社会・環境

特集1:災害への備えとマチの復興支援
マチのライフラインとしての役割を果たす

ローソングループでは、大規模な災害に備えることはもちろん、災害が発生したときにはマチのライフラインとしての役割を果たすために、迅速に各種災害対策を講じて店舗の営業継続を目指します。また、被災者への支援として、被災地へ食料や日用品などの救援物資を提供しています。

大規模災害への備えと対応

災害情報地図システム

ローソングループでは、大規模な災害が起きた場合、人命の安全確保を前提に、できる限り店舗を営業してお客さまに商品・サービスを提供し続けることを目指しています。そのため、大規模災害が起きたときにどのような行動をとるべきかを具体的に示した「災害対策マニュアル」を策定し、定期的に防災訓練を実施し、災害対策を確認しています。
大規模な災害が起きたときには、本社、エリアオフィス、被災エリアを管轄する支店の3所に災害対策本部を迅速に立ち上げ、災害状況をリアルタイムで確認しながら対応できる「災害情報地図システム」などを活用して、安否確認や被害状況の把握、店舗や製造工場・配送センターなどへの支援を実施します。また、「災害時物資供給協定」や「帰宅困難者支援協定」を全国の自治体や一部の公共機関と締結しており、自治体と連携して避難所などへ救援物資をお送りします。

最優秀レジリエンス賞を受賞/指定公共機関に指定

2017年3月、大規模災害などに備え、強くてしなやかな社会をつくる取り組みを発掘・評価・表彰する制度「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2017」で、ローソンは災害情報共有基盤「災害情報地図システム」構築の取り組みが評価され「最優秀レジリエンス賞(リスクコミュニケーション情報分野)」を受賞しました。
またローソンは、2017年7月1日、内閣総理大臣の指定を受けて「災害対策基本法」に基づく指定公共機関となりました。災害予防、応急対策、復旧などにおいて重要な役割を果たせるよう、関係官公庁との緊密な連携に努めてまいります。

平成28年熊本地震

●平成28年熊本地震での災害対策

2016年4月14日と16日の2度にわたり熊本地方を襲った震度7をはじめとした数々の地震は、熊本県や大分県などに大きな被害をもたらしました。ローソングループは地震発生直後から、FC加盟店及び本部従業員の安否確認はもちろん、マチのライフラインとして災害からの復興を支援をする取り組みを行いました。

被災した店舗

熊本市内の現地災害対策本部

飲料や食料を本部社員等が納品

お客さまにおにぎりやお弁当が届いたことを告知

地震直後災害対策本部を立上げ、
安否と被害状況を確認

地震発生直後に災害対策本部を立ち上げ、まずFC加盟店及び本部従業員の安否確認と、店舗や配送センターなどの被害状況の把握に努めました。本部では東日本大震災を機に開発を進めた災害情報地図システムも活用し、災害状況をリアルタイムで確認しながら復旧対策を行いました。

発生以降早急な営業再開のために、
全国の本部社員等を被災エリアへ派遣

熊本県を管轄する配送センターが大きな被害を受けて機能を停止しましたが、過去の災害の教訓によって改善を重ねたシステムにより、被災していない配送センターから代替配送を行いました。被災店舗の早期営業再開のために全国の本部社員等を派遣し、被害を受けた店舗建物の確認をはじめ、破損した什器や商品の片づけ・整理、清掃等の営業再開に向けた立て直し、レジ対応などの店舗営業のサポートも実施しました。

被災した方々を支援するために、
救援物資の提供と募金を開始

2016年4月15日から熊本県及び熊本市の災害対策本部の要請を受けて、ただちに必要な水、カップ麺などの救援物資の提供を行いました。また、全国のローソングループの店頭募金箱とマルチメディア情報端末「Loppi」(ロッピー)、Pontaポイント及びdポイントによる募金を実施しました。

●救援物資(2016年4月15日 ~ 4月18日)

水500ml×1,200本、カップ麺×11,000食
割り箸×11,000膳、レジ袋×1,000枚
おにぎり×1,900個、弁当・寿司×100食、
チルド飲料×3,500本
バナナ(3~4本)×600房、オレンジ×1,000個

