ローソンオーナーになったきっかけは?

前職はアミューズメント系企業で店舗スタッフとして勤務していました。接客が学べて充実していたのですが、このままここで働いていて良いのかと将来に不安を感じ始めていました。丁度その頃、ローソンを経営していた父から「複数店経営に乗り出すので力を貸して欲しい」と声をかけられ、これも良いタイミングだと思い、ローソンで働き始める事になりました。父との関係も良く、先輩として導いてくれる安心感もあったので特に不安は感じませんでした。当時は自分が事業承継をしてオーナーになるとは考えていなかったのですが、色々な仕事を覚える中でローソンの仕事の楽しさを知り、店長を任せてもらえる頃には「この仕事を一生続けていきたい」という気持ちになっていました。そこからは気持ちもブレず、自分が関わった事で売上が上がっていく楽しさも感じていたので、父からの事業承継でオーナーになるという覚悟は自然に固まっていきました。

オーナーとしてのやりがいは?

現在は私も含めて、複数店を経営するオーナーが多いと思いますが、複数店化を進める過程でよく「血が薄まる」という事例を見聞きします。これは自分の目が行き届かなくなる事で自分の経営理念が浸透しづらくなり、理想の店舗の実現が困難になっていくというものです。私の場合はこの事例に当てはまらない、自分の理念が行き届いた複数店の組織作りをオーナーとしてやりがいに感じており、実際に実現は可能だと考えています。コミュニケーションを密に保つ為に定期的なボトムアップ型のミーティングを行い、SV から見た客観的な評価を基に改善テーマを作るなど、自分が常に見ていなくても自分の理想を体現してくれる組織作りの為に工夫していく、その効果が出ていると実感出来た時にオーナーとしての喜びを感じます。

失敗してしまった経験はありますか?

店長時代の話ですが、当時私が新たな店舗に配属となり、販売数の目標を立てる事になりました。当初はその店舗の空気が分からず、クルーさんとの接し方に戸惑ってしまったその結果、目標達成が困難になる見通しが出てしまう失敗がありました。コミュニケーション不足を痛感して改善に迫られたのですが、そこで助けてくれたのが当時のリーダークルーの方です。私とクルーさんの橋渡し役になってくれて、まだ関係性が濃くないクルーさんを意識的に引き継ぎの場に同席させてくれたり、コミュニケーションを円滑にする手助けをしてくれたのを今でも覚えています。

ローソンのオーナーを目指す方へのメッセージ

会社員の方、当時の私と同じようにローソンで勤務している方両方に共通して、今現在は上から何か特定の業務を任されて、その成果を上げる為に頑張ってらっしゃる方が多いと思います。そこからローソンのオーナーになると経営者という立場になるのですが、経営者は特定の業務だけでなく、関わる全てを見なければいけないという大きな違いがあります。責任感の大小もありますが、その形が変わってくると実感しているので、まずは強い覚悟が必要です。経費や保険の計算など、知らなければいけない事、考えなければいけない事は膨大にあります。もちろん本部のサポートはありますが、これぐらいでいいだろうという丼勘定では必ず躓きます。いい加減な想定ではなく、しっかりと見える化した短期目標のフォーマットを用意したり、抜けが無いようにしていく繊細さも必要になってきます。そこを超えた先にオーナーとしての喜び、やりがいがありますので、覚悟を持ってチャレンジしていただけると良いと思っています。

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