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~CSVを実現させるために~ ローソンの経営戦略

中期戦略

ROE20%、連結営業利益1,000億円を目指し、グローバル投資家の皆さまのご期待に応えていきます

● 中期的持続的成長とROE20%へのロードマップ

中期的持続的成長とROE20%へのロードマップ

ローソンでは、資本効率のグローバルスタンダード「ROE 20%」を頂点としたロードマップを描いて、経営にあたっています。この高いROEを実現するには、本業を通じて営業キャッシュフローを増やし、分子である利益を高めるか、財務戦略により分母である資本を効率化するか、という二通りの方法があります。

ローソンでは、本業を通じた利益成長を第一に掲げる一方、中期的に最適な再投資と株主還元を両立させるバランスのとれたキャッシュフロー配分を考えており、この配分の判断そのものがローソンの経営戦略であるといえます。

● 競合他社とのROIC(投下資本利益率)の変化(10年間)の比較

競合他社とのROIC(投下資本利益率)の変化(10年間)の比較%へのロードマップ

※1 ROIC=税引後(税率40%で試算)
  営業利益÷期中平均投下資本(純資産+有利子負債)
※2 店舗数増加率
  (2004年2月期から2014年2月期までの年率平均増加率)
※3 矢印は2005年2月期から2014年2月期までのROIC変化率を
  示しています

営業キャッシュフローを出店、販売促進、M&Aや新事業にどう割り振るかを判断する基準が、RO I(投資収益率)です。ローソンでは投資判断する際、「ROI 20%以上」を基準としており、こうした資本規律が厳格に守り続けられてきたことは、過去10年間の競合他社とのROIC(投下資本利益率)比較からも明らかです。

2015年2月期のグループの国内出店計画では、引き続き収益性を重視した店舗開発に努める一方、当期の869店舗を上回る1,100店舗の出店を計画しています。当期のキャッシュフローについては、出店による店舗増や総荒利益率の改善などにより営業キャッシュフローは約1,000億円のプラスを見込んでおり、既存店強化やシステム投資などにより一時的に投資キャッシュフローが約700億円とマイナスが拡大するなかにおいても、約300億円のフリーキャッシュフローを確保する見込みです。また、今後についても、現状程度の出店ペースであれば、投資キャッシュフローは500~600億円程度のマイナスとなり、400億円程度の財務キャッシュフロー(配当金支払が中心)はフリーキャッシュフローの範囲内に収まるものと見込まれます。

ROE 20%と並び、ローソンの中長期的な数値目標が、「連結営業利益1,000億円」の達成です。この達成に向けては、加盟店収益に直結する既存店総荒利益高の拡大にこだわっていきます。総荒利益率の向上を目指して、カウンターファストフードなど荒利益率の高いオリジナル商品の拡充、サプライチェーンマネジメントの向上による調達コストの削減、そして、デフレからインフレへと移行するなか、高付加価値の商品を中心に価格帯の見直しも進めていきます。これらにより中長期的に当期の総荒利益率31.0%を35.0%に引き上げていく方針です。同時に、Business Process Reengineering(BPR)による販売管理費の削減にも注力していきます。こうした経営努力により、中期的に対チェーン全店売上高営業利益率を現状の3.5%から5.0%に向上させていきます。

こうした既存のコンビニエンスストア事業をベースとしての成長を追求する一方、今後予想される業界再編、ドラッグストアやスーパーマーケットなど業界の枠を越えたM&Aやアライアンスを視野にさらなる成長機会をうかがっていきます。ただし、単純な売上規模や店舗数増を目的としたM&Aは全く考えていません。冷徹に投資採算を見極め、事業のシナジー効果を判断していきます。何よりも、資本の規律を守っていきます。

なお、ローソンでは、今回の経営交代をきっかけに、「報酬諮問委員会」を「指名・報酬諮問委員会」に衣替えしました。同委員会は4名の社外取締役、2名の社外監査役により構成されており、経営の透明性をさらに高めていくのが目的です。

ローソンは、マチのお客さまのニーズを満たすネイバーフッドストアとして世界でもスタンダードの存在しない、ユニークな小商圏型製造小売業モデルを確立することを目指しています。そのためには、何といっても組織力と人財が不可欠です。組織のダイバーシティを推進するとともに、100人の次世代経営者、リーダーを育成していきます。そして、株主の皆さまへの利益還元を重要な使命と位置づけ、資本規律を高く保ち、株価や配当を通じてグローバルな投資家の皆さまの期待に応えていきます。

● 世界の小売業のROE

世界の小売業のROE

● 1株当たり年間配当金と配当利回りの推移

1株当たり年間配当金と配当利回りの推移