募金活動:ローソングループとして幅広く災害救援募金活動を実施

大規模な災害の発生時には全国のローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100、HMV、ユナイテッド・シネマ、成城石井を窓口とした全国的な店頭募金箱による募金活動を展開。その他、店頭マルチメディア情報端末「Loppi」や、Ponta ポイント及びdポイントによるポイント募金も実施します。
熊本地震ではローソングループとして約12,600店舗で2016年4月16日から7月31日まで募金活動を実施しました。お客さまから店頭募金箱、Loppi募金、ポイント募金を通じてお寄せいただいた義援金は、総額で3億1,213万2,193円となりました(寄付つき商品を除く、2017年2月末日現在)。
募金は公益社団法人Civic Force(シビックフォース) 及び日本赤十字社にお届けし、被災された皆さまの支援に役立てられました。

2016年7月15日、公益社団法人Civic Force 代表理事 大西健丞様(写真左)に、取締役常務執行役員CR管掌の郷内正勝より目録をお渡ししました

2016年8月10日、日本赤十字社副社長 大塚義治様(写真左)に、取締役常務執行役員CR管掌の郷内正勝より目録をお渡ししました

熊本復興支援:「くまもと応援キャンペーン」開催

(左)直巻おにぎり 熊本産真鯛の鯛めし
(右)ホイップクリームクロワッサン(大阿蘇牛乳入りホイップ使用)

2016年6月21日より、全国のローソン約11,700店舗で「くまもと応援キャンペーン」を開催し、熊本県産の牛乳や真鯛などの原料を使った商品を販売しました。これは熊本県で生産された食材を活用した「食の復興支援」です。対象商品の売上の一部を、日本赤十字社を通じて、義援金として「平成28年熊本地震」の被災地へお届けしました。

国内の大規模な災害をさまざまに支援する
公益社団法人Civic Force

公益社団法人 Civic Force 事業部
新城 卓 さん

Civic Force(シビックフォース)は、大規模災害時にNPO、企業、行政、住民組織などと円滑に連携することで迅速で効果的な被災者への支援を実施しています。熊本地震の際には、発生直後に情報収集を開始し、レスキューチームが地震発生翌日から災害救助犬による行方不明者の捜索活動を行いました。並行して各避難所をまわり、支援が行き届いていない小規模の避難施設に、食糧や衣料品・日用品などの物資を届けたほか、避難所の環境を改善するために大型テントや家族単位で避難できるエマージェンシーテントやユニットハウスを順次設営し、仮設住宅が完成するまでの間、被災者の方々の支援を行いました。ローソンからの活動支援金は、その避難所の環境整備として実施したテント及びユニットハウスによる避難所の運営、仮設トイレや仮設シャワーの設置、避難者の電気水道代などに活用しました。さらに、提供いただいたインクジェットプリンター3台を、現地オフィスで避難所運営に必要な書類の印刷などに活用させていただきました。またCivic Forceは、2011年からローソンの「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」の運営主体として、事業の実施や進捗管理を行うほか、夏休みのボランティアや体験型研修企画などの奨学生へのサポートプログラムを通じて、彼らの夢の実現をローソンとともに応援しています。ローソンとは、被災地支援の緊急対応から奨学金「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」のような長期的な復興支援事業まで連携しています。マチに暮らす方々にはもちろん、私たちにも大変ありがたい存在です。

公益社団法人Civic Forceの支援活動の様子1 公益社団法人Civic Forceの支援活動の様子2 熊本地震で設置したプレハブ仕様のコミュニティスペース

<公益社団法人Civic Forceの支援活動の様子>
公益社団法人Civic Forceは、地震発生直後に緊急支援チームを結成し、2016年4月15日に益城町、翌16日に南阿蘇村で救助犬による行方不明者の捜索を実施。警察や消防、自衛隊などと協力して支援活動を行いました。また、益城町の避難所のテントや仮設トイレ、簡易シャワーなどの設置も実施しました

