社会・環境

特集4:一粒のコーヒー豆からお客さまのもとにお届けするまで MACHI caféの品質管理と持続可能性への取り組み

店内淹れたてコーヒーサービス「MACHI café」は、一粒のコーヒー豆からお客さまのもとにお届けするまで、豆をはじめ、ミルクや焙煎方法、抽出機械など、品質管理と社会・環境への配慮を徹底しています。お客さまに手渡しする一杯のコーヒーにはローソンのこだわりが詰まっています。

品質面

「接客」へのこだわりから誕生

MACHI caféロゴ ローソンのコーヒー実験販売店の中でも、コーヒーが特によく売れていたお店にMACHI caféの開発のヒントがありました。そのお店は接客が素晴らしく、お客さまとの信頼関係ができていました。そこで、セルフ式ではなく「to-order」にこだわるMACHI caféの方向性が決定。コーヒーを抽出するマシンや販売体制の検討が始まりました。

お客さまの求める味を追求

お客さまに最適な味を求めてPontaカードのデータを徹底分析。ブレンドコーヒーは忙しい仕事の合間に「一息つきたい」と感じる中高年男性に、カフェラテは女性に人気がある――といったデータをもとに商品化していきました。

農園・生産地域を指定

ブレンドコーヒーは、一粒のコーヒー豆から出荷までしっかり管理ができる4つの国※の指定した農園・生産地域の豆(アラビカ種)を使用することで、高品質で甘くやさしい口あたり、華やかな酸味とフルーティな味わいを実現しました。
※ブレンドの場合

焙煎・ミルクへのこだわり

それぞれの豆に最適な焙煎方法で豆の個性を引き出したあとにブレンドするアフターミックス製法を採用。カフェラテのミルクには生乳※のみを使い、ミルク本来のコク・甘みが味わえるようにしています。
※生乳は加熱殺菌しています。

エスプレッソマシン

豆本来のおいしさを味わっていただくために、エスプレッソマシン※で抽出。コーヒーの主な抽出方法には、ドリップ抽出、サイフォン抽出、エスプレッソ抽出などがあります。MACHI caféは、エスプレッソ抽出により、挽きたての豆に高い圧力をかけて一気に淹れることで、豆本来の旨みを引き出しています。
※一部店舗を除きます

商品開発 原材料調達 製造 販売

社会・環境面

安全・安心、環境にも配慮

商品開発に当たっては、味わいや品質へのこだわりのみならず、社会や環境面で配慮するように努めています。お取引先にも商品の安全・安心はもちろんのこと、人権や環境への配慮等をお願いしています。

マチカフェのコーヒー農園
レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒー豆のみを使用

環境・労働者に配慮したレインフォレスト・アライアンス認証農園産のコーヒー豆のみ※を使用しています。この認証は、環境保全や農園労働者の生活向上など厳しい基準を満たした農園に与えられます。

