ローソンオーナーになったきっかけは?
大学卒業も間近という時期、まだやりたい仕事が明確では無かった事に加えて就職氷河期だったので、就職活動をしながら働ける当座の仕事として家の近くのローソンでアルバイトをする事にしました。そこから2年が経ち、当時のオーナーから店長就任を打診されたのですが、その時も「いつかは一般企業に就職するまでの間」という感覚で引き受けました。今思えば大変申し訳ないのですが、私としては、ローソンにずっと関わるという気持ちはありませんでした。
しかしながら、店長としてお店の運営を任されて日々仕事をしていく内に商売の奥深さとこの仕事の楽しさが分かり、一般企業への就職ではなくずっと続けていきたいと考えるようになりました。
その気持ちを当時のSVに世間話の中で打ち明けたところ、ローソンファミリー独立支援制度について教えていただき、漠然と自分のお店を持ってみたいと考え出していた私の気持ちは一気に独立へと傾いていきました。
オーナーに相談すると、有難い事に引き留めていただいたのですが、最終的にはオーナーから「同業者として応援する」とお言葉をいただき、念願の独立を果たす事が出来ました。

この仕事の醍醐味は?
誰かにお伺いを立てる必要なく、自分で決断して行動出来るというのがオーナーならではのやりがいだと感じます。今までも押さえつけられていた訳では無いのですが、何か新しい事を考えた時に「オーナーはどう思うだろう」と頭に浮かんでしまい、提案せずにストップをかけてしまう事がありました。自分がオーナーになれば自分の考えがそのまま行動に移せますし、その分責任を全て自分で負わなければいけないというプレッシャーはありますが、良い結果が出た時は何物にも代え難い喜びを感じます。
商品の発注にしても、店長時代はとにかくロスを出さないように、リスクを最小限に抑える事を考えていましたが、今は結果に対する責任が自分にかかる立場なので思い切った発注も大胆な売り場づくりも自分次第です。厨房の商品も毎日かなり多くの数を出しており、お客様にとってお買い物がしやすい品揃えが出来ていると思います。私にとって自由なお店づくりが出来る事は本当に大きなやりがいです。

オーナー・店長がお互いに点数を付けるとしたら
何点ですか?
【店長(奥様)】
80点です。現在は私が間に入ってクルーさんとコミュニケーションをとる事が多く、欲を言えばもっとオーナーも直接クルーさんと接する機会を増やしてくれたら良いと思っています。もちろんオーナーとしての仕事で忙しいのは理解しているので少しづつお願い出来れば嬉しいです。売り場づくりや発注については日々凄いと感じて尊敬しているので、完璧まであと少しだけというのが本音です(笑)。
【オーナー】
120点です。これはお世辞ではなく、本当に妻(店長)が一緒にやってくれなかったら今の自分は無いと思っています。仕事に対して前向きで、協力的、家庭でも仕事でも本当に助けてもらっています。私にとって無くてはならない存在です。
これからオーナーになる方もパートナーを大切にして、日々感謝をしっかり声に出して伝えて欲しいと思います。

ローソンのオーナーを目指す方へのメッセージ
コンビニエンスストアの経営は簡単な仕事ではありません。その為、私と同じように両親や家族の強い反対を受けても揺らがない決意と覚悟が本当にあるのか、悩み過ぎるくらい悩んでから決断される方が良いと思います。
一緒に頑張ってくれるパートナーと意思の統一が出来るのか、途中でどうなるのか分からないという軽い気持ちではお勧めは出来ません。そして覚悟が出来た方に対しては、「一人で抱え込まず、頑張り過ぎない」という意識を持って始めて欲しいと思っています。オーナーになるとプレッシャーを感じて、何でも自分で頑張らないといけないと思いがちですが、適度に気分転換する時間も必要です。
ローソンにはSVという、オーナーの立場になって惜しみないサポートをしてくれる一番身近なアドバイザーがいますので、分からない事や悩みは一人で抱え込まずにすぐに相談してみてください。自分では気付きづらい第三者目線の的確なアドバイスにはオーナー歴13年目の今でも助けられています。
一緒に始めてくれるパートナー、働いてくれるクルーさん、サポートしてくれるSV、お客様への感謝さえ忘れなければ、きっと皆が助けてくれますし、感謝を返していただけるようになります。それを経験すれば、きっと「やって良かった」と実感出来ますので、折れない覚悟が持てる方には是非チャレンジして欲しいと思います!