東日本大震災

●東日本大震災の被災地が真の復興を果たすために

東日本大震災から6年以上が経ちましたが、被災地が完全な復興を果たすためにはまだまだ支援が必要です。ローソングループでは、被災地への出店をはじめ、東北の食材を使用した商品の開発、被災した学生さんの就学を支援する募金活動など、多角的な視点から復興支援を継続しています。全国47都道府県にあるグループ約1万3,000店舗のネットワークを活用し、社会のインフラとしての役割を果たすよう努めています。

お店で

福島県浪江町「ローソン浪江町役場前店」2014年8月オープン

福島県浪江町で初めて営業を再開
地域と支援の人たちをつなぐ場としての役割を担う

2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故で、浪江町で営業していた3店舗が休業を余儀なくされました。2014年、町の一部が避難指示解除準備区域に指定されたことで、一時帰宅する町民や地域復興に携わる人たちのために、2014年8月27日、「ローソン浪江町役場前店」の営業を開始しました。この店舗は、浪江町内で営業を再開した初めての小売店舗として、お客さまにとって"ほっ"とできる場を提供しています。

浪江町の復興にとってなくてはならない存在

福島県浪江町役場 産業振興課 副主査
今野 あゆみさん(写真左)

福島県浪江町役場 産業振興課
杉浦 孝光さん(写真右)

2013年12月、避難区域の見直しに伴って浪江町役場は、さまざまな小売店にお店の再開を依頼していました。その中で町の復興のためにいち早く動いてくれたのがローソンでした。立ち入り制限なども多く、水や電気などのインフラ、廃棄物の運搬、従業員の確保など多くの問題を私たちと一体となって解決しながら、再開に向けて尽力してくれました。その力なくして再開まではたどりつけなかったと思います。復興の希望の光としてワンステップを踏み出してくれたことがほんとうにありがたかったです。
近ごろは道路も通行しやすくなり、町内に訪れる人も増えています。町民の方も戻ってくる頻度が増えていると感じます。ローソン店内の掲示板に貼られているたくさんのメッセージは町のみんなの励みになっています。今、ローソンは復興に携わる人たちにとってなくてはならない存在です。復興のシンボルです。そして、これから戻ってくる町民たちの生活と心を支える温かいコミュニティの場になってくれると思っています。

被災地へのメッセージ
被災地へのメッセージ

ローソン内の掲示板にはたくさんのメッセージが貼られています

皆さんに日常を感じていただける場所で
あってほしい

ローソン東北運営部福島支店 支店長
高橋 武利(写真左)

ローソン浪江町役場前店 店長
山形 大輔(写真右)

店舗の再開にあたっては、水道・電気等のインフラと廃棄物処理などの課題がありましたが、役場や協力会社の人たちと面と向かってじっくりと相談しながら一つひとつ解決しました。オープン当初は開店告知のPRをすることもままならなかったのですが、国道6号線の通行が自由になり、交通量が増えてからお客さまも増えてきました。
現在、お客さまの多くは復興に携わる方ですから、ボリュームのある品揃えを心がけています。土曜日などは一時帰宅の町民の方たちのお顔を見かけることも多くなりました。そんな方々からは「家を見に来た」とか「店を開けてくれてありがとう。助かる」という言葉をいただいたりします。この店舗は復興に携わる方にも役場の方にも一時帰宅された方にも日常を感じていただける場所であってほしいと考えています。近い将来、町民の方が戻ってこられたときには売り場や品揃えも変え、マチの人たちを支えながら一緒に成長していけるような、マチ全体を変える先頭を切るお店でありたいです。子どもたちの声でにぎわう日も近いと信じています。

ローソン浪江町役場前店
ローソン従業員の仕事の様子
浪江町「まち・なみ・まるしぇ」に店舗をオープン

東日本大震災の被災地である福島県浪江町は、2017年3月の町民帰還開始を目指し、2016年10月28日に仮設商店街「まち・なみ・まるしぇ」を開設しました。2014年に浪江町内で小売店舗として初めて営業を再開したローソンも「まち・なみ・まるしぇ」内に店舗をオープンし、マチのインフラとして、日々の暮らしに不可欠な商品と安心を届けています。