※シングルオリジンシリーズ、カフェインレスシリーズは対象外

コーヒーかすをリサイクル

焙煎工程では豆を覆っている薄皮やコーヒーかすが廃棄物として排出されます。これらは肥料や牛の寝床にリサイクルしています。

タンブラー持参でお得&エコ

タンブラーをお持ちになったお客さまには、ドリンクメニュー(一部除く)を10円引きでご提供。お客さまご自身のごみ(紙カップ)を減らすことにもつながります。

マチを想うから、心が触れ合う
“手渡し”にこだわっています。

2016年度トップオブグランドファンタジスタ
ローソン熊本新町三丁目店 クルー
福嶌 静香 さん

ローソンで働き始めて7年になります。当初、自分に自信がもてなくて悩んでいたときに、ファンタジスタの話を聞き、自分を成長させるためにファンタジスタ資格の取得に挑戦しました。そんな私がトップオブグランドファンタジスタに選ばれたことにはほんとうに驚きました。これからも学ぶ姿勢をもち続け、まわりの人たちと一緒に成長していきたいと思っています。
MACHI caféは、2つの味にこだわりをもっています。一つは「厳選した農園のコーヒー豆」「焙煎後のブレンド」「エスプレッソ抽出」「生乳100%使用ミルク」「適正な温度管理」などといった舌による味わい。もう一つは手渡しによりお客さまの心に届く味わいです。手渡しはMACHI caféの大きな特長であり、私自身もとてもこだわっています。一杯一杯に真心を込めて、ご来店いただいたお客さまに感謝の気持ちと一緒にお渡ししています。2016年の熊本地震の際、当店舗も被災し2日間の閉鎖を余儀なくされました。再開後、避難所での生活が続くお客さまも多いなか、常連のお客さまにいつものコーヒーを手渡したとき、「あなたが淹れてくれるコーヒーは、私だけのために作ってくれているみたいで、うれしくなるよ」とのお言葉をいただきました。そのひと言は胸の奥に刻まれており、セルフサービスでは成し得ないお客さまとの確かなつながりを実感しました。手渡しすることで人と人とがつながり、コミュニケーションのきっかけにもなります。これからも私はもちろん、クルー全員がお客さまにコーヒーと小さな幸せをお渡しして、マチに笑顔をつなげていきたいと思っています。

MACHI caféを語るお客さま

福嶌:本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。皆さん、MACHI caféをご利用いただいている大切なお客さま方です。それぞれMACHI caféに関してお話をうかがえますか?

大石:私は週に3、4回は利用しています。

浅川:私も同じくらいです。週に3、4回くらい来ています。いろいろなコーヒーを飲み比べてみましたが、私はMACHI caféのコーヒーが大好きです。子どもたちと一緒に頻繁に利用する身には、価格も手ごろでうれしいです。

大石:そうですね、毎日飲むコーヒーですから値段も大切です。MACHI caféは味も価格も魅力的です。

宮崎:味はもちろん、手渡しが何よりうれしいですね。

大石:手渡しが一番。そこに愛があるんですよ。サイズや温度にも気を使ってくれて、手をそえるとともにひと言そえてくれます。たとえば大きなサイズのコーヒーを頼んだときは「こぼさないようにしてくださいね」のひと言があります。セルフにはない、「愛」があるんですよ。

宮崎:お年寄りや小さなお子さんを連れた方にはセルフは難しい場合があります。その点、手渡しは安心できます。

浅川:手渡しや声かけがあるとコミュニケーションが深まり、人間としてのつながりも強くなりますよ。商品や機械の使い方などの疑問も気軽に聞けます。

大石:私は愚痴も聞いてもらっていて、福嶌さんには癒されています。

福嶌:ありがとうございます。私も手渡しにはこだわっています。何かMACHI caféへのご要望はありますか?

宮崎:僕は、今のままであってほしいです。手渡しは絶対にやめてほしくない。

大石:私も、愛のこもった手渡しだけは続けてほしいです。

浅川:お店の前にベンチがあるといいですね。子どもやお年寄りも休めて、こういう話もできると思います。

大石:ベンチ、いいですね。夏にはベンチでアイスクリームも食べたいですね。

浅川:福嶌さん、いつもおいしいコーヒーありがとう。これからもがんばらんね(がんばってくださいね)。

福嶌:皆さん、貴重なご意見ありがとうございました。

コーヒーを極めたMACHI caféファンタジスタ

MACHI caféに関する知識が豊富で、お客さまにMACHI caféのこだわりやコーヒーの楽しみを伝えられるクルーが「MACHI caféファンタジスタ」です。ファンタジスタ専用の黒エプロンを着用した全国約9,000名(2017年5月末日現在)が、心をこめた一杯でお客さまをおもてなししています。なかでも、全国から選ばれた約200名のプロフェッショナルを「グランドファンタジスタ」と呼んでいます。ファンタジスタたちは、コーヒーを通してお客さまとのつながりを深めています。

レインフォレスト・アライアンスとは

1987年に設立された国際的な非営利団体です。土地の利用方法や商取引の方法、人々の行動を変えることで、生物多様性を維持し、人々の持続可能な生活を確保することを使命としています。自然林や野生動物の保護などの環境面をはじめ、生産者の働きやすい環境づくりや農園経営の安定など、さまざまな基準を満たす農園に対してレインフォレスト・アライアンス認証が与えられます。

ロゴ:レインフォレスト・アライアンス
サステイナブル(持続可能)な社会の実現
レインフォレスト・アライアンス コンソーシアムに参画

ローソンは持続可能な農林業の推進を目指すレインフォレスト・アライアンスとコーヒー・茶・バナナなどの認証商品を取り扱う企業が協働で立ち上げた「レインフォレスト・アライアンス コンソーシアム」に参画しました。コンソーシアムでは、レインフォレスト・アライアンス認証の普及及び、持続可能な農作物を使用した商品の継続的な提供を目指してまいります。


