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わたしにしかつくれない野菜 ローソンファームの明日を創る女性たち 〜わたしにしか出来ない農業を目指して〜

全国各地に点在するローソンファームには、多くの女性スタッフが働いています。
中には経営者や現場のリーダーとしてファームをけん引する女性も少なくありません。
ファームを担う“責任”や“プレッシャー”に負けずに、常に前を向き奮闘する、
「鳥取/愛知/大分」で活躍する3人の今に迫ってみました。

インタビュー01 有限会社 岡野農場 ローソンファーム鳥取 代表取締役社長 足羽直美さん

一大ファームのバトンを託されたカリスマの長女

有限会社岡野農場を母体とする、ローソンファーム鳥取。耕作放棄地(※)を見事に再生し、今や、ローソンの冬の定番商品おでんの中でも一番人気具材の大根、その名も「ローソンファーム大根」のほぼ全てを生産する一大ファームにまで成長させた、カリスマにして父親である岡野修司氏からバトンを託された長女の足羽直美さんに迫ってみました。

  1. 【story01】現実は甘くはなかったです。

    それまではごくごく普通のOLとして働いていた直美さんが、家業のサポートをするようになったのは15年程前。何となく父親の働いている姿を見てきてはいたものの、心の中では不安の方が圧倒的に大きかったそうです。最初は何をどうすれば良いのか全く分からず、右往左往の連続。
    数年は現場よりも事務方に従事しつつ、周りの先輩や仲間達のサポートもあり、徐々に現場での作業を覚えて行くことに必死でした。

  2. 【story02】気がついたらファームの長に

    着実に現場での経験を積んでいった直美さんに転機が訪れたのは2012年。
    ローソンファーム鳥取の始動が決定し、父親から「やってみるか?」の一言が。ようやく農業について分かりかけてきたものの、「まだまだ」と自分を厳しく評価していただけに、簡単に返事は出来ずにいた直美さんを後押ししたのは、ここでもまた周りの仲間や家族だったそうです。
    周りのサポートを支えに、ローソンファーム初の女性経営者が誕生しました。

  3. 【story03】経営者として

    経営者として直美さんが最も意識しているのが、「従業員の声に耳を傾ける」そして「やり甲斐を持って働いてもらう」の二つの考え。
    ローソンファーム鳥取には、生産・加工と併せ国内外問わず多くの従業員がいるだけに、「スタッフとのコミュニケーション」の重要さを強く認識しているそうです。特に自身が女性ということ、そして、とかく農業は男社会が色濃いということもあり、女性従業員とのコミュニケーションは積極的に行うよう心掛けている。

    一方の後者に関しては、「考えながら一つ一つの作業に向き合って欲しい。」という直美さんならではの指導方針。「自身で考え、創意工夫を持って取り組む事で、結果的に成功体験を実感してもらいたい。」という意図がこめられているそうです。
    やり甲斐を持って仕事に向きあって欲しいという女性ならではの、きめ細やかな想いがそこにはありました。

  4. 【story04】畑と向き合う重要性

    経営者としてファームの舵取りがメインではあるものの、直美さんは毎日畑と向き合う事を欠かさないそうです。ローソンファームでは積極的に中嶋農法を導入しており、ローソンファーム鳥取でも導入しています。中嶋農法は「健全な土づくり」を重視する農法で、農作物への結果が如実に反映されるだけに、「日々の経過観察が重要」と直美さん。中嶋農法による土づくりを行うことで、昨年よりも大根の品質が格段に向上。規格外品の量が減り、中嶋農法の効果をより実感したそうです。

  5. 【story05】今後の目標

    「育児との両立は大変ですが、今後も現場には常に足を運び続けたい。」
    一人の女性として、バイタリティ溢れる前向きな姿勢を見せつつも、「今の農地をベースに拡大すること無く収穫高増大も目指す。」と、経営者として冷静に未来を見据えていました。

    全従業員、そして家族のサポートを心の支えにしながら、常に上昇志向な気持ちを胸に、
    これからも一大ファームをより前進させ、これまで以上に輝かせてくれるはずです。

※「耕作放棄地」とは、過去1年間以上作物を栽培せず、この数年の間に再び耕作するはっきりとした考えのない農地のこと。

インタビュー02 有限会社 グリーンマン ローソンファーム愛知 藤田真海さん

家族のサポートと共に、一年目の確かな船出

2014年10月に新たに誕生したローソンファーム愛知。
舵を取るのは、3児の母でもある藤田真海さん。育児と農業の二足のわらじを履きながらも、
常に全力で何事も楽しむ真海さんに迫ってみました。

  1. 【story01】大いなるチャレンジ

    結婚と同時にご主人の藤田明布氏が経営されている(有)グリーンマンのサポートに入るものの、出産〜育児の関係で収穫期に手伝うのがやっとだった真海さんが本格的に農業に専念できる様になったのが3年前。「知識も経験もまだまだ。」と自分を評価する中でのローソンファーム愛知の代表にチャレンジしたのは、家族の後押しと支えだったようです。
    「主人は母体の(有)グリーンマンをしっかり経営していかなければならないので、必然的に私がやるしかない、と覚悟を決めました。」と強く語る真海さん。
    ご主人の「サポートはしっかりするから好きなようにやったらいいよ。」の一言で、不安要素が消え、「ワクワクしかない。母体の(有)グリーンマンにとっても、私自身にとっても、大きな経験・財産になる。」と、とてもポジティブな気持ちで代表への就任を決めました。