宮城県山元町「ローソン坂元駅前店」2016年2月オープン

新たなコンパクトシティに新店舗をオープン
地域コミュニティの核を目指す

地震と津波で被災したさまざまな世代の人たちが、便利で快適に暮らせる「コンパクトシティ」として、3つの新市街地の整備を進めている山元町。2016年2月18日、この「コンパクトシティ」の一つである新・坂元駅(2016年12月開業)周辺の商業地区に、初の商業店舗として「ローソン坂元駅前店」がオープンしました。これは、店舗の営業再開、東北の食材を使った商品の開発、被災学生に対する奨学金制度など、多岐にわたる復興支援を行ってきたローソンの取り組みが評価されてのことです。

ローソンは、地域の暮らしに安心を
与えてくれる存在

亘理山元商工会 副参事兼経営支援課長 山元事務所長
大沼 俊一さん

コンパクトシティとして誕生した新市街地で、商工会は商業者の定着と商業地の活性化を進めています。ローソンは、その新市街地にオープンした最初の商業施設です。地域の皆さんは、この出店を再出発の第一歩であると感じていると思います。2016年12月に開業予定の新・坂元駅の利用者にも駅の横にあり24時間利用できるこの店舗はありがたい存在になるはずです。
開店当日の夜、それまで夜間は暗かった坂元地区に灯りがともり、地域の雰囲気もガラリと明るく変わりました。防犯上の効果も高いのではないでしょうか。また復興が続いている地域ですから、そのための大型トラックなども楽に駐車できる広い駐車場は大変使い勝手がよく、店内も通路幅が広くて商品選びもしやすいと思います。買い物はもちろん公共料金の支払いやチケット購入のできるローソンはこの地域の暮らしに安心を与えてくれる存在です。JR常磐線の開通との相乗効果で復興に弾みがつくことにも期待しています。

ローソン坂元駅前店の周辺には復興住宅が建てられています

ローソン坂元駅前店の周辺には復興住宅が建てられています    

ローソン坂元駅前店(手前)と建設中の新坂元駅(奥)(2016年5月現在)

ローソン坂元駅前店(手前)と建設中の新・坂元駅(奥)(2016年5月現在)

地域のお客さま声を励みに、
復興へのはずみとなる店舗を目指す

ローソン坂元駅前店 オーナー 有限会社あぶくま総合 代表取締役
遊佐 宗之さん(写真右)

ローソン坂元駅前店 店長
神村 江里さん(写真左)

山元町は地震と津波で大きな被害を受けました。そのマチで復興のシンボルとしてお店を開設したいという気持ちがあり、新市街地に坂元駅前店の開店を決心しました。被災後、公共の交通手段はバスだけでしたので、灯りもないバス停での通勤や通学、移動を余儀なくされていた方々には、24時間灯りがともりトイレも使えるローソンができたことに安心感をもっていただいています。地域の人たちからは「お店の灯りが見えるだけでうれしい」「マチが明るくなってよかった」「徒歩で買い物ができてうれしい」「ローソンができてうんと助かる」など、たくさんの声をいただいています。買い物難民になっていた地域の人たちに喜ばれていますが、さらに鉄道が開通すれば隣接する新・坂元駅を利用する人たちにも便利な買い物の場となると思っています。皆さんの役に立つことはもちろん、地域の人たちが一歩を踏み出す動機づけになるようなお店にしたいと考えています。マチに人と活気が戻るきっかけになればうれしいですね。

お客さまから寄せられた復興に向けてのメッセージ

お客さまから寄せられた復興に向けてのメッセージ    

日用品の品揃えも充実させています

日用品の品揃えも充実させています

商品で

岩手県産赤鶏の鶏めし、からあげクン 奥州いわい監修 しょうゆダレ味、苺のモンブラン(宮城県産もういっこ苺トッピング)、宮城県産金華さばの直火焼さば弁当
東北産の原料を使用した商品を販売し、
被災地の復興を応援しています

東北産の原料を使用した商品の販売と、商品の売上の一部を「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」に寄付することで、被災地の復興を応援しています。
「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」は、岩手・宮城・福島3県で被災した学生さんたち1,097名(開始当初)を月額3万円の給付型奨学金や研修プログラムなどで支援する制度です。