MACHI café協力農園
ブラジル・イパネマ農園における取り組み事例
タネから出荷まで一貫して品質を管理しています

「イパネマ農園」とは

ブラジルの伝統的なコーヒー生産地ミナス・ジェライス州に位置する、世界最大規模の単一農園です。山手線の内側に相当する約6,100haという広大な大地でコーヒー豆を生産しています。その品質の高さは世界中の優良コーヒーバイヤーが認めるところであり、レインフォレスト・アライアンス認証をはじめとしたさまざまな認証を取得しています。
「コンキスタユニット」「カポエリーニャユニット」「リオベルデユニット」という標高や地形の異なる3つのエリアを活かし、それぞれエリアに合わせた品種や収穫方法を採用しています。

〈イパネマ農園概要〉

所在地:ブラジル ミナス・ジェライス州
農園面積:約6,100ha(東京ドーム約1,300個分)
     約3,200haがコーヒーの植付エリア、約2,000haが自然保護エリア 植付本数:12,000万本
生産量:年間11万袋(6,600トン)
植付種:アラビカ種100%(アカイア種、ムンドノーボ種、ブルボン種等)
認証:レインフォレスト・アライアンス認証(2004年取得)ほか多数

種~苗木

種~苗木詳細画像

開花~結実

開花~結実詳細画像

収穫

収穫詳細画像

精選工程

精選工程詳細画像

乾燥

合計80,000㎡の乾燥エリア、60機の乾燥機を備え、1日150トン(2,500袋)を超える処理能力を有します。
決められた水分値になるまで管理表を使って乾燥機ごと、時間ごとに管理します。

乾燥詳細画像

貯蔵&脱穀

貯蔵&脱穀詳細画像

品質管理

品質鑑定士が厳格な目でコーヒー豆をチェックし、味づくりを行っています。

品質管理詳細画像

出荷

出荷詳細画像


イパネマ農園における社会・環境への取り組み

イパネマ森林再生プロジェクト「イペーアマレーロ」

2004年に生態系を回復・保護するために開始したプロジェクト。自然保護区画を増やす計画を立案し、植樹を実行しています。たとえば野生動物が生息しやすい環境づくりのため、森の回廊をつくり、野生動物が森をつたって移動できるようにしています。さらに、動物の生息数を報告する取り組みも実施しています。

インスティテュート活動

イパネマ農園では、労働者の働く環境を整える取り組みを実施しており、畑に仮設トイレや飲料水、テントの設置などを行っています。さらに社会への貢献のため、「イパネマ インスティテュート」という組織を発足し、農園近郊のアルフェナスの町に住んでいる従業員の子どもたちを受け入れ、学校の補習、スポーツ活動などを支援しています。そのほか、麻薬中毒、アルコール中毒の方の社会復帰の支援なども行っています。

タネからコーヒーカップまで管理するという
気持ちでコーヒーづくりに取り組んでいます

イパネマ農園CEO
ワシントンさん

イパネマ農園では、苗木用のタネを選ぶ時点から元気な木のタネを採り、コーヒーの木を植えていない肥沃な土地から土をもってきてタネを植えるようにしています。その後も品種に見合った最適な時期に完熟の実を収穫できるよう計画的な植え付けを実施したり、実の精選工程でも最新式の機械を使い、完熟の実と未熟の実をしっかり選別できるようにするなど、徹底した管理を心がけています。
また、イパネマ農園で育てている品種のコーヒーを組み合わせ、お客さまのご要望に応じたオーダーメイドのブレンドをつくるほか、どのエリアでいつ採れたどんな品種の豆なのかを追跡できるよう、トレーサビリティーも徹底しています。さらにコーヒーについて知りたいというお客さまのために、「イパネマアカデミー」として短期のコーヒートレーニングプログラムもご用意し、現場でコーヒーの生産方法を確認していただけるようにしています。
私たちは「タネからコーヒーカップまで」という言葉を合言葉にしてコーヒーづくりに取り組んでいます。お客さまに私たちのコーヒーをおいしく味わっていただけるようこれからも一貫した管理を徹底していきます。

所属や役職、記事の内容は、いずれも取材当時のものです