  2. 【story02】育児と農業の両立

    ファームの代表として、日々畑と向き合う傍ら、3児の母親でもある真海さんは育児についても「常に全力で楽しんでいる。」と言う。真海さんにとって、畑で日々成長しているたくさんの野菜も、子どもたちと向き合うような感覚なのかも知れません。 「収穫時期には子どもたちも率先して手伝ってくれます。義父が青果卸業を営んでいて、市場を通さず出荷しているので、自分の育てた野菜を売り場で直に確認できるのがうちの特徴。売り場で、パパとママが育てた野菜だよ、と言うと子供たちがとても喜んでくれるんです。」と嬉しそうに語る真海さんにとって、この瞬間が何よりのモチベーションとなっているようです。

  3. 【story03】女性ならではのフットワーク

    真海さんが日々心がけている一つに“効率”がある。「男性と違い、重機や力仕事は、体力的にどうしても難しい。であれば、絶対に欠かすことのできない、種まきや苗の管理は率先して行い、それぞれが適材適所で得意な事を出来る環境を作ることで、効率よく作業をこなす。」と戦略的に考えているそうです。女性ならではの発想から生まれた建設的で合理的な戦略と言えます。

  4. 【story04】中嶋農法の導入

    ローソンファーム愛知ではまだ中嶋農法は導入していません。
    しかし「ファームのクオリテイ向上の視点から、早期の導入を視野に入れている。」と真海さんは貪欲に前を見据えているようです。
    母体の(有)グリーンマンでは、過去に取組実績があり(現在は取り組んでおりません。)、真海さんも中嶋農法のメリットは実感しているようで、ローソンファーム愛知で生産した野菜に中嶋農法の認定マークがつく日もそう遠くないかもしれません。

  5. 【story05】今後の目標

    「まずは安定生産・安定供給を軸に、徐々に生産性を上げて行きたい。」と中長期的な視点で先を見据えている真海さん。
    まずは足元をしっかりと固める事に重きを置いている経営者1年生の冷静な判断に迷いは無い。
    大きな瞳の先には、真海さんにしか見えない青写真がすでに描かれているのかもしれません。

    ハードで過酷な事が多い日常を、家族のサポートと共に全力で楽しむ真海さんなら、どんな苦難でさえも好機に転換してくれるはず。
    数年後のローソンファーム愛知がどれだけ素敵なファームになるのか非常に楽しみです。

インタビュー03 株式会社アクト ローソンファーム大分 吉野文菜さん

IT社長を影で支える若き力

大学卒業〜海外歴訪の末、地元埼玉から遠く離れた大分で活躍する吉野文菜さん。
小野聖一朗社長の元、ITを導入し、日々進化し続けるローソンファーム大分において、
今や屋台骨を支える無くてはならない存在となっている吉野さんに迫ってみました。

  1. 【story01】貴重な農業経験

    高校・大学ともに農業系だった吉野さんは大学時代に農業開発を専攻していたこともあり、「農業関連の仕事に興味があり、ローソンファームに入ることに決めました。」と語る。
    「大学時代は途上国の農業支援や、土壌改良や農作物の改良、農業普及等を学んだ。」という豊富な農業経験を活かし、現場経験はわずか3年ほどしかないものの、それを補って余りある知識が彼女を支えています。今ではローソンファーム大分の“出荷センター長”として、小野社長をしっかりと支える立場に成長しています。

  2. 【story02】私は潤滑油

    幅広い年齢層のスタッフで構成されているローソンファーム大分において、吉野さんより経験豊富なスタッフや、海外からの留学生も多く、多様なコミュニケーションが必要となります。「私が潤滑油となって、スタッフみんなのコミュニケーションを手助けしたい。」と吉野さん。ローソンファーム大分の家族の様なアットホームな雰囲気を生み出しているのは、吉野さんが潤滑油としての役割を果たしていればこそ。社長だけなく、スタッフからも信頼されている何よりの証しかもしれません。

  3. 【story03】新たな発想〜ファームオリジナルドレッシングの開発〜

    ローソンファーム大分ではトマトをメインに生産しています。しかし、トマトは非常にデリケートな野菜ゆえに、傷がつきやすく、青果として出荷できない規格外品の量も少なくありません。それらを少しでも活用するために、ローソンファーム大分では、規格外品のトマトで作ったオリジナルのドレッシングを開発しました。
    実はこのアイデアは吉野さんが発信元で、「ダメ元でローソン本社の責任者に提案してみたところ、『すぐにやってみよう!』とプロジェクトは始動。幾度となくミーティングを重ねた末、わずか1年未満でローソンマートのみ商品化が実現しました。」と、喜びは隠せない。※現在はローソンマートで商品化しております。
    このような新しい取り組みも、若さと知識で見事に周囲を巻き込んで具現化していくパワーがある吉野さんだからこそと言えるのではないでしょうか。

  4. 【story04】中嶋農法

    ローソンファーム大分でも中嶋農法は導入しています。特にトマトに関しては、全面的に導入しており、
    「土壌分析からしっかり取り組む事で、より作物に対して直接的なアプローチを仕掛ける事はとても建設的な手法だと思います。」と吉野さんは好感触。中嶋農法は各畑に合わせた診断結果に基づき、施肥をコントロールする手間はあるものの、「収穫期にしっかりとした成果が返ってくるのでとても助かります。」と全面的に中嶋農法を信頼しているようです。
    ローソンファーム大分では今後トマト以外の畑でも、積極的に中嶋農法を導入していく予定のようです。

  5. 【story05】今後の目標

    「将来的には生産者側ではなく、売る側の立場になって、ファームを支えて行きたい。」と話す吉野さん。生産者を支えるポジションにつくことによって、違う視点・環境から農業をサポートしていくことを見据えているようです。大学時代に様々な角度から農業について勉強してきた吉野さんらしい考えでした。

    生産現場を経験する事で、生産者の気持ちも分かるだけに、より暖かみのある次世代の農業の担い手になってくれるのではないでしょうか。

ローソン グリーンプロジェクトとは?
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