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2013年8月19日

カテゴリー: 蓼山 陵さん 「コンビニ探訪社会学」

「グリーン・コンビニ」のすすめ

◆環境配慮型店舗にプラスアルファの潤いを

 猛暑、酷暑が続く。「ミーン、ミーン」と重なり合うセミの鳴き声が暑さを倍増させる。人の体温以上の気温が続くのだから異常である。コンクリートに囲ま れた都心では、反射熱も加わり実際の体感温度は40度を超えていると思う。そんな猛烈な暑さの中でも、木陰に入ると覆い茂った葉が直射日光を遮ってくれる ので、辛さから解放される。自宅の庭では、この暑さにも負けずミニトマトやナスがしっかりと実をつけて自然の恵みを与えてくれる。ハイビスカスやペチュニアも可憐な花を咲かせ、潤いをもたらす。猛暑にも屈しない緑の力は偉大としか言いようがない。

 そこで提案である。コンビニ店舗の周囲に緑を配置してはどうか。街の中の店舗なら道路に面したガラスの外側に小さな花壇や野菜のプランターを置く。コンビニ本部の直営農場や契約農場で育てているものと同じ野菜を苗から育て、お客さんに見てもらうのも一案かもしれない。トマトやナス、キュウリの花を、風にそよぐニンジンの緑の細い葉を見たことがあるだろうか。あるとき、庭で咲いたナスの薄紫の花の写真を見た知人は「ナスの花を見たのは子どもの時以来」と話していた。コンビニを訪れるたびに、苗が育つ様子を日々観察できる。そんなグリーン店舗が街中にあれば、お客さんも通りかかる人々も癒されるのではないだろうか。
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◆郊外の店舗ではさらに大がかりな植生を

 街道沿いのコンビニは広大な駐車場を備えている店舗が多い。しかし、その駐車場が満杯になっているシーンはあまり見かけない。もっと有効活用できないかなあと思ってきた。その一部をグリーンコーナーにすればいい。その地域に見合った樹木、たとえば北海道なら白樺の木を植え、その周りを芝生で囲み、花壇を作 りベンチを置く。街道沿いの店には長距離を移動するトラックやドライブ途中のドライバーが多いだろう。そうした利用客が、店内で購入したお弁当などをゆっ くり食べられるスペースにするのだ。木があれば鳥がやってくる。花があれば蝶やミツバチがやってくる。樹木の下で、鳥の鳴き声、蝶の舞をみながら食べるコンビニ弁当は、きっとひと味違うと思う。
 

kodachi    緑のカーテンに覆われた店があってもいいと思う。ガラス張りで、雑誌棚で立ち読みする人の姿が確認できる。これが通常の店舗の設計パターンになっている。たしかに、店内のお客さんの存在を確認出来ることは、外からの客に安心感を与えるだろうし、防犯対策上も必要だろう。だから、最低限の可視スペースを残して、他の部分をゴーヤやツタで覆うのである。そうすれば、直射日光を遮ることで店内の温度を下げられ、電力の過剰消費を防ぐことができる。それだけではない。緑に囲まれた雰囲気は、お客さんに癒しを与えることができる。景観上も街に潤いをもたらすのではないか。
 

 

◆店舗で野菜の栽培キットやガーデニング商品を販売

 グリーン化のすすめ、最後は店内での販売である。最近はベランダで育て収穫できるコンパクトな野菜やフルーツの栽培キットが出回っている。ホームセンターへ行けば花や野菜の苗、ガーデニング関連商品が所狭しと並んでいる。スペースに限りがあるので、コンビニ店舗にすべてを陳列するのは無理だろうから、サンプル商品やカタログをグリーンコーナーに展示し、それを宅配サービスで販売するのである。あるいは、最近各社とも力を入れているネット販売サービスにグリーン関連商品を盛り込み、ユーザーに体験してもらう。
 店舗の周囲を花や野菜で彩り、その関連商品を店内で販売すれば、お客さんの関心も高まるのではないか。「あのコンビニで売っている野菜と同じ農場で育った苗を手に入れた」となれば、コンビニで販売されている生鮮野菜への愛着もさらに湧くはずだ。
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 一人暮らしの高齢者が増え続けている。ペットを飼うような手間はかけられない。そんな人々にとって、小さなプランターや栽培キットで育てる野菜や花の存在は、毎日の励みになる。コンビニの宅配サービスで入手できるのであれば、やってみたいと思う高齢者のニーズはあるのではないか。


 ハードからソフトまで。人にやさしい、地球にやさしいコンビニのグリーン化計画のすすめである。
 

蓼山 陵