族は紹介しないと思うので、紹介したくなるような環境を普段から作っていく事が大切だと思っています。育成については自分が先頭に立って、理想的なクルー像を見せるようにしてます。率先して「こうしてほしい」と伝えていけばクルーさんも理解してくれると思いますし、初期研修から心配りをしてクルーさんそれぞれの頑張っていきたい気持ちを作って育てていく事が大切だと思っています。

他のオーナーとの交流で得られたメリットはありますか?

自分がオーナーになると、自分が経営しているお店以外の状況がどうしても見えづらくなります。SVさんを通して話は聞けますが、直接他のオーナーさんから苦労話を聞いたりすると、将来的に起こる可能性がある問題に対して事前に対策を練っておく事が出来るようになるので、エリア会などオーナー同士の横の繋がりは非常に有益だと感じています。悩みの共有だけではなく、まだ経験の浅いオーナーさんに対しては私自身の経験からアドバイス出来る事もあるでしょうし、これからチャレンジされるオーナーさんにとってもメリットは大きいと思います。

オーナーとしてのやりがいは?

SC(ストアコンサルタント)時代から、思ったように売上が上がらない店舗の立て直しを多数手掛けてきており、自分の想定通りに店舗の状況が改善されていく事に強い喜びを感じていました。それはオーナーになってからも同じで、他店舗化を進める中には新規の店舗だけではなく、ポテンシャルを発揮しきれていない状態で私が経営を引き継ぐ店舗も出てくるかと思います。私が得意とする立て直しのノウハウを活かす事によって地域の方にとって必要なお店が存続出来て、そこで働く従業員さんにとっても更に働きやすい環境・職場が作れれば最高だと思いますし、そこが大きなやりがいの一つになっています。

他のオーナーの
インタビューも見る