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2015年3月 2日

カテゴリー: 蓼山 陵さん 「コンビニ探訪社会学」

出張先で痛感したコンビニの大きな存在感

■ エアローソンで味わう淹れたてのコーヒーからスタート

2月中旬、暴風雪注意報が出された北海道に仕事で出かけた。モノレールを降りて羽田空港内にある「エアローソン」に立ち寄る。ここで淹れたてのコーヒーを購入し、出発カウンターへと向かう。案の定、この日は欠航が相次ぎ、空港内はざわついていた。空いているシートに腰掛け、コーヒーを飲みながら予約便の情報を探す。午前11時30分発の新千歳行き便は、やはり欠航だった。

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有人カウンターに出向き、函館便への変更を相談してみる。状況を調べてくれていたスタッフの女性が、しばらくして次の新千歳便が確保してくれた。10分間のコーヒータイムが、幸運をもたらしてくれたのかもしれない。

次便は予定を遅れての出発となったが、飛べただけありがたい。飛行は順調だった。ところが、「除雪のため新千歳空港の滑走路が1本しか使えません」とのことで、上空で待機を強いられ、なかなか着陸できない。結局、空港に降り立ったときには16時近くになっていた。

仕方ない。この日の予定はキャンセルだ。急いでも仕方ないので、空港内をぶらつく。2階にあるローソンをのぞく。ここで雪国、北国ならではの必需品を発見した。「スマホ対応のびのび手袋」「コロバンド」(滑り止め)「貼らない 快温くん」(使い捨てカイロ)といったグッズだ。防寒対策はしてきたが、足元の滑り止めはすっかり忘れていたので、思わず購入した。これで雪道を歩く不安が解消した。

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■ 宿泊先での寝酒用に北国の地酒とつまみを購入

この日は札幌から1時間ほどのところにある美唄に向かった。昭和時代には炭鉱の町として栄え、最盛期には10万人近い人口があったというが、今は人口2万4000人ほどの静かな地方都市である。古びたビジネスホテルにチェックイン後、名物の「美唄焼き鳥」を食べに出かけた。宿でもらった地図を頼りに雪道を15分ほど歩いたのだが、ここで空港のローソンで買った滑り止めが役に立った。ふわふわの新雪の上を歩くときはいいが、踏み固められた雪の上は滑る。そんな危ない道もしっかりしたグリッドでクリア。転ぶことなく店にたどり着けた。

美唄の焼き鳥は面白い。「串1本で取り1羽が味わえる」と表現される。どういうことか。そう、1本の串にレバー、ハツ、皮、玉子などさまざまな部位が刺されているのだ。なるほど、一度に4種5種の味を楽しめる。実に合理的な焼き鳥なのである。味付けは塩とコショウだけ。肉の旨みをしっかりと堪能できる。

もうひとつ面白い現象に気がついた。あらかじめ20本、30本と予約しておいて焼き上がった頃、クルマで受け取りに来るお客さんが実に多いのである。自宅で家族や仲間と共に、家飲みで焼き鳥を楽しむ文化があるのだろう。値段も1本90円ぐらいと安い。

そうこうしているうちに、また雪が降ってきたので引き上げることにした。帰り道、ローソンが見当たらず、別のコンビニに立ち寄る。地元の情報を仕入れようと地元紙を購入。寝酒用に酒類コーナーに向かう。あった。以前から気になっていた旭川の地酒「大雪乃蔵」をみつけ、かごに入れる。後はおつまみ。北海道ならではの「鮭トバ」「イカの燻製」「ホタテの貝柱」「コマイ」などが勢ぞろい。残ったら持ち帰ればいいと「鮭トバ」にする。出張族にとって深夜まで開いているコンビニは、旅先の強い味方であることを改めて実感した。

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■ 大雪でホワイトアウトの恐怖。そんな緊急時には避難インフラに

翌朝、雪は降りやんでいたが、一晩で30センチほど積もったようだ。民家の軒先で若い主婦がスカート姿で雪かきをし、スーパーの前では小型の除雪車がフル稼働していた。つくづく大変だなあと思う。地元の人の話では、除雪を業者などに頼むと、ひと冬20万円ほどの出費を強いられるという。そこに暖房費が加わる。北国の冬はコストとの戦いでもある。

朝食から戻るとテレビのニュース番組が「道東などでは猛吹雪になるから気を付けるように」と伝えている。すさまじい吹雪になると一帯はホワイトアウトの状態になってしまう。クルマは立ち往生。にっちもさっちも行かなくなってしまう。対応を一歩誤れば命を落としかねない。

道路管理をする事務所では、情報をいち早く収集し、予防的に早めに道路を通行止めにする方針だという。そうしたニュースの中で、道と協定を結んだコンビニが、緊急時の避難先となっていることを伝えていた。これは、2013年3月に道東を中心に発生した暴風雪災害を受けて、コンビニ5社との間で締結している協定のことだ。店舗や従業員に被害がない場合、暴風雪など急な気象の変化に伴う視界不良等により、一時退避をする人々が、飲料水、トイレ、情報の提供といった支援が受けられるようにするシステムである。

東日本大震災の時もそうだったが、社会インフラとしてのコンビニの存在感が確実に高まっている。今回の北海道出張で、都会では気づかないコンビニの存在価値と社会的使命を改めて痛感した。

来週は別の仕事で沖縄へ出かける。また、新たな発見、気づきがありそうだ。

 

蓼山 陵