【2013年 新年のごあいさつ】
2013年1月 4日
あけましておめでとうございます!
新年2013年は変化する年です。
昨年末に第2次安倍内閣が発足し、日本経済は再生に向け大きく舵が切られました。今年は中国や韓国でも新しいリーダーが誕生し、世界も大きく動き始めます。
また、ビジネス社会の潮流を見ても、株主のみを重視するシングルステークホルダーの時代から、より社会性を重視するマルチステークホルダー(社会/お客様/お取引様/社員等)の時代へと大きく変化し、本業そのものがいかに社会の役に立っているか問われるようになっています。
日本では、少子高齢化がますます進行し、昨年は主婦の働く割合が過去最高となりました。ローソンはどうすればより社会の役に立てるのかを真剣に考え、実行に移すスピードをこれまで以上に上げることを求められています。
こうした変化のなか、昨年は、生鮮コンビニの比率を大幅に高めたほか、揚げたてのお惣菜の拡充や、挽きたて淹れ立てのコーヒー“マチカフェ”の導入、タニタさんと一緒に開発した体にやさしいお弁当など、挑戦を続けてきました。
ローソンは、今年、チャレンジをさらに加速させてまいります。
まず、商品やサービスを通してお客様のお役に立ち、付加価値を創出する企業になります。PB商品の開発では、スーパーとの価格競争と一線を画し、デパ地下に勝るとも劣らない品質を追求してまいります。
次に、ヘルスケアに力を入れます。日本の技術を活かせば、予防医学の分野で先進的な方法を生み出していくことができます。何といっても創造力(クリエイティビティ)がコンビニローソンの強みです。カロリーが低くても当然おいしくて満腹感のある食事や、ミネラル分の多い野菜、ITを活用した食事の管理など、楽しく健康になるための方法を生み出せると考えています。ローソンには、10年以上続けてきたナチュラルローソンという資産があります。この資産を活かし、健康に対してより付加価値のあるおいしい商品やサービスを生み出していきます。
お客さまの“健康”をサポートするためには、まずローソンで働く社員が健康であることが大切です。今年は、社員が健康であるための健康アクションプランと、健康診断の受診率向上を目的とした施策を始めます。
そして、ホームコンビニエンスをご提供します。インターネットを活用したショッピングが拡大していて、近い将来、自宅にいながらありとあらゆる買い物ができるようになるといわれています。今年ヤフーさんと一緒に始める「スマートキッチン」も、ホームコンビニエンスのひとつです。忙しいお母さんへ、スマートフォンの簡単な操作だけで品質の良いものをお届けしてまいります。
日本には私達が思っている以上に、日本にしかできない商品や、細やかな配慮が行き届いたサービスを生み出す力があります。「付加価値創出国」として、世界に、もっと価値を提供できると考えています。私達が海外に出て行くのも、この付加価値を提供し、どの国に行っても地元のマチに喜んでいただくためです。
今年9月には、いよいよIOC総会で2020年のオリンピック・パラリンピック開催地が決定されます。東京でオリンピック・パラリンピックが開催されれば、日本の持つこのすばらしい価値や文化を世界に発信できる最大のチャンスとなるはずです。
「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」という企業理念は不変です。今年も、この企業理念のもと、中国、インドネシア、タイ、そして米国(ハワイ州)に“マチのほっとステーション”を広げていきます。
変化の年を迎え、日本の価値を再認識し、社会により必要とされる企業になるための変革のスピードを上げていく決意を新たにしました。
株式会社ローソン 代表取締役社長 CEO 新浪剛史