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2014年2月28日

カテゴリー: 蓼山 陵さん 「コンビニ探訪社会学」

高齢者にやさしいコンビニ宅配サービスの可能性

 

 

◆凍てつく冬の夜 近親から「食料品がない!」

 この冬、宅配サービスのありがたさをしみじみと実感した。東京に大雪が降った直後の凍てつく夜、独り暮らしをしている妻の母親から電話があった。雪と、その後の道路の凍結などで買い物に行くことができず、冷蔵庫の食料品が乏しくなってしまったとのこと。ただでさえ、足の具合が悪いうえ、天候の悪化で予想外の事態に遭遇してしまったのである。妻がある宅配サービスを利用、30分後には依頼した商品が無事に届けられ、義母は温かな食事をすることができた。すぐに駆け付けられない距離に住んでいる近親の窮状を、宅配サービスがカバーしてくれたのである。

 高齢者の独り暮らし比率が年々高まっている。それだけに、こうした宅配サービスをスポットで利用できる環境は実にありがたい。今後、需要がますます高まるのは間違いないだろう。

 

◆居ながらにして楽しめるネットショッピング

 コンビニの宅配サービス。ローソンは定期宅配定期購入サービス「スマートキッチン」である。その特徴をおさらいすると
 <1>大型スーパー並みの商品ラインナップ(2万3000点以上)
 <2>入会金、月会費、配送料無料(1都7県)
 <3>配送日時の選択自由
 <4>不要な週はキャンセル可能
 <5>Pontaポイントがたまる、利用可能――
などである。

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 利用客層として想定されるのは、大きく分けて【1】共働き世帯、【2】高齢者世帯、【3】単身者世帯だろうか。スマートキッチンのサイトを見ると、【1】の「働くママ」に照準を当てていることがうかがえる。「10分本格手料理セット」「有機野菜が豊富」「5分で決まる厳選献立」など、「忙しい」「時間がない」悩みを抱える働くママには魅力的な内容となっている。実際、野菜のカットや下ごしらえがいらない、調味料付き、レシピ付きとあれば、日常的な家事負担を大きく減らしてくれるはずだ。

 【2】の高齢者はどうだろうか。こちらは、毎週、好きな曜日、時間に希望の商品セットが定期便で配送されてくるから、買い物の苦痛から解放されるという利点がある。さらに、野菜をはじめ生鮮食品が少量(ネギ1本、シラス干し60グラムなど)でも購入できることが便利。【3】の単身者にとってうれしいのは「ウチ飲みにおすすめ15品」(定期便)をはじめ、酒類が豊富なことだろう。単身赴任中の中高年サラリーマンにとっては、週末の晩酌の酒を切らす心配がない。このほか、ナチュラルローソンの商品群や自然派食品なども充実しているので、健康志向の高い女性たちの支持も集めそうだ。

 スマートキッチンのサイトには多彩な商品が並ぶうえ、「九州・下関おさかな特集」「全国のこだわり調味料特集」など、ネット上の催事も展開されている。家に居ながらにして日本中のショッピングを楽しめるのだ。しかも、今月から定期便だけでなく、単発での購入サービスも始まり、使い勝手が良くなった。賢い利用法をみつけたいものである。



◆今後の課題と「三河屋」サービスの拡充

 コンビニの宅配サービスは始まってからまだ日が浅い。日々、進化しているというのが実情だろう。それだけに今後、まだまだ改善の余地があるはずだ。たとえば、配送無料エリアの拡充。現在は首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨)と富山県が無料エリアとなっている。北海道、東北、中部、近畿、四国、九州は商品合計5,500円以上の購入で送料無料となっているが、無料配送エリアをどう拡大していくのか。全国一律というのが基本になるべきだろう。

 これからの時代に対応していくには、なんといっても高齢者向けサービスの拡充が欠かせない。まず、いまの高齢者たちがコンビニ宅配サービスの存在をどれだけ知っているのか。店頭やCM、広告などを通じてさらに多くの高齢者の人たちに認知してもらう必要がある。その上で、パソコンやスマホの操作が苦手な高齢者向けに、より簡単なアクセス、注文ができるようなシステムの拡充も望まれる。商品ラインナップも同様で、高齢者のニーズが高い商品群の充実を図ると同時に、健康・未病を意識したオリジナルの高齢者向け商品の開発も必要になってくるだろう。

 商品に関していうと、2万3000点以上のラインナップは充実しているが、それでも酒類のような嗜好品になると、好みの銘柄、ブランドがないという不満は確実に出てくる。そこで定期的に利用客に要望アンケートを実施し、その声を反映して採用銘柄を増やすといったシステム、あるいは利用客のリクエスト注文システムなどが実現すれば、さらに利用の幅が広がると思う。

 昭和の時代にあった「三河屋さん」の現代版ともいえるコンビニの宅配サービス。いつか、単なる商品の配送だけでなくあらゆる高齢者のニーズに応じるサービスに進化していく日が来るのではないだろうか。

 

蓼山 陵