マチで

岩手・宮城・福島県内で植樹や育樹、花壇整備などを通じて復興を応援

日本大震災による被害が大きかった岩手・宮城・福島県内で「ローソン緑の募金」による緑化活動として、植樹や育樹、花壇整備などを通して東日本大震災被災地の復興を応援しています。
この活動は、「ローソン緑の募金」の寄付先である公益社団法人国土緑化推進機構を通じて、東北地方のNPOやボランティア団体、小学校等が行う緑化活動を支援するもので、FC加盟店オーナーや店長、クルー、本部従業員も参加しています。

  • 岩手県盛岡市立本宮小学校
    ハナミズキ・アジサイ・ヤマツバキなど252本を植樹、トウヒ・ヒバ・カツラ・ケヤキなどの剪定、校門周辺の花壇の整備
    教職員・保護者150人が式典に参加

  • 福島県三春町立三春小学校
    シダレザクラ・ウメ・ハナモモ・キンメツゲ 計123本を植樹
    教職員・保護者370人が式典に参加

  • 千年希望の丘2015花木植樹祭
    宮城県岩沼市・二野倉地区「千年希望の丘」
    70人が参加して、レンギョウ・マンサク・ネムノキなど344本を植樹

震災の影響で就学が困難になった学生さんの夢を応援する「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」。 約900名が元気に社会に羽ばたきました

東日本大震災の影響で就学が困難になった学生さんたちを応援したいという想いから2011年4月にローソンが創設した「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」。岩手・宮城・福島3県で被災した学生さんたち1,097名(開始当初)を月額3万円の給付型奨学金(返還義務なし)や研修プログラムなどで支援しています。2011年から2017年3月までに卒業した奨学生は約900名。元気に社会へ羽ばたきました。
「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」は、店頭での募金のほか、本部寄付金、「Loppi募金受付サービス」、ポイント(Pontaポイント及びdポイント)、寄付つき商品により寄付金が累計で18億9,000万円になりました。引き続き学生さんの夢を応援していきます。

2016年2月に宮城県で開催された復興支援イベントに奨学生が参加

子どもの未来への一歩をサポートする「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」

東日本大震災により、就学が困難になった学生さんたちを支援するための奨学金プログラムが「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」です。奨学金を受けて夢に向けてがんばっている学生さんの声とローソングループの想いを紹介します。

「夢を応援基金」が、
夢に踏み出す私の背中を押してくれました。

夢を応援基金 奨学生(宮城県南三陸町出身)日本大学 国際関係学部 4年生
田畑 祐梨さん(写真左)

ローソン 理事執行役員 事業サポート本部長
村瀬 達也(写真右)

村瀬:東日本大震災後、復興には若い力が必要であり、若者に夢を諦めさせてはいけないという想いで、この基金を2011年4月に創設しました。実際にローソン店舗でもクルーとして高校生や大学生の皆さんに活躍いただいており、彼らをサポートしたいという気持ちはとても強かったです。店舗を通じてマチを大事にすることがローソンの理念であり、若い夢を大切に育みたいということです。

田畑:そうなんですね。基金のおかげで私の夢も膨らんでいます。3月11日は中学校卒業式の前日でした。自宅兼母親が経営する美容室が流出してしまい、当初は避難所生活を送っていました。近くの高校への進学が決まっていましたが、経済的な理由から親戚のいる気仙沼の高校へ行こうかと悩んでいたところ、「夢を応援基金」があることを知って、希望通りの高校へ進学することができました。この奨学金を受けて学校に通っている友だちもたくさんいます。

村瀬:そうですか。田畑さんやお友だちのお役に立ててよかったです。「夢を応援基金」では、奨学金の給付のほか、地域の高校の生徒さんたちと一緒に、売上の一部を寄付する寄付つきの商品の開発もしています。宮城県農業高等学校の生徒さんと開発した「宮農パン」では、お客さま、お取引先、FC加盟店、そして本部社員などが一体となってマチを盛り上げることができました。そこに暮らす方々から、たくさんの喜びの声や応援の声もいただきました。生徒さんたちの「マチを元気にする」という一途な想いが、一つの商品を通じて皆さんに伝えられることを実感しました。

