ローソンファーム

国産野菜や果物の生産と地域雇用の創出を推進する
ローソンファーム

お客さまの健康な食生活を支える、野菜や果物をローソングループの店舗に安定的に供給するため、「農地所有適格法人ローソンファーム」を全国18ヵ所で展開しています(2020年5月時点)。

農地所有適格法人ローソンファーム、全国に展開中です

プロの生産者とローソングループがもつ商品開発やマーケティングのノウハウを結びつけることで、「生産者の顔が見える青果」の供給を実現します。

今後も、ローソングループ店舗へ野菜や果物をお届けできるよう、志ある生産者の皆さんと一緒に、農地所有適格法人ローソンファームを拡大していきます。

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全国に
18ファーム
展開中
※2020年5月時点

ローソンファーム千葉

土壌や生育の管理にこだわり、大根、ニンジン、小松菜、キャベツの生産をしています。収穫した野菜はローソン(関東及び甲信越地方の一部)、ローソンストア100(関東圏内)に供給されるとともに、サラダや惣菜の原材料にも活用されています。

おいしく、健康な農産物を育て、
農業の持続的な発展を目指しています

ローソン 商品本部 農業・製造管理部 シニアマーチャンダイザー
原田 卓郎

長期的に国産農産物の安定調達を実現する。それが農地所有適格法人ローソンファーム設立の目的です。今では、日本全国のローソンファーム各社で生産された農産物が、ローソングループで販売するサラダ、惣菜、ファストフーズなどの商品の原材料となって出荷されています。ローソンファーム各社では、作付前の土壌診断を経て作物が生育する上で理想的な土づくりを行い、作物の生育状態に応じて適切な栄養を供給することを目的とした「中嶋農法」に取り組み(※下表参照)、おいしく健康的な野菜を生産しています。今後は、お客さまに対して店舗を通して安全・安心でおいしい農産物を届けるのはもちろんのこと、ローソンファーム各社が、率先して農業の産業化を通じた地域雇用の創出につなげて、日本の農業が持続的に発展する姿を示していきたいと考えています。

ローソンファーム各社の中嶋農法認証品目一覧

ファーム名 認証品目
ローソンファーム千葉 小松菜、ほうれん草、大根、人参、キャベツ
ローソンファーム十勝 馬鈴薯、人参
ローソンファーム山梨 桃、巨峰
ローソンファーム愛知 キャベツ
ローソンファーム兵庫 玉ねぎ
ローソンファーム鳥取 大根
ローソンファームいちき串木野 レタス
ローソンファーム薩摩 キャベツ

中嶋農法とは

土壌診断に基づく健全な土づくりの技術

1.精密な土壌分析 2.必要な土壌養分を把握 3.作物に理想的な施肥

認証には、土壌分析から土壌が改善されるまで、約3年の期間が必要です。

作物の健全な生育を維持するための生育コントロール技術

  • 1. 植え付け後、作物は生育する環境の影響を受け続けます。正常な生育をすれば問題ありませんが、気象条件や栄養条件によって、体内の栄養バランスが崩れ、徒長や花芽分化の遅れ、品質の低下などが発生します。
  • 2. 常に生育状況を観察し、適切な生育コントロールをすることが重要です。この場合、具体的には葉面散布剤(メリット)などを用いて、栄養バランスを調整して正常な生育状態に戻し、品質と収量の向上を図ります。
生育コントロール例1.作物の育ち方の乱れ 2.葉面散布剤で生育コントロール 3.健全な生育状態、品質の向上

「中嶋農法」は、「有機JAS」、「特別栽培農産物」と異なり、農林水産省が規格・認証する農産物ではなく、株式会社生科研が認証・展開している「ミネラル農法」です。

ローソンファーム各社で採れた規格外野菜を加工して、惣菜などの原料に活用しています

味や栄養などの品質は変わらないけれども、形や大きさなどの見た目がほかと少し異なる農産物が規格外野菜です。この規格外野菜は通常の販売には適さないために、店頭に並ぶことなく廃棄される場合があります。ローソンファーム各社では10%から15%の規格外野菜が産出されますが、これらを加工して惣菜やサラダ・漬物などに利用することで農産物の有効活用に役立てています。

流通企業と全国の若手農業経営者のGAP 普及に向けた取り組みが評価され、「GAP 普及大賞2016」を受賞しました

ローソンは、よりいっそう食の安全の確保に取り組むと同時に、ローソンファーム各社の適切な農場管理体制を構築するため、「JGAP認証」※1取得に取り組んでいます。2016年7月に、ローソンとローソンファーム社長会の取り組みが、もっともGAPの普及に貢献したとして評価され、認定NPO法人アジアGAP総合研究所が主催する「GAP普及大賞2016」※2を受賞しました。
ローソンファーム各社ではJGAPの維持継続をサポートするため、独自のJGAP チェックリストを作成し、ローソン本部の担当者がローソンファーム各社訪問時に定期的にチェックする体制を構築しています。さらに、全国のローソンファーム各社の社長が集まり開催されるローソンファーム社長会においてJGAP導入事例の意見交換を行っています。これらJGAPの認証取得推進の取り組みを評価いただき、受賞しました。

※1 JGAP(Japan Good Agricultural Practice):食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証で、農林水産省が導入を推進する農業生産工程管理手法の一つです。JGAPの基準には、農薬の管理、肥料の管理など、食の安全や環境保全に関係する農作業について120を超えるチェック項目で明確な基準が定められています。
※2 GAP普及大賞は、その一年間でもっともGAPの普及に貢献した取り組み事例を表彰するものです。
※3 JGAP認証農場のマークの下の登録番号は、株式会社ローソンファーム千葉の番号です。

所属や役職、記事の内容は、いずれも取材当時のものです