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2015年7月 6日

カテゴリー: 蓼山 陵さん 「コンビニ探訪社会学」

ローソン40周年 コンビニの進化と未来

■ 1975年 沖縄海洋博開催の年に1号店がオープン

ローソンが6月に創業40周年を迎えた。全国各地の店舗で「40周年創業祭」が開催され、記念商品40品の発売をはじめ、さまざまなキャンペーンが繰り広げられていた。40年は長い。創業時を知らない世代が従業員になり、お客になっているのだ。

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沖縄返還の3年後、「沖縄海洋博」が開かれた1975年に、大阪・豊中市にローソンの1号店「桜塚店」がオープンした。それから40年、いまでは全国(47都道府県)に12066店舗、海外に619店舗(ともに2015年5月末現在)を展開するまでに至った。2014年2月期の連結決算では、営業利益681億円、経常利益688億円だった。

 

かつて「企業30年説」という言葉がメディアに踊った。創業から成長、安定期を経て衰退期に入り、やがて消えていく。そのサイクルが30年という説である。技術革新をはじめとするイノベーションに遅れた企業は競争に敗れ、退場を強いられていく運命にあるということだ。「30年説」が盛んに言われたころに比べ、革新のサイクルはどんどん短くなっている。そのうえ新たなベンチャー企業が雨後のタケノコのように出現してくる。企業を成長させることどころか、存続させていくこと自体が、ますます困難になってきているといえよう。創業100年という老舗企業が健在な一方で、ナショナルブランドとして庶民に愛されてきた大企業が表舞台から消えたり、経営危機に陥るといったことが、当たり前のように起きる時代になっているのである。

 

そうした中でローソンが40周年を迎え、なおも好業績を維持しているのは、企業努力の積み重ねの結果、利用客に「社会インフラ」としての存在価値を高く評価されているからに他ならないと思う。

 

 

■ たゆまぬイノベーションと果敢なチャレンジ精神

ローソンの40年の歴史は、イノベーションとチャレンジの繰り返しと言ってもいいだろう。その歩みを簡単に振り返ってみたい。

 

1975年   大阪豊中市に1号店オープン
1977年   24時間営業開始
1979年   100号店オープン
1982年   おでん発売
1986年   からあげクン発売
1994年   5000号店オープン
1996年   海外初 上海1号店オープン
1997年   沖縄県に出店 47都道府県出店達成
2000年   三菱商事との業務提携 東証、大証1部株式上場
2001年   「ナチュラルローソン」オープン
2002年   新しいおにぎりブランド「おにぎり屋」開店
2003年   郵便局内店舗(ポスタルローソン)展開 店内に郵便ポスト
2005年   「ローソンストア100」オープン
2008年   広島県呉市に環境対策集約店舗オープン
2009年   6月以降オープンの全新店にLED照明を導入
2010年   農業生産法人「ローソンファーム」設立 調剤薬局併設型店舗1号店オープン
2013年   コーポレートスローガンを「マチの健康ステーション」に変更
    ヘルスケア強化型店舗1号店オープン
2014年   事業所内保育施設「ハッピーローソン保育園」開園
    「中嶋農法」「ミネラル栽培友の会」認定のミネラル野菜を使用したカット野菜を全国へ拡大
2015年   埼玉県川口市にケア拠点併設型店舗1号店をオープン
    横浜市と高齢者の就労支援における連携を開始
    店舗を起点にした配送サービスを行うSGローソン設立

 

いかがであろうか。モノを売るという小売店の原点からスタートし、後の定番商品、人気商品になる基軸商品を開発。その一方で、利便性の高いサービスの展開、利用客のニーズに応じた業態の拡充、環境対策、安心・安全野菜の追求、そして健康志向強化と、社会環境の変化に対応する形でイノベーションを繰り返してきたことが分かる。郵便、運送、そして薬品など異業種との連携、提携にも果敢にチャレンジしてきた。そうしたイノベーションとチャレンジの中で、従業員やシニアへの支援にも力を入れている点も見逃せない。

こうした企業姿勢が全国の利用客、社会に受け入れられたからこそ、40年にわたる歴史を刻むことができたのではないだろうか。

 

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1号店オープン当時の様子

 

■ 絶えざる革新で、さらなる進化を

玉塚元一氏の社長就任を発表した2014年3月の記者発表会で、新浪剛史前会長はこんなメッセージを発した。

「私は『私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします』の理念に基づき、付加価値の追求、差別化をモットーにさまざまな改革に取り組んできました。(中略)新たに社長となる玉塚は、ローソンの理念を共有でき、加盟店の皆さまからの信頼を勝ち得て、さらに一緒に成長していくことができる人物です。イノベーションを起こしチャレンジする『ローソンのDNA』を、彼ならばしっかり引き継いでくれることを確信しています」

 

そして後継に指名された玉塚氏はこう語った。

「ダイエーグループ時代を『第1の創業』とすると、数々のイノベーションを起こし、新たな成長ステージに導いた新浪が築いた時代は『第2の創業』です。その新浪からのバトンをしっかりと受け取り、ローソンをさらに飛躍させるのが私の役割です」

 

社長就任から1年。玉塚社長もまた、貪欲なまでにイノベーションに取り組んでいる。成城石井の買収、ケアローソンのサービス開始、佐川急便との業務提携――。全国5万店規模に達したコンビニを取り巻く環境は、ますます厳しさを増している。コンビニ間の競争に加え、スーパーやドラッグストアの攻勢にもさらされ、顧客を奪われる状況も出てきている。そうした中で、利用客の支持を維持し、さらに拡大していくには、「絶えざる革新」によって、多様化する顧客ニーズに応えていくしかない。「社会インフラ」「健康インフラ」として、さらなる変貌と進化を期待したい。「第3の創業」はどんな姿になるのだろうか。

 

 

蓼山 陵