マルチサーバー化によるダウンサイジング実現リアルタイムで受発注の情報を提供
2005年8月25日
株式会社ローソン(代表取締役社長兼CEO新浪剛史)は、基幹システムの再構築とそれに伴うデータ量の増大に対応するため、ホストコンピューターからマルチサーバー化によるダウンサイジングに変更し、受発注システムを一新いたします。
今回のシステムの構築により発注データ処理の高速化が図れ、データ処理時間の短縮を実現することで、取引先へのデータ配信までの時間も短縮されます。また、店舗指導員や商品部担当者へのリアルタイムでの発注情報提供が可能になりました。店舗毎や取引先毎に確認が可能となり、発注指導や製造指示、在庫管理が容易になることで製造ロスの削減にもつながります。さらに、ホストコンピューターからサーバー運用に変更することによってシステムの運用コストの削減にもつながります。【システム化の概要】 2003年秋から約2年間かけシステムを構築し、そのシステム投資に約24億円かけハード、ソフトを一新しました。ハード及びアプリケーションは、高性能・高信頼のオープンミッションクリティカルシステム(注:1)(NEC社)により実現し、高信頼性のサーバー群を採用しています。大規模集配信には『ODIS』(注:2)を活用し、ハード・ネットワーク運用は24時間365日稼動のシステム運用を委託し、地震などの災害時対策として免震装置を設置しています。<変更箇所>取引先との通信手段に全銀、Web-EDIの複数回線地震にも耐えられる免震構造受発注機能をサーバー10台で対応集配信に関しては「TANDEM」から「ODIS」に変更オープンミッションクリティカルシステムの導入<効果>発注データの高速処理データのアウトプット時間短縮発注確定データの情報提供本部、取引先別情報の確認発注指導、在庫管理、製造指示に活用製造ロスの削減可能運用コスト削減(月約4,000万円減)店舗の発注忘れ防止の機能強化
【用語解説】※1 オープンミッションクリティカルシステム1.ミッションクリティカルシステムとは、流通業における物流管理システムは、システムがダウンすると事業運営上大きな損失になります。これらの最も重要な業務を担う基幹システムは、いずれもミッションクリティカルシステムと定義されます。2.オープンシステムとは、様々なメーカーのソフトウェアやハードウェアを組み合わせて構築されたコンピューターシステム。各社がOSやアプリケーションソフトの外部仕様を公開することで実現されている。価格や性能を比べてもっとも良い製品を組み合わせることができる利点があります。 上記の言葉を組み合わせたオープンミッションクリティカルシステムは、ホストのように単一ではなく様々なリソース(資源)を組み合わせて構築した最も重要な業務を担う基幹システムです。※2 ODIS(Outsourcing Date Interchange Systemの略で、NECが独自で開発したデータ集積配信基盤のことです。自動でデータ交換(集配信)を実行するシステム)