田畑:私は高校生のとき、ローソンも支援している日米官民パートナーシップ「TOMODACHIイニシアチブ」でアメリカにホームステイをしました。その際に視野が広がって国際的な仕事で世の中の役に立ちたいという気持ちが生まれました。それで、日本大学国際関係学部への進学を決めました。4年制大学への進学は経済的な理由から迷ったのですが、「夢を応援基金」があったからこそ進学することができました。「夢を応援基金」が、夢に向かって私の背中を押してくれたんです。

村瀬:これからも田畑さんのように夢に向かう若い人たちを応援して、被災地の完全な復興までさまざまな支援を続けていかなければならないと思います。震災から6年経ちます。店舗の場所を変えられたオーナーさんもいますし、部署が変わったローソンのメンバーもいますが、次のメンバーたちに当時の気持ちを引き継いでいくことが大切です。オーナーさんやマチの人たちの声・想いを絶えることなく聞いていくこと、そして風化させないことが大事だと思っています。奨学生の皆さんからは、感謝の声と同時に、これからはマチを応援していきたいという声をたくさんいただいています。若い力がマチを復興させるという基金創設当初の想いは間違っていなかったと実感しています。これからもマチにいちばん近い店舗を通じて貢献できることを考えていきます。今、ローソンでは、経済的に苦しんでいるひとり親家庭への奨学金サポートも実施しています。多くの子どもたちに夢に向かって羽ばたいてもらいたいですから。

田畑:ローソンのおかげで、私も新しい夢を見つけることができました。大学生になってから、福島県の女子高校生のキャリアを支援する「TOMODACHIキャリアメンタリングプログラム」にスタッフとして参加していますが、高校生たちと向き合って、話を聞き、寄り添いながら、彼女たちの変わっていく姿を目の当たりにして、人が成長することの素晴らしさを知りました。人にかかわる仕事がしたいと思うようになり、就職先は人材系の企業に決めました。村瀬さんがおっしゃっていたマチのためにということでは、生まれ故郷の南三陸町の子どもたちに国際交流の機会を提供したいと思っています。国際交流を通して、英語の楽しさや、学校では教われない学びを教えて、魅力ある南三陸町にしたいと思っています。

東日本大震災から現在までのローソングループの取り組み

東日本大震災が発生してから現在まで、ローソングループでは継続して被災地の復興支援に取り組んできました。 その取り組みをご紹介します。

義援金募金の受付

仮設店舗のオープン

夢を応援基金(東日本
大震災奨学金制度)の
創設

寄付つき商品の販売

仙台でのコンサート

緑化支援活動

ローソン浪江町役場前店オープン

ローソン坂元駅前店オープン

2011年
  • 緊急救援物資の被災地へのお届け
  • 被災地における店舗の営業を早期再開
  • 義援金募金の受付
  • 移動販売車での営業
  • 仮設店舗のオープン
  • 「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」の創設、店頭募金の実施。奨学金の支給開始
2012年~現在
  • 夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)の奨学金支給、及び講演会、セミナー等による奨学生の支援
  • 東北の食材を使用した商品開発、販売
  • 義援金募金の受付
  • 「夢を応援基金(東日本大震災奨学金制度)」の寄付つき商品の開発、販売
  • 「ローソン緑の募金」を通じた岩手・宮城 ・福島の3県での緑化支援活動の強化
2014年~
  • 浪江町で唯一の小売店舗「ローソン浪江町役場前店」の営業開始
2015年~
  • 人材紹介会社ローソンスタッフ株式会社を通じて、県外避難者を対象とした就労分野での生活再建支援を開始
2016年~
  • 山元町のコンパクトシティ初の商業店舗「ローソン坂元駅前店」の営業開始
  • 浪江町の仮設商店街「まち・なみ・まるしぇ」内で、「ローソン浪江町まち・なみ・まるしぇ店」の営業開始

所属や役職、記事の内容は、いずれも取材当時のものです